ワイセコエンジンへの道も、其の4を迎えました。結構長丁場になってきました。今回のエンジンは多少時間がかかってもいいから、地道に行くことにしました。皆さま、しばらくお付き合いくださいね。

2013年6月22日 9:04 サンタマリア★りき君のマシンの件でいろいろありましたのでなかなか手をつけることが出来なかったのですが、いよいよ重い腰を上げました。
状況としては腰下のオイルパンの手前のところまで来ていました。オイルパンを装着の前に、オイルポンプを装着しなければならない。現在の愛姫ちゃんのエンジンのオイルポンプはゼファー400POSHエンジンから抜いたもの。部屋にはZ400FXのものが2つと、Z550GPのものが1つありました。
本当は油排出量が多いとされるゼファー400のものを装着したかったのですが、ヤフオクで落とすのも面倒だし、家に3つもあるからこれを使用しちゃおうということにしました(爆)

オイルポンプには番号が刻印されていました。1が2つと2がひとつ。まぁ、2にしておこうという感じでした。
装着を目前に控え、確かここにはカラーが入っていたはずと思いました。
パーツリストを見ると確かにカラーがある。そんなもの、もう無いがな。
ふと、バラしたゼファー400エンジンのアンダークランクケースを確認しました。綺麗なのちゃんと2つ刺さっていました。こういう時、結構嬉しいんですよね(爆)
このカラーは気休めみたいなものかな。結構簡単に抜けていきます。
こちら側への移植はスポッと手で入るくらいなのに・
こちら側は手ではめてもきちんと収まらない。何でだ。

ということでハンマーでドツきました(爆)
17:08 ショックドライバーでどついて何とか装着完了。ドツきすぎてプレート曲がってますやん!
いよいよオイルパンの清掃。GPz400Fのセンサーの変わったオイルパンにチャレンジしたかったのですけどね〜。怖いので辞めました(爆)
久々に見るオイルパンガスケット。

どうやって組んだのか解らなくなって自分のホームページ見る(爆)

Stage211みたい。
いよいよオイルパンガスケットを乗せました。
92055-077が3個。671B2590が1個。
671B2590なんですけど、オイルパンを装着する際、ひっくり返すと落ちてくるんですけど。
92055-077をはめていく。1個目はココ。
2個目はここ。
3個目を装着。
これで忘れ物はないなぁ。いよいよオイルパンを装着。
19:23 前回は13本のZ550GPから外したのボルトを使用して、ボキボキ折れて難儀しましたので、今回はゼファー400のボルトを使用しました。新しいボルトだからかな、1本も折れることなく無事に13本装着。
いよいよエンジンをひっくり返しました。これでいよいよワイセコピストンを装着するプロセスまで来ました。
12053-1113。悪魔のベロ。これを先に着けておかなければならない。
事項は20:33になっていました。何とダラダラした作業か。まぁ、でもこれで何とかピストンまで行ける。
20:21 ようやくここまで来ました。
20:23 ワイセコピストンにはそれぞれマジックで番号が記載されていました。Z400FX全国ミーティングの際、MCさんから聞いたお話では、ボーリングをお願いする際、ボーリング屋さんからピストンを事前に送付してくださいと言われたらしいのです。つまりピストン形状にあわせてボーリングしたと言うことでしょう。ひとつひとつ微妙に何かが違うということなのでしょうね。奥が深いなぁ。
ピストンピンは非常に固い。叩いて外した次第。ピストンクリップもノーマルと比較すると何だか短いしちゃっちいなぁ。どっかのホームページにワイセコのピストンクリップ結構外れるだなんて書いてありましたね。マジかいな〜。こんなの外れて欲しくないなぁ。
さて嵌めましょうか。

いやいや、鈴鹿さんに教えてもらった、まずは2番やに。
2番。ピストンピンやっぱりどつかないと入らないね。そら、外す時どついている訳ですからね。

さてさてクリップね。
スポッ。何やメッサあっけなくクリップ入っちゃう。

本当にこんなんでいいのかなぁ。
意外と気を遣う瞬間でした。
20:40 1番2番完了。3番と4番もこの勢いで行こう。
22:12 ピストンリングを見ていて異変に気づきました。

