2012年3月3日から鈴鹿のプロショップに出したフロントカスタムは5月20日の車検を目処に進めてきました。でも5月20日はそのままの状態でした。次は5月いっぱいまでとご回答を頂きました。次は6月初旬とご回答を頂きました。次は6月いっぱいとご回答を頂きました。まるで蜃気楼のような納期になっていったのです。

私は大切なマシンをお預けしたからには、どうこういう事はしない主義。だからこそ私に出来る事は、自分で引き取るしか残されていなかったのです。
鈴鹿のプロショップには大変失礼な事ですが、6月15日の晩に一度預けた愛姫ちゃんを、自ら引き取りに行くことにしました。

その事をお伝えしました。快くではないけれど了承を頂いたのです。
2012年6月15日はいつもの嫁さんのお父さんちにパワーゲート付きの積車を借りに行き、鈴鹿に向かいました。このお店を紹介して頂いた鈴鹿さん、名古屋から柴ちゃんも立会いに来ていただきました。鈴鹿さんには大変悪いことをしました。

お店では非常に気まずいムード。それは当然の事でした。

鈴鹿さんと柴ちゃんに手伝って頂き、積車に乗せました。こうして3月3日から104日ぶりに無事愛姫ちゃんは我が家に戻りました。
2012年6月16日 愛姫ちゃんの状態を確認しました。お願いしたハンドルストッパーは生鉄がむき出している状態でした。
キーロック部分も生鉄が飛び出ていました。これは早いことエアーウレタンを塗らないと大変な事になる。そう思いました。
新品のゼファー750のアウターブーツには未だZX-4のホイールが仮で装着されている状況でした。
ZXR400のホイールには未だタイヤが装着されていない状況でした。近所の車のタイヤ屋さんでタイヤをはめていただきました。

ホイールの塗装がそこらじゅうでめくれていました。タイヤ交換だけなのに、そこらじゅうの塗装が剥がれている。恐らく塗装もうまく行っていない。塗装もやっつけと判断しました。とても悲しくなりました。
20:49 いよいよ愛姫ちゃんをチェーンブロックで吊るし上げました。次の日は何としても塗装をしなければならないと思いました。
21:09 出来る事をしようと思いました。TMRキャブもご覧のとおり何も手がつけられていない状況でした。
柴ちゃんから譲ってもらったTMRのアルミファンネルを装着しました。

この時点でオシッコちびり。
22:20 ヨシムラTMR-MJNのなんちゃってレッドカバーを装着しました。

この時点で2回目のオシッコちびり。
このZ400GPのヘッドの様な収縮塗装はいいね。お酒を飲みながらずっと眺めていました。

赤ヘッドによく似合います。ずっと眺めて3回目のオシッコちびり。パンツはき替えという感じでした。
2012年6月17日 この日は昼からフレームの塗装を開始。

14:31柴ちゃんから

「マサさんと今から遊びに行っていいですか〜?」

とお電話いただきました。

16:47 柴ちゃんとマサさんが遊びに来ました。
長旅お疲れさま。」

「まっちゃん、今、どんな感じですの?」

「今フレームの塗装終わったところ。生鉄飛び出てますので急いでエアーウレタン塗ったところですよ。」
「ところでマサさんのフロントホイール何よ?」

「ゼッペケですよ。」

「おかしいなぁ。メーターギア削ってないし。何でかな?」

確かにおかしい・・。伊勢のまっちゃんのところで謎Zさんと計測した時もZRX400のステム使用でZXR400のホイールを使用したとすると、センターに合わせるとメーターギアをはめて7ミリは左側に飛び出た格好になる。
のりぞー!さんは5ミリ程メーターギアを削ってしかもアウターチューブを2ミリ程追い込んで装着していたはず。なのに、マサさんのはメーターギアを削った痕跡が無い。ヤフオクでポンのもの落とされたのだからポン。けれどもポンだからこそ既に何か加工が施されているはずなんです。
そういえば、以前岡山のそー!さんも、神戸のわらさんも、そんなにこの部分については話題にならなかった。勿論装着されている訳ですから何か加工されている。写真の通り、普通のメーターギアが装着されているのです。

