2012年11月に入ってもStage232ごうだ★サンタマリアりきさんのZ400FX整備はすっと継続していました。Stageにもあるように、足廻りは無事換装出来ましたが、エンジンの調子がどうも芳しく(かんばしく)ないのです。吹かすと出る煙。そしてフォォーーーーン・・と戻らないレスポンス。ノーマルキャブの調子もあるけれど、私はエンジンと読んでいました。ちょうどその頃、アキヤマ先生からお電話頂きました。

「まっちゃん、サンタマリアさんのエンジン、腰上やっちゃわない?」
「私もそれを考えていたんです。」

「やりましょうよ。いつ頃がいいかなぁ。」

「一度調整してみましょう。」

実はStage233三重県やや内角をえぐりこむように打つべしツーにごうだ★サンタマリアりきさんの参加表明もあったのです。バーバから電話がありました。
「本人さんは、えらい行きたがっているけど、まっちゃきはどう思う?」

「あのエンジンの状態なら辞めておいた方がいいと思う。いつ停まるかも解らないしね。」

「本人残念がるけど、仕方ないなぁ。」

「今、彼はエンジンをする必要があると思う。エンジンさえ何とかなれば私たちのツー参加も大丈夫でしょう。腰上OHしましょう。」
「おおぉ〜。いいね〜。まっちゃきはええんか?」

「私はいいよ。アキヤマ先生からもいいよ〜と聞いています。」

「彼もきっと喜ぶと思うわ。可愛い後輩だからね。ありがとうね。」

こうしてごうだ★サンタマリアりきさんの腰上OH計画がスタートしていきました。
腰上OHを行うにも交換するパーツが品切れでは何も出来ない。彼のエンジンはZ400FX純正400cc。ゼファー400ともピストン径が違うエンジンだから現行パーツの流用は出来ない。よってピストンリングを探さないといけない。

2012年11月13日 早速検索開始。ありました。Kawasaki純正部品ですが、Kawasakiではないところが販売していました。8,190円というプライス。私がZ400FXを購入した2004年当時はピストンリングは欠品していました。それがこうして復活している事実は誠に嬉しいところ。
しかし価格は4セットで32,760円というもの。

「バーバ、リングだけで33,000円するね。」

「結構するなぁ。腰上なら他にも沢山」パーツ必要なんやろ。」

「そうなんさな。リングでこれならトータル5万はかかるかな?」

「ちょっと様子見ようか・・。」
BRCさんからも1.0オーバーサイズピストンが発売されていました。415ccというシロモノ。しかしこちらも33,600円。しかもこれを装着する場合はシリンダーのボーリングを行わないといけない。

私が2012年1月に発注したピストンリングはセットで13,000円程度でした。普通はそれくらいの値段です。小さなパーツですしね。
ダメもとでKawasakiパーツオンラインを検索してみました。

13008-1005

検索クリック!・・・・。あ・・・ありました!1セット4,946円。4セット19,784円也〜。

「バーバ、Kawasakiから純正出てるわ。」

「マジでか〜!」
「Z400FXのノーマルエンジンの腰上は全部で32,300円でいけるね。」

「おおぉ〜。それは凄いな。早速ごうだ★サンタマリアりきさんに電話してあげるわ。彼も喜ぶと思う。」
OH決行日は2012年12月2日で決定していきました。

いよいよBBSで告知。

話はどんどん進んでいきました。内容は腰上OHを4時間で完了するというもの。本当に4時間で出来るのかは誰も解らない。
不安材料もありました。

ノーマルピストンが欠品だったのです。つまりは、エンジン腰上をバラして、スカートにクラックでも入っていたら全てを失ってしまうのです。着付師が必死こいて結婚当日に綺麗に見せようと着付を行ったけど。