上のリングが薄くて、下のリングが厚い。
こちらは、以前に横浜のkouさんに頂いたピストン。

下のリングの方が薄いのである。

またまた迷宮入り。
いよいよピストンも全て装着完了。

リングの厚みの上下の違いについては、ピストンの溝の厚みは双方のピストンで同じですね。という事はどちらかです。ネットで調べよう。
やっぱり上が薄いで正解みたいね。

こちらを参考にしました。

エキスパンダーのリングの合口位置が良く解りませんね。

まぁ一緒の位置からずらせばいいかな。
2013年6月23日14:39に神奈川のMCさんよりBBSに書き込み頂きました。

「ゼファー750のサービスマニュアルからの引用なんですが、これで分かりますかねェ。基本的にはピストンピンと同じ方向にならなければいいらしいです。」
目からウロコとはこの事。リングの正しいつけ方については詳しくは知らなかったのです。今のZGPのエンジンも適当で(爆)改めて大切な基本を知るという。
2013年6月30日22:22 MCさんから頂いた画像を参考にして、再度ピストン一個ずつリングをはめなおしました。

かなり順調です。

時間かかっていますけども。
30度ですかぁ。

なかなか難しいなぁ。
22:58 何とかリングを全てはめなおしました。
久々に見るベースガスケット。

前回みたいに切らなくていいように祈ります。
スッポリはまりました。よかったぁ〜。
っていうか、ペンキグズグズですやん〜。

確実にオイル漏れ起こしますね。
23:17 必死でペンキを剥がしました。
まぁ、こんなところでしょうかね。
クランクケース上部綺麗だったのに、ブレーキクリーナーの内部洗浄時にオキツモ溶けてグズグズに。

またやってもたわ。気づくの遅かった。
とりあえずベースガスケットをはめました。ワイセコピストンが非常に大きくて、ベースガスケットを嵌めるのに難儀しました。

この日は23:40になっていました。

明日からボチボチシリンダーはめることにしました。
2013年7月1日22:32 いよいよシリンダー装着の時を迎えました。
670D1508はベースガスケットをはめる前につけないといけないことを知ったのはこの時でした。またベースガスケット外さないといけないのかな。
Z400FXのエンジンやる度、毎回思うけれど、3番ピストンの内側のスタッドボルト2本だけ、なんでこんなの必要なのでしょうね。

誰か知ってる人いない?
続いて、クランクケースのシリンダー接続部の両脇に来る670D2010。これは92055-101の最新発注番号。
これを巻く92062-016がおらん。
どこじゃ。
こんなところに埋もれている(笑)

1個しかないやん〜。

こういう時はゼファー400ケースから2個抜くのである。
一番右と右から2つめがゼファー400から抜いたもの。

微妙に形が違うぞ!