「まっちゃんさん、外して計測してみますか?」

「いえいえ。大丈夫です。」
今回のバイク屋さんからはGSX-R1100の薄いメーターギアを既に預かっていました。私は、ここの部分はやっぱり自分で計測して自分で納得して装着しようと決めていました。ここでマサさんのをバラいてKawasaki系のメーターギアを装着するのはちょっと気が引けて。折角だし、ここまで来ていますしね。これがこの先どうなるかは私も誰も解らない。
「まっちゃんさん、何かお手伝いしましょうか?」

「そうね〜。ゼファー750ステムにZ400FXメーターが装着出来ないんです。ゼファー750ステムにはメーター装着の為のステーはありますが、残念な事にZ400FXのメーターステーのシャフト径がメッサ大きい。ゼファー750ステムにつくステーの穴が小さいんです。選択肢としては、ゼファー750のトップブリッジのステー穴をメッサ広げるか、Z400FXメーターステーのシャフトをぶった切ってさらにドリルで穴をもんで穴を空けるかです。」
「どっちでもOKですよ!」

「ゼファー750のトップブリッジの穴はこれ以上広げるとちょっとやばそう。Z400FXのノーマルメーターステー、ぶった切りましょう!」

「そうしましょう!」

キュイーーーン!

マサさんのこの行動力こそ、MDS★WEBには必須・・。話がメッサ早いんですよね。とてもいい感じです。
エアーウレタンは開封すると1日で賞味期限が切れちゃう。実は今日はフレームの塗装だけで終わりだった。でも、マサさん、柴ちゃんに来て頂いたおかげで、メーターステー、ライトケースも塗装して頂いたのです。これは大きい。

その後柴ちゃん、マサさんを車に乗せて、ナオちゃん、アヤちゃん、鈴鹿さん、鈴鹿さんの奥さま、私と伊勢で食事をして、帰りの帰途についたのは、23:00を廻っていました。もの凄く面白い一日になりました。
私のマシンはこうして友人の助けもあって、私のガレージ内ではあるけど、劇的なスピードで仕上がっていく事になりました。

あとはフロントホイールのベアリングを残すのみとなりました。ベアリング、メーターギアの厚みさえクリアすれば、あとはフィニッシュを迎えます。この一週間が勝負になりそうでした。
2012年6月18日 マサさんに切断頂いたメーターステーをゼファー750トップブリッジに装着してみました。
完璧という言葉しか見つからなかった。イグニッションキーの位置も抜群の位置に装着されていきました。
2012年6月20日 22:34 いよいよ杉本彩メーターに別れを告げomoriメーターを装着してみました。
ピャァァァァーッ!という7000〜9000回転位でメーター午後2時位の位置で穴もんだつもりが、バランスがおかしい。

まぁ、まだ動いていないからシミュレーションの状況でした。
2012年6月23日 現在私に出来る事を模索していました。こちらは3年間使用したバッテリーケース。実はバッテリーホースが知らない間に抜けていて、そこらじゅう希硫酸で腐食していたのです。
そこから垂れていた希硫酸が、スイングアームまで。

腐っているというよりも、グチャグチャにされているという様子。
その腐食はスタータースイッチにまで至る。

サイドカバーの中で何が起こっていたかということ。

たまには点検しないといけませんね。
ここで2度と腐らせてはならないと柴ちゃんから譲ってもらったステンレス製のバッテリーケースを装着。

ステンだけあって穴を空けるの大変でした。レギュレーターを底に、ヒューズボックスを前に、バッテリー液の出るところはGPz400Fか何かの液受けパーツを装着して、ホース抜け対策を行いました。これで万全。

っていうか、MFバッテリー買えば?という噂もある。
一度出た希硫酸は、このプラスチックケースで受け止める。その後はシリコンのホースで下に。これでもう抜ける事はありません。

私にしては、まぁまぁの出来になりました。
2012年6月24日 2007年2月から5年以上お世話になっていたZRX400用コワース製バックステップとお別れの時を迎えました。

結構ポジションは後ろだし気に入っていましたが、結構ガタもひどいので(バッテリー液で腐食もひどい)以前より購入してたWR'S製ZRX400用バトルステップに交換することになりました。
結構長い間お世話になったから、外すのちょっとうるっときますね。
長い間バイクなかったから、その間に落としたパーツだけにコワースとの比較が出来なかったのです。