やめとこ。
2012年11月14日アキヤマ先生からお電話頂きました。

「まっちゃん、いっそのこと、腰下までやっちゃわない?」

「私もそう思ってたところなんですよ。私のエンジンもプライマリーチェーンやカムチェーン結構伸び伸びでしたからね。」

「この際、やっちゃいましょうよ。」

「了解しました。早速話してみましょう。」
「バーバ、アキヤマ先生と話してて腰下までしようかという話になった。」

「マジでか?ごうだ君に電話してみるわ。彼もきっと喜ぶと思う。」

「一度聞いてくれる?」

「了解!」

早速OK!の返事・・。こうして腰上OH計画は腰下OH計画へと進化していったのです。
2012年11月14日 BBSに再告知。

【2012年12月2日(日)9:00三ヶ日インター出口集合で、何と腰下、Z400FXエンジンの腰下OHを皆さんで4時間で行うというプロジェクトです。場所は三ヶ日インターからとても近いそうですが、人手が必要になります、お時間ある方はお手伝いお願いします。一人でも多い方がいいです。参加者の皆さまには、あらかじめ交通費、食事代は実費にてご理解お願い申し上げます。雨天決行。参加希望の方は、こちらの記事に返信ください。】
以上が告知内容でした。正直、何人お見えになるか解らない告知でした。

同日、腰下OHに必要なパーツを拾い出していきました。

68,864円也・・哉。

何とかリストは揃いました。

でも、ここでさらに追加チューンの依頼がありました。前回装着出来なかったGPz400Fのアルミスイングアームの換装です。これも急遽当日行うことになりました。

腰下OHと、アルミスイングアーム。たとえ凄腕の皆さんが集まってもこれだけのメニューをたった4時間でこなせるだろうか。絶対無理な話だ・・・・そう思いました。でも何事もやってみないと解らない。何人集まるかも解らない、やってみて無理でも、ごうだ君のガレージで行うのだからもしも作業が中断しても、また続きを行う事は出来る・・。それ位の考えでいました。
2012年11月21日アキヤマ先生からお電話頂きました。

「まっちゃん、ごうだ★サンタマリアりきさんからスイングアームが届きました。今日削ろうと思うんだけど、削る位置がわからないんですよ〜。」

「ここのStageに確か掲載していたような気がします。」

「あー・・え・・・と・・・。ありました!Stage046ですね。」
「はははは。ありましたね。私ってとてもマメね〜。」

「こういうの、ここでいろいろ見れるから便利ですね。ありがとう!」

「Z400FXでGPz400Fのスイングアームを、フレーム加工無しでそのままつけたい人はきっといるだろうと、超レアな情報をアップしたつもりが、参考にしてるの自分だったりして♪」

「ははは。いいじゃん。記録なんだから。」
早速当日アキヤマ先生からメールを頂戴しました。

「うわ・。もう出来てるじゃないですか?」

「まぁ、写真を見ながらの事ですし、自分が過去にやってることだから感覚ですね。多分大丈夫と思うんですよね。」

「本当にありがとう・。」

こうしてごうだ★サンタマリアりきさんのスイングアームが仕上がっていきました。
こうして参加を募ったところ、2012年12月2日(日)のごうだ★サンタマリアりきさんのエンジン腰下OHプロジェクト参加表明者は11月30日の時点で

1.マサさん 岐阜県美濃
2.柴ちゃん 名古屋駅裏
3.ゆうさん 愛知東海市
4.イトウ君 一宮市
5.りょーさん 松阪市
6.鈴鹿さん 鈴鹿市
7.マザーグース♂さん 浜松市
8.yoshioさん 静岡県
9.アキヤマ先生 沼津市
10.JHONNYさん 静岡県
11.アダチさん 沼津市
12.親方さん 静岡県
13.バーバ 音羽蒲郡後田アパート
14.ごうだ★サンタマリアりきさん 三ヶ日
15.岩崎さん 神奈川平塚市
16.松崎電気商会 松阪市

合計16名となりました。何と嬉しい事でしょう。本当に素晴らしい話と思いました。
2012年12月2日 ごうだ★サンタマリアりきさんのエンジン腰下OHプロジェクト当日の朝を迎えました。

6:16 いよいよ夜が明けてきました。松阪のりょーさんとの待ち合わせは6:20。そろそろ登場する頃です。
6:19 りょーさん登場。近所迷惑を気にされ、押して登場とは。

なかなかの好青年ですね〜。
「まっちゃんさん、おはようございます。」

「おはようございます。今日はよろしくです。そこのガレージ前に停めといてください。」

「ここまでとても寒かったです。死ぬかと思いました。」

「生きてるやん(爆)しかし良く来てくれたね〜。ここから車だからメッサ暖かいですよ〜。」
りょーさんは、私の家のガレージ前にバイクを停車しました。この時は彼はこのバイクのエンジンをもう一度かける事になるのは夕方5時位と思っていたに違いない(爆)

