Stage054 2007年5月に装着した28000円、Barnett社のKZ550用強化クラッチは5年の歳月と度重なる酷使、そして今年から始まるエンジンチューンでいよいよご臨終の時を迎えていました。

ガチンコラーメンツーの時も6000回転からフっと外れた状態になる。回転数が一気に10000まで上がってしまうのです。
油温が90℃を越えるとダメになる。その温度以下は大丈夫。だからだましだまし乗り続ける事が出来ましたが、ナオちゃんのV-MAXと併走するとダメね。全く自由が利かないんです。

Barnett社のKZ550用強化クラッチキットの内容はフリクションプレートと、スチールプレート、そして強化スプリングの3点。
これが功を奏すると考えていました。このキット一式をまた28000円の出費をして購入する経済力は私にはない。だったら、この強化スプリングを生かす方法を考えようと思いました。

強いスプリングだけそのまま流用して、ディスク板(フリクションプレート)のみを格安のものに交換する。そうする事で安価かつハイパワーエンジンのトルクに耐えるのではないかという仮説。
バラしたGP系エンジンの内部に眠るクラッチ板が上、POSHゼファーエンジンの内部に眠るクラッチ板が下。スリットの角度が垂直か斜めかという違いが良くわかります。これらを中古品として使用する方法も残っていました。けれどもPOSHエンジンの場合はこれだけ溝があっても5000回転から滑り倒していたのです。
それはこの赤いスプリングが原因だったとも考えられる。ゼファー400のこの赤いスプリングは、恐らくはクラッチのタッチを軽くする為にKawasakiが改良したもの。指で押さえてもプニュプニュしている。

だから板は使用できる可能性はありましたが、また組んであかんだというのもわずらわしい。よって板は新品を購入することに。
2012年8月14日 いよいよゼファー400用クラッチで検索を開始しました。

こちらは新品3500円の商品・・。これしか写真がない。コメントに

「輸入品ですので品質にこだわりのある方は純正品をお求めください。」

と書かれてある。メッサ不安・・。3800円だけれど、こんなに高回転で酷使される精密部品は、輸入品であり心配なら純正を購入してくださいというメッセージなんです。なかなかやりますね〜。
こちらは6500円。上の画像と比較してなんだか写真もアップで掲載されているし、信頼が置けそうな感じがしました。3500円と比較して6500円。きっと何かが違うと思いました。

Barnett社のKZ550用強化クラッチキットのディスク板よりもかなり溝が深いと思いました。この時点でこの商品にしようかしら・・と思い始めていました。
9900円なら全て揃っているし、これが無難なのかも。

やっぱり私なら3500円で勝負かな?
23000円のクラッチプレート。ようさん穴空いてるのね。何か意味がおありかな?
FCC カッケー!29000円ですかぁ。ステッカーだけでも(爆)

つまり一番リッチな組み合わせは23000円の穴空いてるプレートと、FCCさんの板とスプリングね。クラッチだけで6万円コース。これはすごい。
2012年8月15日 mcさんからBBSに書き込みありました。

「クラッチプレートに高価な物は必要ないと思いますよ(^^) Z400FXもZ750FXもノーマルは同じ素材のクラッチですから、新品のプレートと強化スプリングで十分だと思いますよ。」

この書き込みが決めてとなり、限りなく安いプレートにチャレンジすることになりました。
結局、このPMCの強化スプリングと、安いプレートの組み合わせで行けたことになるのではと感じ始めていました。
Barnett社製KZ550用クラッチキットは2007年に日本で代理店を通じバイク屋さんで購入したときは28000円でした。しかし、現在ebayで検索すると146.9ドル。80円換算でも11755円。もちろん輸入送料、代理店、販売店通れば28000円位にはなるでしょう。実際に現在GT商会さんでも2万円ちょっとします。

クラッチって、もともと安いんだ。別々で揃えると安く買えるんだ。とそう思いました。
2012年8月17日 いよいよ入札のときを迎えました。3日前確かに3500円で出品されてた商品が3800円に値上げされている。しかも出品者の方、奈良県が大阪府になってるし。こういうの初めての体験。引越ししたのかな?魅惑の出品やな。

魅惑の出品&賭け(爆)で落としたりました。何や、オリンピックみたいやな〜!
2012年8月21日 3500円のクラッチ板が我が家に届きました。Kawasaki純正部品の袋に入っている。でもパーツbヘ記載されていない。恐らくゼファーの海外版パーツの逆輸入品。
早速、袋を開けてみました。メッサ深い溝に秀樹★オシッコちびり。これなら行けると確信しました。
こうして、2012年8月8:30 いよいよクラッチ板の交換が行われました。

でた。MDS名物、一滴もオイル無駄にするかチューン。
この方法により、オイル漏れはたったこれだけで済むという。

私って賢い?
ポタ、ポタ、こんに暑いのに、なんで冷たいん?