背も低いし。まぁ、いいかぁ。これ使おう。
多分大丈夫みたいね。
23:07 何とかここまで来ました。やっぱり、ピストン大きい。

POSHも大きかったけれど。
今までのやり方でリングにアルミの板を巻き、シリンダをハメてみる。それが全くうまくいかない。原因としては、
1.ワイセコのトップリングが非常に薄く、ハマったようでアルミ板から顔を出しているやん。
2.アルミ板の厚みがありすぎてハマっても抜くことが出来ない。
以上2点。
そして
3.瑞穂さんから教えていただいたピストンピン(1-4)に、長い棒を差し込んでピストンの暴れを防止する神業も駆使する。
それも出来ないのでした。これは結構大きいなぁ。
日付は2013年7月2日に変わっていました。1:20作業を中断しました。私、嫁さん、息子、娘、4人の力を借りれば何とかなるかも知れない。押えて〜!そのままでいて〜!みたいな。けれど部屋にはエロいもの沢山あるし(爆)ワイセコへの道はシリンダーをハメる直前で足踏み状態が続いていきました。
2013年7月3日 この日は仕事で奈良の法隆寺に出かける機会を得ました。係員のおっちゃんに何時出来たのと聞くと1300年経つと言う。
小学校の修学旅行以来。小学生の頃はワイワイガヤガヤと。それが46歳になって改めて見る目では、全く違って見えるんです。西暦700年位に。釘も無い時代に「ハメる」だけでようこんなもんようつくったなぁ・・。とね。何せ美しい。見とれてしまう。ワシも歳をとってしまった。
柱や、支えるもの、ヌキ、ホゾ(爆)すべて計算ずくなんです。それも全てのパーツが巨大なんです。しかも度重なる地震や台風に耐え1300年もの長い間、巨大な木のパーツだけで美しく建っているのです。日本人、凄い文化です。歴史・・。ローマは一日にして成らず。まさにそのとお〜り。
帰り道思いました。1300年前にハメるだけで五重塔建ててるやん。ワシ部屋でウイスキー飲んで何してるねん。鈴鹿さん、鈴鹿さん言ってたらあかん。地道にやってないやん。反省してないやん。基本に戻ってもう一度ひとりでやらないと鈴鹿さんばかり頼ってたらあかん・・。マジでそう思いました。
2013年7月3日20:53 この日は作戦変更。名づけて法隆寺作戦(爆)アルミの板が厚いなら薄く切ればいい。とにかく「地道に」「丁寧に」やってみよう!と心に誓う。この時点でウィスキーロックで2杯。焦点があわないけども〜。それは作戦のうちとちがう。
あの厚いアルミ板でZGPもPOSHもこなしてきた。明らかにこの仕様はワイセコ仕様。
さて、気合を入れなおして行きましょう!
法隆寺作戦その1・・1番ピストン。いい感じやん〜。
2番、3番。法隆寺作戦は、とにかく「地道に」「丁寧に」を貫くこと。
22:05 全てのピストンにアルミ板をタイラップで巻きつけました。慎重にやったので結構な時間がかかってしまった。
もう何度目だろうか。この風景。

なんとかうまくいってくれよ〜っ!
風俗でお金を支払って待合室で爪を切っている時と同じ感覚です(爆)本番前の緊張したこの空気。せめて失敗してもいいから何かを習得したい。そんな思いでした。
トンッ!トンッ!

上のリング入りましたっ!これ、行ったんと違うかな!
キ…(−_−)キ(_− )キ!(−  )キッ!(   )キタ(  ゜)キタ!( ゜∀)キタ!!( ゜∀゜ )キタ━━!
キタ━━(゜∀゜)━━( ゜∀)━━(  ゜)━━(  )━━(  )━━(`  )━━(Д` )━━(;´Д`)ハァハァ━━━ !!!!

グワシャッ!何?何?何の音?4番のアルミ板、逝てもうてるやん!まぁ、ええかぁ〜!
4番のアルミ板だけ、つぶれて抜けませんやん。

粉砕したろ。
4番のアルミ板は、ちぎられ、抜かれていきました。
ズボっ!今度こそ、

キタ━━━(゜∀゜)━( ゜∀)━(  ゜)━(  )━(゜  )━(∀゜ )━(゜∀゜)━━━!!!!
クランク廻してみる。スルリスルリ・・・。メッサスムーズ。久々にオシッコちびり。しかし、ピストン大きいね。
何度見てもいいわぁ。やっぱり、シリンダー装着はアルミ板とタイラップやね ← よく言うね〜。法隆寺に会わなければ出来なかったなぁ。
何度も見てもいい。法隆寺作戦が成功した瞬間でした。とにかく「地道に」「丁寧に」を貫くこと。これ大事。
2013年7月4日12:12 岩崎さんから書き込み頂きました。

「悪魔のベロ・・期待していたのは、ぼくだけ?」

鈴鹿さんからも書き込み頂きました。

「悪魔のベロな〜(^o^)まっちゃんウイスキーでベロベロで悪魔のベロも付いてないかも!! (爆)」
Stage215Stage234に度々登場する悪魔のベロ。
要はカムチェーンガイド(リア)はシリンダーを組む際に気をつけないと、カムチェーンテンショナーの穴から顔を出してしまう、そうなってしまうとシリンダー組み付けやり直しをいう悲惨な結果を招くのです。
今回は過去の失敗を鑑み、それだけは避けたかった。だから特に注意をしてうまく回避する事が出来た。
しかし、悪魔のベロは前にも潜んでいたのです。
このパーツの装着を忘れているのに気づいたのは20:40の事でした。
またやり直しなのか・・。

柿食えば鐘が鳴るなり法隆寺っ!
Z400FX TOPへ  NEXT STAGE

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