今回のStageはリアメンテナンススタンドのお話です。

一代目はStage009木製での製作で失敗し終了〜。
二代目として、かれこれ10年は鉄パイプ製のものを使用してきました。確かヤフオクで2800円で購入したもの。アームとの接合部分は棒のタイプで、結構コンパクトで使い勝手も良かったのです。モンキーにも楽勝で使用できました。
状況が一変したのはZXR400のリアブレーキキャリパーに換装してから。なまじっか、ぶら下げタイプのサポートなので、はめるのに往生してきました。
問題はハメてスタンドを起こすと、棒状なので、起こした反動でスタンドが滑ってしまうのです。いつの日か、メンテナンスがおっくうになっていました。
そんなある日、神奈川はmcさんから、ゼファーカイのスイングアームと、メンテナンススタンドフックをプレゼントして頂きました。mcさんは、ゼファーカイではないゼファー初期型アームにメンテナンススタンドフック受けが無い事を知り、わざわざアームとフックを送付してくれたのです。本当に感謝の言葉しか見つかりませんでした。
しかし、ZXR400アームをチョイスした事により、ボルトはM10に対し、フック受けはM12。Stage270でM10の長いボルトを共締めする事により、ようやくフックを装着する事に成功しました。
あとはフックタイプのメンテナンススタンドを準備するのみとなっていました。
2014年9月11日7:01 素晴らしいメンテナンススタンドをヤフオクで発見しました。

「ひゃ、100円やん。これは行ける。」

見た目、かなりひどい状況ではあるものの、これなら行けると確信しました。
説明によると、フック間は300ミリ。早速ガレージでフック間を計測すると355ミリ。5センチは開けないといけない。
2014年9月15日 なんと、100円スタンド落札を目前にして、会社関係の方からメンテナンススタンドフックが手に入りました!さて、これを今の丸棒式のスタンドに溶接してしまうか、こういうのが着くメンテナンススタンドを買うか。

次の日、平井さんちに相談に行く事にしました。確かモンキーマフラー製造で徹夜されるらしいし(爆)無茶苦茶やなぁ。最近、平井さん頼みが多いなぁ。
結局連絡を取り、お伺いするのは9月17日になりました。
2014年9月17日11:36 平井さんからメール頂きました。

「コロかにフック用にプレゼントしますよ。使わないし別のあるから。」

「今晩お伺いいたします。」

マジで頂きものばっかりになってしまっている・・。
仕事が終わりお伺いしたのは21:50のことでした。平井さんはモンキーのマフラー50本製作中でした。

「メールしたのこちらのスタンドです。良かったらどうぞ。」

「いやいや、奥の私の10年使用してるスタンドにそのままに上にフックを溶接戴いたらで結構ですから。」
22:13 平井さんは、私の話を聞いてか聞かずでか・・早速パソコンで図面を引きだしました。
「あの〜・・平井さん、何されてますの?」

「松崎さんのマシンのフック間は355ミリ。シミュレーションしたら、このプレートを直で装着する事で、ピッタリ来ると思います。」

「図面なのですね。」
「そうなんですよ。CAD図面。こうして、図面ごと上から・・」

プッシャーァァァァッ〜!

また裸眼で見とる〜。
22:16 しかし、このプラズマカッターの威力は、今回平井さんと共に何回も見てるけど、本当に鉄やアルミが瞬く間に切れてしまうというのが凄い。そして・・眩しい。
「松崎さん、今回の素材は生鉄ですから。帰られてからすぐに塗装された方がいいと思いますよ。すぐに錆びちゃうから。」

「了解しました。」
「そろそろ、全部切り終わりますよ。」

「こんな分厚い鉄板が凄い事ですね。」
22:20 出ました。前回も紹介した1000Wサンダー。鋭い回転推進力により、とてつもない作業を呼ぶというサンダー。
電撃ネットワークみたい。
鉄だと、これだけ火花が飛び散るんですよね。
火花の先端を見る。よく見ると、木材の上で、火花バウンドしてるがな〜。
22:29 ようやく写真の形のプレートが2枚出来上がりました。
「平井さん、だんだん、何を作られてみえるのか解って来ました。」

「え・・今?」
22:32 またまたサンダーで掘削開始。
これだけの火花の近くで熱くないのでしょうか。
火花の先端を見る。よく見ると、平井さんの顔の上で、火花バウンドしてるがな〜。
22:40 ようやく掘削終了の様子。
22:42 その後、穴を開けて行きました。
22:50最終仕上げの様子。
22:55 あっという間にプレートが完成していきました。ボルトを締めていきました。
23:00 三代目のメンテナンススタンドが完成しました。
なかなか個性的なフック。結局、私が10年使用してきたスタンドと、先日頂いたフック受け、全く使用せずで、新しい素材であっという間に完成してしまった・・。

でもとてもいい感じなんですよね。

「松崎さん、今日のパーツの部分は生鉄なので塗装をお願いしますね。」
23:12 早速装着してみる。

「平井さん、寸分の狂いもない・・ピッタリですやん!」

「いい感じですね。」
今まで嵌めにくかった右側。キャリパーサポートの事を全く気にせずにスタンドを使用する事が出来る。スタンドフックは本当に便利なのですね。
神奈川はmcさんからアームとフックを頂き、会社関係の方にフックを頂き、平井さんにスタンドを頂き、皆さんの協力を得て、結果素晴らしいメンテナンススタンドを製作する事が出来ました。
これからは、きちんとチェーン磨きましょう。

今まで磨いた事ないんかいな。
「平井さん、今日から皆さまに感謝して、メンテナンス王になりますね!」

「松崎さん、前もつくりましょうか?」

「溶接屋さんの感覚にはついていけません(汗!)でもありがとう、そのお言葉だけで嬉しいです。ではそろそろ・・・」



ワシ、今日、バイクで来てるやん・・。



お持ち帰りできませんやん。
Z400FX TOPへ  NEXT STAGE

Copyright (C) 2006 MDS matsusaki denki sho-kai. All rights reserved.