「うわ〜っ!車って暖かいですね〜。」

「ワシはヘタレですからね。こうして暖まらないと死んじゃいます。どこがバイク乗りやね〜ん!」

「まっちゃんさん、朝からハイテンションですね。」
6:30 松阪小舟江のミニストップに到着しました。

「ちょっと缶コーヒー買ってくるわ。ここで待ってて。ここまで寒かったやろうからな〜。おっちゃん隊長がおごってあげるわ。」

「ごちそうさまです。ありがとうございます。」

「おれはボーイスカウトの隊長かっ!」

「・・・・・・。どうしたらいいんスか。」
聞くと、りょーさんは最近18歳になったばかりだという。オヤジギャグ全く通用しない。私が18歳の時にZ400GPを買った。多分、そんな感覚でしょうかね。でも先週のツーも今回も、こうして狭い軽四に乗って、この企画に来てくれるから嬉しいんだな。
6:40 垂水の交差点通過。まだ夜明け間近、車もほとんど走っていない。
6:59 なんと20分でサーキット通り手前までこれた。もう明るくなってきていました。

7:05 鈴鹿さんと合流しました。

「おはよー!まっちゃん。」

「今日はえらい企画に賛同頂き誠にありがとうございます。」

「いえいえ。楽しそうな企画ですしね。気にせんとって。」

「ありがとう。」
7:20 四日市手前を通過しました。
ちょうどその頃、三ヶ日のごうだ★サンタマリアりきさんのガレージではバーバとごうだ★サンタマリアりきさんでエンジンを降ろす作業を行っていました。本日の作業に向けて段取り八部、事前にエンジンをフレームから降ろす作業をお願いしていたのです。
ごうだ★サンタマリアりきさんのエンジンは、7:20から1時間の時間を要し、無事フレームから降ろされていきました。たった二人で配線を外し、エンジンを降ろす作業は結構大変だったと思います。
7:38 私たち一行は、みえ川越ICから伊勢湾岸道に乗りました。
7:47 アキヤマ先生をはじめとする沼津組はMDS★BBSに既にバイク4台で出発した書き込みがありました。

【出て行っちゃうよ〜(*^^*)】

恐らく気温は2℃位だったと思います。本当に寒い中凄いお話と思いました。
8:23 刈谷パーキングに到着。ここで、マサさん、柴ちゃん、ゆうさんと合流しました。

「おおぉ〜!皆さんおはようございます!」

「まっちゃん、おはようございます。」

「皆さん、元気がないね〜!」

「そんな事ありません。今日は何時頃に終わるのでしょうか?」
「腰下OHですからね。すぐには終わらないと思います。」

Stage215でまっちゃんのところで4人がかりで行ったのは、腰上OHでした。それでも10時から17時位はかかったのでは?」

「そうね〜。今日はメッサ大人数だから、作業分担してどうなるかですよね〜。」

そんな会話の中、刈谷パーキングを出発しました。
8:36 いい時間になってきました。9:00集合でしたから少し遅れるかも。
8:47 バーバから電話がかかってきました。

「まっちゃき〜!おはようちゃん!」

「おはようちゃん!もう皆さん集まってますか?」

「まだ誰もおらん(爆)まっちゃきはいつ頃到着するの?」

「9:10位だと思います。」

「気をつけてね〜!」
9:05 三ヶ日インターに到着しました。

松阪から軽四で来ると結構遠いね〜。
刈谷パーキングから結構遠いんです。これバイクだったら死んでたな〜。

この日の気温は2〜4℃位だったかな。雨降りそうな感じでしたし。同時刻沼津から4台も三ヶ日に向かっている。これは凄い事だと思っていました。
9:08 三ヶ日インター出口到着。皆さん集合されていました。