あ、雨?マジ?今?

ザザ〜!

やめろ〜っ!あかん!クラッチカバー戻す時間ないやん!

あ〜!オイル〜、オイル〜、

ザザ〜!

ドロドロドロ。




終わった・・。オイル。
外したクラッチカバー・・。水浸しになってしまった。

またやってしまった。

ブルーシートという手もあった。しかし夏の突然の雨にどうすることも出来なかった。

チキショーっ!
雨の中、ひとり夜中まで掃除をしました。我が家のガレージ前がどえらいことになりました。
部屋に戻って、落ち込んでいた時、あることに気づきました。

ZGPのスチールプレートは平面。これはZ400FXも同じ。
これに対し、ゼファー400のものはゴルフボールの如く、ディンプル加工がされている。何が目的の改良なのでしょう。弱い赤のスプリングでも、しっかりクラッチの役割を担う為の加工だとしたら、これは強化スプリングとの組み合わせで最強のアイテムにならないか?とひとり仮説を立ててニンマリ。

今日の作業で雨が降らなかったらBarnett社製のKZ550用強化クラッチのディスクプレートを使用していた。そう思うと雨降って地固まる、ちがう、怪我の功名、ちがう、塞翁が馬か・・・どうでもええわ。
2012年8月22日 会社の帰りに高茶屋のF-1マートに寄ったらカストロEDGE-RSの10W-50の4Lが3970円。鈴鹿のドンキホーテなら2480円なのに・・。

まぁ、でも今晩走りたいから買っちゃった。
21:06 クラッチ交換パート2。YAHOO天気で見ても雨雲全くおらん。今夜しかないな・・ということで決行。

「父ちゃん、何しとんの〜?」

「おおぉ〜和歌〜。そこのドア開けたらバイクもワシもひっくり返るで〜!」

みたいな。
Barnett社製のKZ550用強化クラッチのディスクプレートはディンプル加工されておらず、平面でした。
2007年から酷使し続けてきたクラッチプレートは、見事に研磨したかの如く、ツルツルに。
驚くべきことに、Barnett社製のKZ550用強化クラッチ板は溝が無いほど国士無双。ワシ、こんなんで走ってたのね。そら、滑るわ。
こうして見ると良くわかります。こんなんでよく7/29のガチンコラーメンツー走ってたな〜。6000回転以上のトルクに耐えられなかったからね。

しかし、このStageの上から2番目の新品の時の写真を見ると、Barnett社製のKZ550用強化クラッチ板はもともと溝が浅いともとれる。いづれにしても、5年間走り続けられたことからすると安い買い物なのかもしれないです。
ここでディスクプレートは昨晩研究発見したゼファー400のディンプル加工されたものをチョイスすることに。

昨晩の雨がなかったら、さささっとBARNETTのプレートをチョイスしていたでしょう。
しかも、ゼファー400のディスクプレートの方が厚いという。

ノギスで測らなかったけど(爆)手触りで明らかに厚い。

これは期待できる。
一枚一枚ヤフオクで落とした3800円のディスク板とゼファー400のスチールプレートを丹念に組みつけていく。

斜めスリットの方向も、前後あるでしょうが、まぁ、これでいいか・・みたいなノリで。答えは知りません。後ろに走ってかないやろうな(爆)
いよいよ最終局面へ。

組んでカバー装着して、ワイヤーつないでオイル入れました。
23:10 作業は終了しました。
ひとっ走りしてきました。

フォーーーン、フォン、フォーーーーーーーーーーン!−−−−−バーーーーーーーン!

あぁ・・いい感じ。気がつかなかったけど、長らくずっとずっと滑ってたんですね。6000からの加速に十分ついてくる。コレだったんですね。

ヤフオクのディスク板は大当たりだったのです。mcさんのアドバイスどおりでした。このディスクでよかったのです。これはいい感じ。
Barnett社のKZ550用強化クラッチを5年間使用できた事に感謝しました。そして3800円のクラッチ板でも強いスプリングとの組み合わせで行ける事が実証出来た瞬間でした。クラッチプレートはゼファー400純正がディンプル加工でいいと思うけれど、これは比べないと解らないところ。でもZ400FXのクラッチ強化化は、安値でいいものをチョイス出来そうです。
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