2012年5月からスタートしているワイセコエンジンへの道其の1・・。ストックとして持っているZ400FXノーマルクランクケースの様々なカスタムはStage222に記載したとおり。ようやくブラックアウトして私の書斎の片隅にオブジェとして飾られることに(爆)

この時点で私に残された課題は以下のとおり。

8.ゼファー400エンジン割り
9.足りないパーツ揃え
10.腰下組み付け
11.ボーリング
12.スリーブ打ち換え
13.シリンダ&ピストン装着
14.GPz400Fヘッド装着

計7項目。まだまだ先の長いプロセスが残っていたのです。
時をさかのぼること2012年12月24日のクリスマスイブに、ワイセコシリンダーとワイセコピストンを手に入れることが出来ました。

やっぱりサンタさんはいるね〜。2012年のクリスマス・・。素晴らしい記念日になりました。念願のパーツが手に入り本当に嬉しかった。

実際に寸前まで走行していた車両から取り外したものだとか。これはかなり期待できる逸材に出会うことが出来ました。
よって上のプロセス11〜12であるボーリングやスリーブ打ち換えの必要が無くなったのです。2/7をクリアできた・・。これは大きい・・・。これは本当に大きい事でした。

こうなると一気に進みたいところ。組む前に様々な情報を集めて正常なエンジンを組みたいと思いました。
私が以前に神奈川のこうさんからお伺いしていた情報としては、ワイセコのスリーブがZ400FXノーマルアッパークランクケースの根元に微妙にヒットしていて、スリーブの熱上昇の際にスリーブが圧迫されて変形し、ピストンに異常をきたすというものでした。
実際に仮ではめてみると、こうさんの情報どおり、スリーブがクランクケースに微妙にヒットしていました。小鳥のチュー程の微妙なヒットなんです。左上の赤丸の部分。熱膨張時に起こる現象だけに結構奥が深いと思いました。

要するにアッパークランクのこの部分をあらかじめ削る作業が必要ということ。
課題を残しつつ、この日は嬉しくてワイセコシリンダーをアッパークランクケースに嵌めて、じっと眺めていました。シリンダーが真っ白に見えますね。これは長年の汚れ。汚いことこの上ない

この時点で、ブラストを当てるか、スケルトンで全てハクってしまうか、ヤフオクの魔法の白い粉で洗浄するか決めかねていました。
ピストンは非常に綺麗な状態でした。
ピストンリングもとても綺麗で弾力がある。計測はしていないけれど、これは使用できると勝手に思っていました(爆)
2012年12月27日にアキヤマ先生よりBBSに書き込み頂きました。

「オートバイ誌 1981年12月号に82年東京モーターショー総特集という記事で、そこに出ていた参考出品のZ400FXが発売されなかった幻のリミテッドです。」

よく見ると、シルバー(ゴールド?)エンジンに黒シリンダー。フォークやホイール、リアショックのスプリングがゴールドになっていていました。
2012年12月28日 瑞穂さんからこのマシンの情報について書き込み頂きました。

「あきやまさん目の付けどころナイスです^^自分のHPに詳しく書いてありますので見て下さい^^」

画像を見て全身の毛穴が開きました。
Z400FX関連のホームページ長くやってきて、ここへ来て、幻の、そして伝説のリミテッドのカラーリングを、こうして拝見できるなんて。

本当に知らなかった。情けないというか、それよりも凄い!と感動の方が大きくてしばらくこの写真を見て、うっとりしてしまいました。
折角ワイセコエンジンを組むなら、こういうエンジンカラーにしたいな・・と思いました。クランクケース塗っちゃった・・。そんな後悔の念がありました。

私にはまだまだこの車両について知らない世界と、こういう情報を知っている方々への尊敬の心。目指したいけどなかなか難しい夢の世界。いろいろ考えさせられた瞬間でした。
2013年1月5日 いよいよヘッドの選択を決意。カッコ悪いけれど前回の失敗もあるし、ゼファー400のヘッドをチョイスすることにしました。

8.ゼファー400エンジン割り

正月休みを利用して、ゼファー400エンジンは私の部屋で次々に解体されていきました。
ゼファー400のヘッドをチョイスして解らない事は、この三角形のピン・オイルラインやヘッドカバーガスケットの品番。
それらを名古屋の柴ちゃんがゼファー400のパーツリストを調べ、全て教えていただきました。有難い事でした。

必要なパーツを調べると25,774円也。8,200円のプライマリーチェーンや、5,600円のカムチェーンを揃えたので結構行くと思いましたが、前回使用しなかったパーツも多く、今回は意外と安くつきました。
2013年1月12日 部品発注も大詰め。

ゼファー400ヘッドを使用するので、この辺りの部品で悩んでいました。ドエルピンの品番が違う。

Z400FXは92042-007 6.3×8×14 1個221円×16=3,536円
Zep400は92043-1263 6.2×8×14 1個84円×16=1,344円
ゼファー400のヘッドを使用する訳ですから、ゼファー400の安い方のドエルピンでいいのでしょうけど、サイズが6.3と6.2で違う。少し小さいのです。私の今の愛姫ちゃんのエンジンはゼファー400のPOSHエンジンから何個か抜き取ってそのままドエルピンを使用している・・要するに上のピンが混合している。まぁ、走っているからいいかぁ。
ゼファー400ヘッドの準備。ドエルピンは何とか16個揃いました。ヘッドカバーも再生可能のようです。何故かカムシャフトホルダーのボルトが1個ない。あとコッターはどついた際に1個なくなっちゃった(爆)
コッターピンは調査の結果、Z400FXではインテーク側、エキゾースト側と品番が違いましたが、ゼファー400は全て同じ(Z400FXのエキゾースト側)と解りました。いよいよ部品発注です。
2013年1月15日 いよいよ魔法の白い粉、メタルクリーンが我が家に到着しました。