「おおぉ〜!まっちゃんさん!」

「皆さんこんにちわ。ようさん集まりましたね〜。ごうだ君、皆さんに御礼言わないとね。」

「ほ・・ほ・・本当に皆さんありがとうございます。」

「まっちゃき、全員集合か数えてよ。」
「ひい・ふう・みい、あれ?一人いないや。14名なんさな。」

「イトウ君だ!遅れて来るって言ってましたね。これで全員集合です。」

「まっちゃーん。」

「おおぉ〜。アキヤマさん。」

「時間も時間だし、早いとこ、ガレージに向かいましょうよ。」

「そうね!皆さん、行きましょう!」
「おおぉ〜!マザーグース♂さん、今日はよくおいでで・・。」

「実は今日はボランティアという事で出てきたんですよ〜。」

「マジですか〜。」

「だから定刻になったら席を外しますね。」

「ある意味ボランティアですからね。OKですよ。しかし、よくお似合いですね〜。」
マザーグース♂さんのこのベストは凄いインパクトでした。

本当にパトロール中だったみたい。
「まっちゃんさん、ごうだ★サンタマリアりきさんの友人のyoshioと申します。」

「あー!はじめまして。今日はよろしくお願いしますね。」

「まっちゃんさん、神奈川Z400FX乗り、岩崎と申します。」

「あー!はじめまして。今日はよろしくお願いしますね。」

「前回Z400FX全国ミーティング、駿府夢広場でお逢いしました。」

「ごめんなさい・・。大勢お見えで記憶に無いんです(爆)」
「まっちゃんさんのモリワキスピゴットヤフオクで買った・・。」

「あ・・ヤバいなぁ。思い出しました。売ったものつながりって言うのもむづがいいな〜。」
9:11 こうして14名は一同にごうだ★サンタマリアりきさんのガレージに向かいました。

「まっちゃき。コイツめっちゃ重いんさな。」

「あれまぁ、仲良くニケツでね。」
「鈴鹿さんよ〜。今、メッサリアサス縮みましたね。」

「ありゃぁ、刀折れるで〜。」

「ははははは。まさにその通り。」
本当に沼津からバイク4台でよくお見えになりました。170キロはあるでしょう。2〜4℃とは心折れる温度ですよね。この日は本当にどんよりしてて寒かったんですよ。

キュルルルルバフッ・・!バオーーーーッ!

アキヤマ先生のZ1Rの排気音は、爆音を通り過ぎて、うなり声みたいになってました(爆)
ドオーーーーッ!ドオーーーーッ!ドオーーーーッ!

大型これだけ揃うと凄い迫力ね。
9:13 インター^出口を右へ。
9:14 三ヶ日市街方面に走ります。
9:14 ○○交差点を右に。
R382を西に。
バーバは常に後ろを確認。
バーバ、あんた、遠藤にも似てるなぁ(爆)
沼津軍団・・・。ドッドッドッドッドッドッド。

音太すぎ。
9:20 ○○交差点を右へ。

これStageでここまで書いたら、ごうだ★サンタマリアりきさんのガレージの位置バレバレやな〜(爆)
9:21 いよいよガレージに到着。
9:26 いよいよ本日の作業開始。

「おおぉ〜!エンジン降りてるし。」

「まっちゃき、早朝から二人で頑張ったわさー。」

「よく降ろしたなぁ。しんどかったやろ。」

「普段、力仕事してる二人でも、難儀したわ。Z400FXのエンジンって、結構重いよなぁ。」
「ナオちゃんは、私のエンジン積むとき、ひとりで持ち上げてくれてね。」

「降ろすのでも一苦労やで、積むのひとりやろ、まっちゃき、あいつやっぱり人間と違うな〜。」

「高校生の息子と2人でも出来なかったんだから。」

三ヶ日でナオちゃんの素晴らしさを知ったという。
ナオちゃんを啓しStage189の画像をあげておきましょう。
9:31 アキヤマ先生から指令が下ります。

「まず、全部バラしちゃいましょうよ。」

「そうしましょう。」

こうして、ヘッドカバーは瞬く間に外されていきました。
9:34 ヘッドカバーを外したら、カムのクリアランスを計測。完璧にメモられていきました。
9:46 ポイントのTマークを確認して、カムタイミングを確認したのち、全てのボルトが外されていきました。
プルルルルルr−ン。キュリキュリキュリキュリ・・・。
エアコンプレッサーと、電動インパクト不ドライバーの音が交差し、ボルトは外されていきました。。
現れたヘッド内部。カムは外され、次々とエンジンはバラされていきました。
バラされたパーツはガソリン&エアーコンプレッサーで洗浄されていきます。
9:55 ヘッドとシリンダーは外され、ガスケット掃除組と引き続きバラし組みに作業は分担されていきました。
もはや誰一人として手を休めない状況が続きました。
いよいよヘッドとクラッチカバーがバラされました。ヘッドはすかさずバルブ解体、そして洗浄へ。ひとつひとつのパーツは見事に外され洗浄されていきました。
ピストンのスカートを確認しました。どのピストンを確認してもとても綺麗。ひとつヤマを越えたような気がしました。もしもピストンにクラックでも見つかりなどすれば、今回の作業はここで終了だったからです。
でも、ピストンのカーボンはかなり蓄積されていました。まずはピストンを外し、洗浄へ。ピストンはyoshioさんに渡されました。役割分担は自然と決まっていきました。
ガレージはあわただしくなってきました。
9:56 ここでバーバはエンジンと関係のない組へ。

