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![]() 私の部屋でのエンジン解体がスタートして一ヶ月が経過していました。アキヤマ先生にエンジンの組み方の基本を教えて頂いていました。クランクケースはひっくり返したまま組みつけていくこと。そうする事でミッションがミス無く組みつけられる、つまり組み付けロスが防げると言うアドバイスでした。私は液体ガスケットも使用した経験が無い。だからこそ組み付けは経験者のアドバイスに忠実に慎重にいこうと決意していました。 |
![]() こ・・怖いやん・・。 この一ヶ月、エンジンをバラす際は勢いよく順調に来たけれど今までのペースで調子こいちゃうと全てが終わるなぁ・・と思っていました。 |
![]() 写真は上がZ400FX、下がゼファー400。 シャフトは13ミリ程長い。 |
![]() 入れるのにメッサ時間かかりました。 |
![]() Z400FX(琥珀色)とゼファー400(銀色) 結構痛んでたのですね。正直入りにくかったから入りやすくなるかも。 今回のチューンはいい機会になるかも。 |
![]() 前回は伊勢のまっちゃんのファクトリーまでお伺いしたけれど、今回は自分でやってみる。 結構硬かったのですが、CRC吹いて、トーチであぶって叩いたらあっけなくポロっと取れました。 |
![]() ネジも13→12ミリになってたし。 何が改良されているのか解からないけれど。 |
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![]() 色は愛姫ちゃんのエンジンのものも、ZGPベースエンジンのものも20個全て緑色でした。サービスマニュアルを見ると緑色が一番肉厚が厚い。 |
![]() ですので、全てZGPベースエンジンのクランクメタルに交換する事にしました。 |
![]() 指で押さえるとパチンッ!って嵌る感じです。 |
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![]() 要するに真夏の走行などエンジン内圧は相当なものだと思うのですが、それでもスライドする事なくこの位置で固定されているのはこの薄っすい溝だけだったのです。そんなものなのかな・・とひとりつぶやいていました。 |
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![]() サービスマニュアルを見るとクランクケース上側っぽい事が記載されていました。 この日はここで作業を終了しました。 |
![]() 出張で東京に行った際にアキバのラジオ会館で見たものは2万円はしました。精度は悪いかもしれないけれど価格の安さにオシッコちびり。 悩んでも仕方ないので落としました。7〜105Nmやで0.7〜10.7kgfというもの。送料込み3900円。結構安いのですね。 |
![]() 「まっちゃん、今ヤフオクにすごいエンジン出てますね〜。」 「何?すごいエンジンって。」 見てみると何だか凄いオーラが出ている。 |
![]() ちょうどこの頃はクランクケースを開けている時期でしたので、この画像を見てクランクケースにどうやってハマるのだろうと思いました。 |
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![]() 「全てを失うかもしれない・・。」 確実に情報不足でした。けれども今までのMDS★WEBではダメもとで果敢にチャレンジしてきた事だし、素材はあるのだからチャレンジしてみたい、駄目だったらそれから考えよう、そう決意しました。 こうしてこの日、アマゾンさんにPOSHシリンダー用ガスケットキットを注文しました。 |
![]() 前章で記入しましたが、ZGPエンジンはベースエンジンとしては最高のコンディションを保っていましたが、ヘッドのバルブ周りはカーボンの付着が凄まじく、清掃が必須という状況でした。 |
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![]() 今から思えば、間違いなくこの粉を使用するべきだったと思います。 |
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![]() これが思いの他、効果を発揮しました。完全にアルミが顔を出すまでには至らなかったけれど、燃焼室はかなり綺麗に。そしてバルブガイド、ポートあたりもかなり綺麗になっていきました。 スケルトンで掃除、風呂場で熱湯シャワー、スケルトンで掃除、風呂場で熱湯シャワーを繰り返しました。 |
![]() ポートの辺りは、完全にアルミは出ていないけれど、これ位なら合格点かな?と思いました。 |
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![]() 世の中はクリスマスイブ。EXIAさんもワシもクリスマスイブ関係ないんかい!って感じでした。 |