勝手が解らないので、まずはバルブから洗浄を開始する事にしました。
何番のバルブとマジックで書いても、マジックも取れちゃう。

どうすればいいんだろう?
バルブのトップ目にマジックで番号振りました。
まぁ、原始的なやり方ね〜。
70℃のお湯で溶解。20リットルで600gだから、500ccでなんぼや?知らん。ひとつかみ。

シュワーっ・・。

ポリデントみたい。おおぉ〜!なんや化学反応起こしてるね〜!
10分で汁の色が変わってきた。

この時間にお風呂はいってこよう。
風呂入って来ました。40分は経過したかな?この気温なのでお湯もぬるま湯になってる。でも色は変わってるかな?
付着したカーボンは、ウエスでひと拭きでこんなに取れるようになったけれど、まだまだあきませんでした。

これは一晩漬け置き洗いですね〜。
2013年1月16日 会社から帰りバルブを取り出してみました。
結果としては、期待外れかなぁ。もっとピッカピカになってると思ったのですけどね・・。

液は真っ黒なのになぁ。

やっぱりこの季節だからダメなのかな?
2013年1月17日 ワイセコのピストンリングを部品注文しようと考えていました。新品のピストンリング単体で21,000円しました。
だけど、この日ヤフオクに出品されている最安値のものは、

1.新品ピストン
2.ピストンリング
3.ピストンピン
4.ピストンピンクリップ
5.ヘッドガスケット
6.カッコいいステッカー!

これだけついて46,000円也・・・。
このチョイスが非常に難しいんですよね。

45分10000円にするか、60分2回転13000円にするか・・なんです。

結局目安は風俗かい〜!

2回逝かないのに?

3000円余分に払う?みたいな。
2013年2月24日 ワイセコシリンダーとゼファー400のヘッドの洗浄開始をしました。

普通シリンダーなんて水に入れないけれど、あまりにフィンの汚れが酷いのでこの際・・。

明日早く起きて乾かそう・・。
75℃のお湯なので、ケースが膨らみ出した(汗)

フタをしめて・・。

カップラーメンみたいですよね。
タンクと一緒にお風呂に入った事はあるけれど、エンジンと一緒にお風呂に入る人はいまい。

娘から、

「父ちゃん〜?あれ何なん〜?」

「エンジン〜!」

みたいな。
2013年2月25日 いよいよヘッドとシリンダーを洗浄。

ヘッドは写真の様に、ピカピカになりました。
洗浄前がカーボン付着しまくりでこういう状態だったから、
燃焼室もこんなに綺麗になりニンマリ・・。でも肝心のポートの内部までは綺麗にならなかったな。
まぁ、合格点ということで。
残念ながら、ワイセコシリンダーは綺麗にならなかった。メタルクリーンは、エンジン内部のカーボンの付着はメッサ効果あるけれど、エンジンのフィンあたり、高熱で埃ついて焼けたものについては効果はあまり無いのかもしれません。
もう、ブラストかける元気ない、スケルトンかける元気ないわ〜で・・。
ウェットブラストの老舗、ユーツーさんのホームページを検索。

40000円のシリンダーですから40%OFFで16000円かぁ・・。やりたいなぁ・・ウェットブラスト。もの凄く綺麗になるんだろうなぁ・・。でもウェットブラストしちゃったら、もう塗りたく無いでしょうし。オールシルバーのエンジンになっちゃう。前述の幻のリミテッドカラーには、本当に悩まされました。
2013年4月7日 4月・・!なんとこのStageは2012年12月からスタートで既に5ヶ月を経過していました。2012年12月にサンタマリア★リキさんのガレージにお伺いしてより、腰を痛めてしまい、ずっと調子が悪く作業が出来なかったのが大きな要因です。
この日はは強風でガレージにも行けないし、部屋で座りながらバルブを磨いていました。結構綺麗になりました。

ぼちぼち組まないとね。
1個部屋のどこかに飛ばしてしまったコッターピン。

また注文してしまいました。
久々の作業ですね・・。

見てるだけで腰が痛くなってきます(爆)
バチン!

この作業だけは本当に慣れませんね。

面倒というか、ピンセットでコッターピンを入れるこの辛さは本当に性格的に合わないなぁ。右か左か、ぐりぐりしてるとコッターピン部屋のどっかに飛んじゃいますし・・。
Z400FXオーナー・・必死でゼファー400ヘッドを組む・・の図。

ストレス溜まりますね。
EX×4、IN×1で腰が限界に。

私の体力では、この日これ以上は無理でした(爆)
2013年4月8日 腰の痛みを気合で乗り越え、ようやく全てのバルブ組みを終えました。

「やっと出来た!」

気がつくと声を出していました。それほど辛い作業だったのです。
バルブシールを全て入れ忘れている事に気づいたのは、4月14日の事でした(爆)






もう、いやや〜。
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