スイングアームの取り外しを開始。
GPz400Fのスイングアームが準備されていきました。
10:00 Stage215の再来、柴ちゃんとマサさんは得意のガスケット剥がしを開始。
10:24 驚異的なスピードでガスケットは剥がされていきました。
10:38 鈴鹿さんとゆうさんはバルブの清掃を開始。
10:39 アダチさんとJHONNYさんと親方さんはエンジンをひっくり返し、クランクのビスを緩める作業に。いよいよ腰下が割られていきました。
面研と思わせる程の清掃作業。ごうだ★サンタマリアりきさんのエンジンパーツは羨ましいほど綺麗になっていきました。
10:40 yoshioさんはピストンのカーボン除去作業を行いました。
10:41 ギトギトだったオイルパンは岩崎さんの手でピカピカされていきました。エアーコンプレッサーと、ガソリンの威力って凄いね。
私の場合はこ作業はパーツクリーナー何本使用したか解らない。

エアーコンプレッサー欲しい。確かにガソリンなら綺麗になるな〜。こうしてパーツは瞬く間に綺麗になっていきました。
10:50 Yoshioさんの作業風景。ピストンのカーボンの手ごわさを見ました。yoshioさんは地道に作業を続けていました。
10:53 ごうだ★サンタマリアりきさんのガレージ前。独特の雰囲気に包まれました。
この日はだんだん雲行きが怪しくなっていました。雨よ、降らないで欲しい・・。そう願っていました。
10:56 柴ちゃん、マサさん、マザーグース♂さんはヘッド上部のガスケット剥がしを開始。
念入りに作業は進行していきました。
JHONNYさんは腰下のガスケット剥がしを開始。
ゆうさんは引き続きバルブの清掃を続けます。
バルブ清掃により、バルブに私の顔が映るようになってきました。カーボンまみれだったバルブは瞬く間に再生されていきました。
セルモーターもガソリンで。セルモーターをガソリンで清掃する作業は初めて見ました。
マザーグース♂さんとゆうさんはヘッドカバーの清掃を開始。こうして見てみると、エンジンOHって、バラしたり、組んだりも大変だけど、ガスケットや、オイルのオリの清掃も結構な人手、時間が必要なのです。まさに裏方作業。15人揃わないと出来ない作業だったのです。
「まっちゃきー。」

「バーバ、どうしたん?」

「まっちゃきに持ってきてもらった錆だらけのチェーン、ガソリンで洗浄したらピカピカになったよ。」

「返して〜。」
岩崎さんの手によりクランクの清掃が開始。
11:00 イトウ君がヨシムラマフラーとCRキャブを届けに来ました。

「イトウ君毎度〜!」

「まっちゃんさん、順調ですか?」

「皆さん、黙々と作業されています。今日はありがとうね。」

「一応、いろいろ持ってきたので見てください。」
ヨシムラマフラーの他に、CR26、FCR32、BEETバックステップが並びます。
段ボールにぎっしり詰まったBEETバックステップの数々・・。これはいイトウ君ならではの究極の世界ですね。

ごうだ★サンタマリアりきさんは本当に幸せものですね。
会場は急にフリーマーケットのような空気に包まれました(爆)
「イトウ君ありがとうね!」

「僕は何も出来ないから・・。モノ運んで来ただけですよ。」

「いえいえ、何をおっしゃいますか。ガスケット掃除お願いしますよ。もう、軍手はめてますやん!」

「あはは〜!じゃぁ、ちょっとお手伝いしちゃおうかな。」
11:23 マザーグース♂さんとお別れの時を迎えました。

「まっちゃんさん、私はそろそろ用事がありますから席を外します。」

「おおぉ〜。マザーグース♂さん、今日はいろいろとありがとう。またお逢いしましょうね。」

「少しの間だったけれど、皆さんにお逢いできて楽しかった。今日の無事を祈ります。」

「ありがとう。」
マザーグース♂さんとお別れをしました。忙しい中、こうして仲間のバイク整備に駆けつけてくれて本当に嬉しかった。
11:24 雲行きは益々悪くなってきていました。
11:46 いよいよバルブの組み付け作業が始まりました。
ピストンリングの交換へ。