バトルステップの名の通り、コワースよりもかなり上がります。
ステップはコワースのような可倒式でもなく、非常にレーシー。

もちろん上がっているのでシャフトがとても長い。

動かしてみましたが、ガタがなく結構期待できそうね。

明日からリアブレーキ側ですね。

楽しみが増えました・。
同日、mcさんから画像を送付頂きました。

mcさんもWR'sバトルステップだったのです。びっくりしました。

mcさんはアルミプレートを介していいポジション取りをしていました。本当にいろいろ参考になります。
2012年6月26日 この日はリアブレーキ側の移植を行いました。

こちらも今までのコワースを外すのはちょっと気がひけました。
ZX-10のBEETっぽいマスターをステーなしで直付け。

贅肉をそぎ落とした、なかなか渋い仕様になりました。

ちょっと加工が必要ですけどね。まぁ、何とか。
この時点ではまだ根元はピロボール仕様。

どうも角度が合わないんですよね。ZRX400用のステップだから角度があわないのは仕方のないこと。これを何とかするのが松崎電気商会の手腕の発揮どころ。
2012年6月30日 もう6月も最終日になっていました。

バイクシーズンだというのにチェーンブロックで吊るし上げられて無残な姿の愛姫ちゃんのマシンを見ててブルーになりました。

ガレージでカスタムしてても、R23から400マルチであろうエキゾーストのサウンドは聞こえてくる時がある。私、何やってんだかなぁ。

早く走りたい。このマシンからそんな声が聞こえてくるようでした。
ZX-10の5/8BEETチックなリアマスターをようやく装着する事が出来ました。

マスターピストンを押すところ、ちょっと角度違うけどまぁ・いいかぁ・・という感じでした。
理想はマスターから直線で下に降ろしたいんだけど、角度がちょっとずれている。マスターを押す事は出来る。でも、ちょっと何だか心が引けるんですよね。

ちゃんと押す方法をずっと模索していました。
装着どうのこうのよりも、しかしカッコよくなりました。

「まっちゃんさんのオートマジックですか?」

「いや、ZRX400用WR'SのバトルステップにZX-10の5/8マスターを強引に装着なんですよ。」



また説明がええやん〜。
でもマスターを押す角度はどうも理想に近づかない。

このままではカッコ悪い。

アキヤマ先生から

「まっすぐ降りる位置に穴を開けたらどうでしょう?」

というアドバイスを頂きました。目が覚めました。何で気がつかなかったのでしょう(爆)
この日はもうサンダーが使えない時刻になっていたので、バックステップの加工を諦めて、余ったオキツモ缶でモリワキショートを塗ることにしました。
部屋で必死に初期アルミプレートを剥がしました。

この作業だけで1時間を有しました。
最後まで赤にするか黒にするか随分悩んだんですけどね。

黒で(爆)
オキツモの半ツヤブラック耐熱缶は本当に塗りやすいな。

前回のエンジンに続いて、完璧な塗りを実現出来ました。

ただ頭にくるのは、考えてるとき晴れなのに、色塗り出してから雨降ってくるってどーなん?

みたいな。
乾いてもいないうちから、セメダインの耐熱ボンドで貼り付けました。
2011年7月1日 遂に7月に突入しました。この日はステアリングダンパーの装着にとりかかりました。

愛姫ちゃんが手元にあると何でも出来るからいいね。

NHKのステアリングダンパーキットはボルトがテーパーボルトに改良されていました。これはなかなかいい感じです。3本だけですけどね。
ダンパーの角度がつきすぎて、うまく装着できなさそう。

以前はピロボールのネジを曲げていましたから。

何かを進めると、何かがうまいこといきませんね。
ダンパーの角度を調節する方法として、北米使用のヘッドも候補に挙げました。これなら、随分ダンパーステーを上げることが出来る。

