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![]() 折角カムタイミングを合わせたけれど2月11日の時より下もスコスコだし、どうも中速の伸びも悪い。もう一度元に戻さないとダメね〜面倒ね〜と思っていました。 換えなきゃいいのに・・。 |
![]() この部分で干渉しているから、キャブは上部が押されて、インシュレーターが下に曲がってるという感じ。既に二次エアーを吸い込んでいる可能性もあるし、もしもそうでなくても、力がずっと加わっているから、ストレスがかかり、いつかはインシュレーターにヒビが入って二次エアーを吸う可能性もありました。 |
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![]() この季節は部屋も寒いし、インシュレーター自体も古くて風化してるのでカッターで剥くのは難儀しました。 ようやくひとつ剥けましたが、1つ剥くのに2時間かかるという手間の要りようだったのです。 |
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![]() この方法はお金かからないから素晴らしいアイデアと思いましたが、あと残り3個を続ける気力は私には残っていなかったのです。 |
![]() 材質は鉄製。しかも厚みは6ミリもある。いい形してるのにな。 |
![]() 一晩中頑張っても、穴が広がったのはコンマ1ミリという手ごわさ。 |
![]() つまり4個で240日かかる。 俺は脱走兵かっ! |
![]() でも、もう剥きたくない。 片方は剥きたくないし、片方は削りたくない・・。 そんなこんなで、インシュレーターアダプターを2個並べて悩む日が続きました。 |
![]() まーしかしよく走ること・・。カムはまだZGPのものだけれどゼファー400POSHエンジンと比較すると実にトルクがある。伊勢までの道中、私にはこのトルクとパワーで十分だと何度も思いました。 POSHシリンダーピストン&ぬわわクランクで味わった幻の400メートルは確かにフロント浮くほどごっつかったけれど、このエンジンメニューもTMR32との相性もあて相当なものです。 |
![]() 「難しいチョイスですね。鉄もいいけどね。でもアルミの方にはOリングがいますよね。鉄をやっと削って、装着して2次エアー吸うのもサブいでしょうね。僕ならあと3つゴム取っちゃうかな〜。」 「このゴム、なかなか取れないんですよね。釜で焼いちゃおうかな?」 「まっちゃん、やりそう(笑)アルミも解けた・・なんてね。」 |
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![]() 双方ともつかみどころのない課題だったのです。 |
![]() 沼津はアダチさんが2008年10月に行ったシャフト17ミリに対し20ミリの2.5Jのリアホイールをベアリングアウターカラーを製作&装着する事で見事に仕上げた情報を得て、MDCさんもコツコツと伊勢の加工屋さんでカラーを製作してもらい頑張っているという情報は既に得ていました。 |
![]() そしてMDCさんが、この情報を得つつ三重県しかも伊勢でひとりこの難題をクリアした書き込みは素晴らしい事だと思いました。 |
![]() 私はこう見えても職人さんの世界って一見(イチゲン)さんダメダメよ〜!みたいな固定観念があって、なかなか機械ありそうだな〜と思ってもなかなか門をたたくことは苦手なのね・・。津にも大きな造船所があるからこういう職人さんの工場はたくさんあるのでしょうけど、やっぱり怖い。「帰れ!」と言われそうで。 さて、そうなると、どんな加工屋さんなんだろう・行ってみたいなという思いがどんどん膨らんでいきました。 |
![]() 「大将はじめまして。松阪の松崎と申します。」 「はじめまして。どういったご要望でしょう。」 「バイクのキャブのインシュレーターに付ける金具なんですが鉄製で厚さ6ミリもあるんですが中央に穴が開いておりましてそれを拡大したいんです。」 |
![]() 「今晩お伺いいたします(爆)」 うひゃー。ちょっと楽しみだなぁ・・。ウキウキしました。 「こんばんわ。はじめまして。松崎と申します。」 「はいこんばんわ。お話のパーツはどちらでしょうか?」 「これなんです。」 |
![]() 「そうですかぁ・・。」 「しかし、この鉄のはレーザーで切ってますね。6ミリ厚あるけど切り跡もとても綺麗だ・・。しかも塗装もしている。結構手間かかってますね。ウチもレーザーが売りですからレーザー使ったら一発なんだけどなぁ。残念だなぁ。」 |
![]() 「ひょっとして、これを削るのではなく、いちから作ってもいいのかな?」 「いちからでお願いできますか?」 「材質は、鉄、ステンレス、アルミがあるよ。バイクパーツだから軽量化の為アルミがいいかな?」 「アルミでお願い致します。」 「ちょうど、6ミリ厚の在庫あるね。ちょっと図面引くから待っててくださいね〜。」 大将はパソコンで5分位でCADで図面書いちゃった。 |
![]() ピューン!ジーーーーーージジジジっ! ピューン!ジーーーーーージジジジっ! 「出来たね〜!」 ワンピースの黄猿かっ! 既にオシッコちびりすぎて、言葉も出ない。 |
![]() 「大将ありがとうございました。感動しすぎておしっこちびりました。」 「若いときにね、バイクのステムつくりたくてこの仕事はじめました。でもステムは未だに一個も作ったことないんです〜。あっはっは〜。」 クールなギャグの持ってきかたがラパイドの大将そっくりだったり。 |
![]() 「MDCさんのご依頼も面白かったね。ベアリングカラーなどは精密な技術がいる。フェックスって聞いてびっくりしましたね。皆さん大切に乗られています。同年代だからお気持ちが解るんです。ウチは腕のたつ職人が大勢います。溶接もしますし・・。僕もバイク好きなんですよ。だからという訳ではないけど、バイクパーツの依頼が結構多いんですよね。レースの為のワンオフパーツの依頼も沢山来ますね。町工場だから小回り利くから。またいつでもお越しください。」 「ありがとうございました。」 |
![]() お値段のほうは、オプションスピゴットの半分位かな?とてもリーズナブルでした。 部屋に帰って精度の高さにびっくりしていました。バリもすぐに取れちゃいました。これは装着が楽しみになりました。 |
![]() 今月、何回ヘッドカバー開けてるのよ〜。そう思いました。 |
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![]() ポタポタポタ・・・。 あ・・雨やん〜。 愛姫ちゃんのヘッドカバー開けてもうてるやん〜。 あかんやん〜。 急いでネジを購入して戻りました。 |
![]() アダプターをヘッドに当ててみる。 「メッサ光差し込んでるやん〜。あかんやん〜。」 伊勢のまっちゃんの言ってたことってこの事だったのね・。 |
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![]() カム交換の影響はてきめんでした。2月11日の時の走りに戻りました。下からも中速からの伸びも別物になりました。 それとキャブのレスポンスが数段向上していたのです。アクセルの開度に合わせて繊細なフィールを得ました。 |
![]() でも、キャブのレスポンスが良くなったので、ひょっとすると今まで2次エアー吸ってたのかな〜。それか、6ミリ延長分か、カムタイミングか。 やっぱりいっぺんにしちゃうとダメね。 結果オーライということにしておこう。 |
![]() 寂しくて寂しくて仕方がなかった(爆) |
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