全てのリングはバリバリに割れる割れる。30数年の歳月、熱くなる、冷えるの繰り返しは、諸刃の剣状態なのです。
今回注文した新品のピストンリング。一番下のリングも形状が変わっていました。微妙に改良されているんですね。
トップリングのRマークが老眼で見えない・・。

「ゆう君、見えるかっ?」

「これですね。Rマーク。とても小さいんですね。」

「いい機会を得たね〜。」

ひとつひとつ、ゆうさんに確認して頂きながら装着して行きました。
12:40 いよいよクランクの腰下も組み上がりそうな気配。
12:40 この時刻を知り、私も必死でバルブを組み付けて行きました。

正直心折れそうでした。
息子とひとつ違いのりょーさんとバルブの取りつけは必死に・・。

この頃より雨が当たり出しました。

「まっちゃんさん、バルブ取り付け雨降ってきたけどいいの〜。」

「ちょうど綺麗になっていいわさ・・。」

「マジっすか〜!」
12:41 スイングアームは取りつけが終わりに近づいていました。ここでトラブル発生。ノーマルサスがGPz400Fのスイングアーム受けに装着できなかったのです。このスイングアームに取り付けられたスイングアーム受けはゼファー400のもの。ノーマルサスの下部が受けに当たり装着不能と知ったのは装着寸前だったのです。
ここでりきさんの隣のガレージのお兄さんが、何と作業を見ていて、サスをあげようと持ってきてくれたのです。本当に有難い出来事でした。それでもE3フレームなのでヘルメットホルダーがサスの別体タンクに干渉・・。とりあえず、右側のサスは逆さまに向けて装着することになりました。
アダチさんとゆうさんは必死でプライマリーギアの装着へ。
ゆうさんはZ400FXオーナーとして、腰下の組みつけはとてもいい勉強になったと思います。
13:03 いよいよオイルパンの装着へ。

「まっちゃん、腰下が終わったら、そろそろ私たちは沼津に帰ろうと思います。」

「そうですか。雨も当たってきたし、帰らないと大変な事ですからね。腰下が出来たら後は何とかやってみますね。ところで、お別れ前に、JHONNYさんのマシンに乗りたいんです。」

「いいですよ〜。どうしたの?」
「同じエンジンメニュー、キャブも同じですからね。やっぱり乗っておきたいんです。」

「いいですよ〜!」

ということで、JHONNYさんのマシンに乗って三ヶ日界隈を一周することに。
ゴォーッ!フォーーーーーン!

ズルズルっ。

あ・あかん、リア滑ってる。

同じエンジン、キャブメニューでも随分違うことに気づきました。足廻りもポジションも違いますからね。いい勉強になりました。こんなヘルメットだったから、顔に雨が当たって痛かったです。
JHONNYさんのバックステップ廻り。タロッティにAPロッキードの斜めタンク。それを装着するためにワンオフ加工。

素晴らしい出来でした。
セパハンのポジションは至って好戦的。カフェレーサースタイル。コンセプトひとつで素晴らしいマシンになる。
エンジン音もマフラーの音も最高。
13:29 親方さんのZ1000R。

ドッドッドッドッド。
もの凄い足廻りでした。ブレーキも雑誌で見たことがあるという事しかわかりませんでした。
パフォーマンスマシンっていうのかな?とても利きそう。実際にメッサ利くらしいです。まだまだ私も勉強不足です。
13:32 JHONNYさんから次回Z400FX全国ミーティングのお話を頂戴しました。
何と次回のZ400FX全国ミーティングはあのBRCさんからのサポートがあるようなのです。このニュースは私にとってもとても嬉しいニュースになりました。これは楽しみです。
13:38 沼津の皆さんとお別れしました。
「アキヤマ先生、今日はありがとう。雨中、気をつけて。」
「途中になっちゃったけど、頑張ってください。」
「親方さん、今日はありがとう。」