![]() 絶対サイレンサー無いぞ〜、このコ・・・わぁ。 |
![]() 「はじめまして。EXIAです。」 「とてもよくまとまったE4ですね。」 「そうですか〜。走るのが楽しくて楽しくて・・。」 「素晴らしいお話ですね。」 |
![]() 「はははは。何もありませんやん!」 「はい・・今日は元気に。」 |
![]() 三重県南勢地区でZ400FXネットワークが繋がってきましたよ・・。 |
![]() キュ〜キュキュキュ・・ボボボーーーーーッ! フォン、フォーーーンッ!フォン! 「素晴らしいレスポンスですね・・。戻りがいいですね。コンディションGOOD!って感じです。セッティングバッチリ!って感じですね。メッサ調子良さそう。」 「調子はいいですね・・。ホント、カズマ君のおかげです。カズマ君はまっちゃんさんに逢いたがってました。」 |
![]() 何だか知らないところでいろんな話が繋がってて、何だか嬉しくなりました。 |
![]() ダブルディスクもかなりの制動力と伺いました。 |
![]() 「いま、MDSのまっちゃんと一緒にいるんですよ〜!」 ワシは芸能人かっ。 |
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![]() でもとても楽しいひと時でした。 EXIAさん、また走りに行く時はお誘いくださいね。 |
![]() これで春まで乗れなくなるのかぁ・・。 見納め。 少しさびしいかな・・。 |
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![]() かしこみ〜。かしこみ〜。かしこ〜。 カパァ・・・。 |
![]() まぁ、お宝鑑定団じゃあるまいし、20万円もするものがエンジン込みで35000円で手に入らないわな〜(笑) |
![]() 愛姫ちゃんのもの、ZGPベースエンジンと同じものだったのです。 ゼファー400のボアアップなのに、超ショートストロークのクランクなのに、バルブタイミングはゼファー400と違うという。 恐らくPOSHさんのこのキットのマニュアルには、こうしなさいって書いてあるのでしょうね。 |
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![]() という脅威の圧縮率を見せたPOSHエンジン。圧縮率もさることながら10000回転からさらに上に回っていこうとするそのエンジンフィールも凄まじいものがありました。 私は今、その財産をバラしているんだと思っていました。 |
![]() 何を考えたか・・。シリンダの前後にロープをかけて吊り下げたっ(爆) ちょうどその時伊勢のまっちゃんから電話かかってきました。 「まっちゃん、ガリガリ音してますが何の作業です?」 「シリンダ取れないからロープでシリンダ巻いて吊り下げてますよ〜!」 |
![]() 「そやな〜!今5センチくらい車体上がってるし。あかんなぁ。危ないなぁ。教えてくれてありがとう。」 「そんで、どうやったら取れますの?これ。」 「エキパイ側にマイナスドライバー突っ込むところあるはずですよ。そこにマイナス突っ込んでこじ開けます。頑張って!」 |
![]() 「無茶苦茶しますね〜。」 「そんで、どうやったら取れますの?これ。」 「エキパイ側にマイナスドライバー突っ込むところあるはずですよ。そこにマイナス突っ込んでこじ開けます。頑張って!」 「なるほど。ワシ、エンジン2回開けたけれど、そんなん知らんだわ〜。」 「無茶苦茶しますね〜。」 |
![]() しかし無茶苦茶です(笑) |
![]() ここまでやって、スカートとか割れてたら、全てを失っていました。 まだまだ運はもってました。 |
![]() 15:55になっていました。 すっかり薄暗くなってきていました・・。 |
![]() 結果、嵌らずでした。 不思議とクランクケースに干渉するんです。 スリーブの外側と、クランクケースの内側は同じ寸法って感じです。 |
![]() 少し浮いています。 これ以上嵌らないんですよね。 |
![]() 円と円がツライチというのが良く解かります。 上のスーパーエンジンまでは行かないけれど、干渉しないように、よく見ながら、将来の事も考えてクランクケースを削っていかないとまずそうですね。しかし、ケース組む前に発見できて良かったという感じでした。 |
![]() ゼファー400のほうが、スリーブに干渉しないほど広いということ。 メッサ勉強になります。 |
![]() ワイセコを組む際は、スリーブとクランクケースがほんのちょびっと干渉するらしくて、組むには組めるけれど、エンジンが熱を持ったときに、スリーブがケースが干渉して歪が起き、ピストンのスカートが割れてしまったとのことなんです。 |
![]() 組めるけれど、走っていると熱で歪が生じる。なんと奥深い話でしょう。 |
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