でも手前のボルトが12センチぐらい必要になると解り断念しました(爆)
2012年7月7日 バックステップの最終加工を行いました。

アキヤマ先生のご指導のもと、角度をあわせるため、WR'Sのステッププレートに穴あけ加工を。

遠くの穴では角度が合わないので、手前に穴を開けました。
あんまりタップ&ダイス使ったこと無いんですけどね。

相手はアルミだし、ちょっと頑張ってみました。
その後、干渉する要らないところ、全て削って行きました。
ステップで押されるマスターの角度は完璧になりました。

これはいい感じです。

ステップの角度下がりすぎなんじゃないの?という声をよく頂きます。私は結構フットブレーキ多用します。いつもステップに足をかけている状態。だからバックステップはなるべくカラーやステーを省いて内側に極力内側に寄せてバンク角を稼ぎ、いつもステップに足をかけてはいるけど、内側に寄せてつま先が擦らないようにしつつ、ステップ位置は下げています。これは個人の好みの問題ですね。
この日の晩にフロント一式をを預けている鈴鹿のプロショップから連絡を頂きました。完成は7月13日の様子。

いよいよフロント一式が仕上がるというニュースはかなり嬉しいニュースでした。

ちょうどその頃伊勢のまっちゃんの舎弟であるカズマ君と電話で話していました。

「まっちゃんさん、フェックスの様子はいかがでしょう。」

「いよいよ13日にフロントが出来ます。車検を受けていよいよです。」
「まっちゃんさん、7月終わりに三重のFX乗りのコ達と一緒に走りに行きましょう。」

「そうしましょう。滋賀にガチンコラーメンがあるね。下道でゆっくり行きましょうか?」

「それ、いいですね〜。めっちゃ楽しみです。」

こうして7月終わりにガチンコラーメンの企画が生まれました。

8時30分松阪市小舟江ミニストップ出発
中勢バイパス北上R165に合流ローソンを右に659北上美里町163に合流 R163を伊賀方面へ長野峠を越える
9時30分大山田平田交差点を右へ県道2に北出で県道2から679へ679から49へ 49から阿山中学校で左折674へそのまま真っ直ぐ422へ 信楽江田で右折138へ138から307へ
10時30分信楽インターに乗る
11時10草津SAで休憩
11時30分草津SA出発 瀬田東IC下車
16→422→102→浜大津駅前 12時00分天下御麺到着

という企画でまとまりつつありました。企画は久しぶりだったのです。まだまだ先の事なのにとても楽しみになりました。
そしてこの日の晩にmcさんのブログを拝見させて頂きました。

記事はリアフローティング化計画。とっても綺麗なスイングアーム。明日はコレだなと決意。
2012年7月8日 この日は朝いちからアーム外しにかかる。

「ごそっ!」

うわ!そやった!今フロント無いのにサス外したらえらいことになるわな〜(爆)何とか後ろもロープで吊り下げてアームを外しました。無茶苦茶や〜!

私の愛姫ちゃんのアームはゼファー400初期型アーム。だからmcさんのみたいに、メンテナンススタンドフックボルト受けがないのね・・。残念・・。そんなことどーでもいいかぁ。
さてさて、このゼファー400のアームなんですけど、とてもよく出来てる。塗装はサフェィサー(ブラック)にシルバーにクリアらしいので3層。写真の缶開けただけで目が痛くなる業務用スケルトンでやってもなかなか塗装が強くて往生しました。合計5回剥離作業しました・。中央のブリッジだけステンレスということも今日はじめて知りました。

そして外したついでにZXR400のキスアームとピポッド幅を比較。全く同じ。ドライブシャフト側の幅も同じ。けれども膨らみ方が全然違う。ZXR400キスアームの方が初っ端からかなり広く開いてる。よってZXR400のキスアームを装着したら5.5Jもいけるが、モリワキショートとはお別れをしないといけないのです。これは悲しい現実・・。
エキセンもボルトも同じ塗装が。これらも剥離してたら夕方になりました。
先日までこんにグズグズだったアームも・・・
塗装が剥げていたアームも・・
まぁまぁ綺麗になりました。
今から細目コンパウンドとマザーズでmcさんのアームみたいに顔映るくらいにします。

装着してからするんかい!

前後(車体毎)吊るしてると木製ガレージ壊れますからね(爆)
それと、リアブレーキパッドが殆ど無かったので(汗)この日の晩にヤフオクで落札・・。無名だけどいいかぁ〜。

アーム磨きを実行することによって、消耗品のヘタレに気づき様々なメンテナンスも出来そうね。

とてもいい一日になりました。mcさんに感謝だなぁ・・。

こうして愛姫ちゃんを取りに行って一ヶ月様々なメンテナンス実行は進んでいきました。
Z400FX TOPへ  NEXT STAGE

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