「ありがとう。楽しかったです。」
「あだちさん、またお逢いしましょうね。」

「まっちゃん、またお逢いしましょう。」

「JHONNYさん、今日はありがとう。雨が当たってきたから気をつけて。」

「まっちゃん、今度はミーティング来てくださいね。」

「ありがとう。」
この日の気温は恐らく4℃位だったと思います。そして雨も少し当たってきていました。沼津から三ヶ日まで170キロ近くあります。普通に高速を走っても2時間は越える道のりなのです。無事帰れることを祈りました。そしてこうして仲間のバイクの整備に駆けつけてきてくれる事は本当に素晴らしい事と思いました。
こうして沼津のみなさんとお別れしました。
14:08 「まっちゃき〜!後は何が残るん?」

「バーバ。これから腰上です。もう14:00廻ったし、16:00にエンジン載せないとちょっとヤバイ。とにかく急ぎましょう。」
「相当かかるなぁ。俺もりき君も今晩夜勤だから18:00には出ないといけない。」

「マジかいな!これは休憩無しで頑張らんといかん!岩崎さん、出番だっ!」

「はっはっはっは!大変なことだっ!」
14:24 ようやくシリンダーを載せる段取りが終わりました。

「鈴鹿さんよ〜!POSHのペラペラのスリーブの事思えば、楽勝ポイポイやなぁ。」

「はははは〜。まっちゃん、そやけどミスなく終えても時間ギリギリなんやに〜!何か起こる気がするんさ〜。本当に忘れ物ない?」

「ブッシュ類も乗せたし、全部OKやで〜。」
「そういえば、瑞穂さんも写真送付してくれてなぁ。」

「そうだ!あのやり方で行こう!」
14:31 こうしてピストンに一気通貫で長いドライバーを差してシリンダーが乗せられていきました。
14:33 何とわずか2分でピストンリングがスリーブに入る。

「ど・・どうしたんだろう・・シリンダーが入らない。」

「岩崎さん、どうしたん?」
「まっちゃん、ひょっとして・・。」

「どうしたん?マサさん、柴ちゃん?」

「あーーーーーっ!」
「悪魔のベロやん〜!」
岩崎さんのこの時の顔の表情が今でも忘れられない。
Stage215 悪魔のベロ事件・・。人間ってどうしてこうも同じことを繰り返すのでしょう。
14:42 悪魔のベロを抜くためにもう一度シリンダーを引っこ抜いてから、無事にシリンダーは装着されました。

「まっちゃん、クラッチ!クラッチはめましょう。」

「そうですね。」

こうしてエンジンに大勢の人が群がって分担作業。
14:48 いよいよヘッドのボルト締めに。長い棒にナットを入れて、スっと落として指で廻しはめていく。岩崎さんの手際の良さに全員震撼しました。

「まっちゃき、岩崎さんって凄いなぁ。」

「そやなぁ。私も感心して眺めていたんさ〜。」
「まっちゃん、カムタイミングお願いします。」
「よ〜し!絶対に間違わんぞ〜!」
この日一番の気合を入れたところでした。
14:57 驚異的なスピードでヘッドカバーが装着されていきました。その後フレームにエンジンは載せられていきました。この間にBEETバックステップも装着されました。
16:20 yoshioさんが帰る時刻となりました。

「まっちゃんさん、今日はいい勉強になりました。ありがとう。」

「こちらこそ、ありがとう。またメールしますからどうぞよろしく!」

「無事検討を祈ります。」

ピストンの清掃から何から初めてお逢いするのにいろいろお願いしちゃいました。本当に嬉しかったです。
17:01 ここで誤算だったのは辺りが急に暗くなったことでした。雨も結構降ってきていました。急いでいる時こそ、どんどん悪条件が重なってきました。

「電気がないから作業が出来ない。バイクを出して車を近くに寄せましょう。」

そして追い討ちをかけたのが、ヨシムラショート管の装着に手間取った事です。モリワキショートと違って、フランジはノーマル、割りカラーという非常に手間のかかるものだったのです。
大勢で配線の最終作業とヨシムラショート管の装着を行いました。気温もどんどん下がってきていました。

「まっちゃき、あと1時間しかない。大丈夫かなぁ。」

「全員で総力を挙げて頑張ろう。」

休み無しで全員で取り掛かりました。
「まだキャブが残ってる。」

「とにかくマフラーを装着しよう。」

そういいながらも、雨中皆でヨシムラマフラーを装着していきました。
「もう、時間がない。キャブ組とマフラー組に分かれましょう。」

こうして大急ぎでキャブも装着されていきました。ワイヤーの装着開始。寒さと中腰の影響で全員の腰がダメになっていきました。
17:22 いよいよCRキャブが装着されていきました。CR26キャブはメイン95スロー65という恐るべき初期設定だったのです。16:00頃に、メイン105、スロー55に設定しなおしていました。400ccエンジンの標準的なデータ。それしか思いつかなかったのです。
17:23 いよいよヨシムラマフラーの装着完了。
キャブが押し込まれていきました。
ようやくここまで来た。とにかくエンジンをかけたい。そういう感じでした。

17:40いよいよエンジンをかける。

キュキュキュキュ・・・・・キュキュキュキュ・・・ドカーン!

1-4と2-3のコイル配線間違い。再度チャレンジ。

キュキュキュキュ・・ドドドバーーーーーン!

あ・・・あかん。全開やわ・・。アイドリングもへったくれもないわ。
18:04 再度総点検を実施しました。どうもいけない。いけないところだらけなのですが、暗いし雨も降ってきているし、点検することもままならない。
18:47 いろいろ手を尽くしましたが、エンジンはアイドリングすることもなく、そしてクラッチカバーからのオイル漏れも発見されました。

「まっちゃき、もうさすがに行かなければならない。今日は退散しよう。」

「バーバ・・残念だけど、ここで終わります。後は対策を考えるわ。また連絡するね。」

「了解。」
19:17 いよいよ時間切れ。非常に無念さが残りました。

「皆さん、ご飯食べに行きましょうよ・・。」

「悔しい・。残念だなぁ。あと1時間でもあればなぁ。」

「仕方ないよ。今日は退散しましょう。」
19:22 私たちもガレージをあとにすることになりました。
19:26 ごうだ★サンタマリアりきさんのガレージ近くの中華料理屋に到着しました。
19:34 皆さんお昼抜き、休憩無しで戦った風景です。
とても言葉少な。私も相当腰痛に見舞われていました。何がいけなかったんだろう、そればかり考えていました。ちょっと無謀すぎた計画に反省していました。
19:45 食事が配膳されました。

980円、超豪華な八宝菜&台湾ラーメン定食。しかし疲れと腰痛で食欲もあまりなかったような気がしました。

「皆さん、今日は残念だったけど、また対策練ってリベンジしますわ。」

「・・・・。」

皆さん相当疲れていたみたいです。
20:36 鈴鹿さん、りょー君を車に乗せ、三ヶ日ICに乗りました。
23:23 鈴鹿さんを送り、家に着きました。

23:25 りょー君はバイクで松阪のおうちまで帰ることとなりました。りょー君が家に着いたと聞いたのは23:48の事でした。
今回お集まり頂いた仲間の皆さん

1.マサさん 岐阜県美濃
2.柴ちゃん 名古屋駅裏
3.ゆうさん 愛知東海市
4.イトウ君 一宮市
5.りょーさん 松阪市
6.鈴鹿さん 鈴鹿市
7.マザーグース♂さん 浜松市
8.yoshioさん 静岡県
9.アキヤマ先生 沼津市
10.JHONNYさん 静岡県
11.アダチさん 沼津市
12.親方さん 静岡県
13.バーバ 音羽蒲郡後田アパート
14.ごうだ★サンタマリアりきさん 三ヶ日
15.岩崎さん 神奈川平塚市
16.松崎電気商会 松阪市
ごうだ★サンタマリアりきさんのZ400FXエンジン腰下OH計画。最後まで達成出来なかったけれど、でもこんな大人数の仲間が集まって、ひとつの目標に向かって作業するなんて本当に、なんて凄いことなんだろう・・って何度も何度も思いました。皆さまに重ねて御礼申し上げます。ありがとう!

腰痛はその後、一週間続きました。でもそんな辛さよりも嬉しさの方が大きかった。こうしてごうだ★サンタマリアりきさんの腰下OHは其の2へと続いて行くことになりました。
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