2011年12月4日14:34 イトウ君のガレージにて2011忘年会が既にスタートしているというのお知らせを頂きました。

既にガレージではアキヤマ先生、イシワタさん、しばちゃん、マサさんが炭をおこしている様子・・。

早っ!

ホルモン(とんちゃん)パーティの準備は着々と進んでいる様子でした。
炭をおこす為の缶もちょうどいい一斗缶を用意。

ちょうどいい高さでサンダーで切断だとか・・。

DIYでその場で作ってしまったらしい。

カスタムの兵が揃うとこうなるのですね。
ガレージ内は相当な煙だそう。

今からお伺いする場所の映像をあらかじめメールで頂くなんて・・。

IT社会の恩恵ですよね・。
こちらは伊勢のまっちゃんと松阪の自宅で合流し、15:00に出ました。

途中鈴鹿さんと合流しイトウ君の新しいガレージに向かいました。

16:24 東名阪を一宮方面へ。
もう12月になって外気も結構寒い。

2011年という年は何と早いことだろうと思いました。

この年の夏からこの12月までは、本当にあっという間って感じだったですね。
16:50 イトウ君のガレージ到着しました。イトウ君、アキヤマ先生、イシワタさん、しばちゃん、マサさんがお見えでした。総勢8名の忘年会が始まりました。

「アキヤマ先生お久しぶりですね。」

「まっちゃん、エンジン順調そうですね〜。パーツと工具はこれね。ZGPベースエンジンのピストンね、大体解ってきましたよ。」

アキヤマ先生はピストンの品番を事前に調べて頂いてたのです。若干ハイコンプのZGPのピストンはもう廃盤になっていたのです。
ピストンリングはZFX=ゼファー=ZGPで共通。すると、この写真の少し盛り上がったZGPピストンは二度と作られることの無い希少価値のピストンだったのです。

「まっちゃん、今回ピストンはどちらを使用してもいいでしょうね。ZGPの方が若干ハイコンプになるけど、もうピストンは廃盤です。でもリングはまだ新品出るから。ピストンは長く使えると思うからストックとして残しておいてもいいんじゃないかな?」

「ZFXからZGPへ、どういう理由でこのピストンが作られて、どうして駄目になって、現在のゼファーのものに淘汰されていったのか、本当に不思議で知りたいところですね。」


あと、これがバルブスプリングコンプレッサーね。それとフライホイール外しと、シックネスゲージ、マイクロメーター、液体ガスケット、オイルストーンがこれね。大変だと思うけど、春までに何とか頑張ってくださいね。」
「ありがとう。頑張ってみるね。フライホイール外しは何で必要なの?」

「クランクの根元にオイルシールがいます。これが取れないからですよ。」

「なるほどなぁ・・。」

「シックネスゲージはまっちゃん一回体験してるから解るでしょ。」

「うる覚えですけどね。何とか頑張ってみますね。」

こうしてアキヤマ先生から道具の使い方を詳しく伝授頂きました。本当に有難いお話でした。
「まっちゃんさ〜ん。」

「おおぉ〜!イトウ君。今日はゼファー400のエンジンすまんなぁ。」

「それがですね〜、ゼファー400のエンジンだと思ってたのですけど、よく見ると違うんですよ〜。こちらのエンジンなんですけど。」

「これ、ヘッドも形もゼファー400では?」

「それがですね〜、GPz400Fの逆輸入のエンジンみたいで。」

これは凄いエンジンでした。ヘッドもシリンダもクラッチカバーもパルシングローターもゼファー400の形状と同一ですが、ミッションやスプロケットはGPz400Fのものだったという。
「ゼファー400のエンジンをGPz400Fに積む為に、ミッションをGPz400Fにしたのではないのかな〜?」

「多分そんな面倒な事をする人はいないでしょう。それにシリンダーもヘッドも黒ですしね。塗り直したとも思えない。輸出用か何かで、GPz400Fの最終型か何かでこういうエンジンが存在したという事でしょう。詳しくは解りませんが。」

「しかし、Z400FXエンジンの種類っていくつあるのよ〜って感じですね。」
今回、このエンジンからミッションとオイルポンプを抜く予定でしたが、ミッションがGPz400Fのものだとすると意味がないので持ち帰るのを断念しました。

それよりも、こういったGPz400Fとゼファーのあいのこのショートストロークエンジンが存在する事に、感動していました。
後でネットで検索して出てきたGPz400逆車と呼ばれるマシン。

外装はGPz400Fだが、エンジンの外観は確実にゼファー400。

イトウ君のガレージは一体何やねん?鉄道博物館かい?

何でもござるわ〜。
エンジンを断念したところで、ガレージ内を物色しました。

クラッチハウジングどれだけあるのよ〜・・。
GPz400Fのシリンダーも発見。このエンジンのスリーブに不思議な現象を発見しました。
スリーブの内側は真円なれども、外側は真円ではないのです。

これは一体何の意味があるのだ・・。スリーブが回転するから防止しますなら解るけれど、スリーブなんて回転するかいな・・。

全く意味が解らなかった。

でも何かのデザインに似てる・・・。

何でしょう・・・。
これか〜(爆)

毎年定期的に見ますわ〜(笑)
18:11 冗談はさておき、イトウ君のガレージにあった、ゼファー400χのエンジンがかからないということで、皆さんで必死に点火させようプロジェクトみたいになった。

キュルキュルキュル・・・。

バッテリーを繋げて何度も行う。
皆さんこだわっていました。

結局はかかることはなかったみたいです。

キャブの調子が悪かった様子。
19:29 マサさんが買って来てくれたとんちゃんで再度パーティをすることになりました。
ここのとんちゃんは本当に美味しかった。

通称豚ホルモン・・。とんちゃん(豚ちゃん)

私は伊勢市出身なので豚のホルモンであるとんちゃんを子供の頃から食べる習慣があったが、大人になって隣の市である松阪市やその隣の津市では豚のホルモンを食べる習慣は全く無いのであった。

マサさんにお逢いしたとき、美濃のとんちゃんが美味しいとお伺いしました。伊勢から岐阜まで文化が飛んでいるのである。
全国、豚ホルモン食習慣マップみたいなの製作したら面白うだろうなぁ。

伊勢には安兵衛(やすべえ)という有名なブタホル(とんちゃん)の美味しいお店がある。

マサさんをそこに連れてってあげよう。きっと喜ぶハズ・・。
焦げ目がつくと、このとんちゃんはさらに美味しさが増していきました。
宴は21:33まで続きました残念ながらゼファー400エンジンを取りに行くことは出来なかった。

でも、とても楽しい一日でした。
こうしてイトウ君のガレージの忘年会は終了しました。
2011年12月6日 作業再開。この日はベースエンジンをひっくり返しました。

オイル、ボタボタァ〜・・・・。

あ、あかん!部屋がえらいことや・・。

すぐさまウエスでお掃除。

これが結構時間かかったりして。
GPだけに、何だかカッコイイセンサーがついている。

Z400FX.COMでGPのオイルパンつけたらオイルランプつかないのっていうのはこれのことね。

ということは、GPにFXのオイルパンも駄目ということね。

20歳の頃、このオイルパンつけて走ってたのね。
何や、オイルパンの裏側もごっついものついてますね。

同じFX系でもいろいろあるんですね。

こうすることに何の意味が・何の対策だったのかな?
2011年12月7日 愛姫ちゃんのクランクケースの掃除を開始。液体ガスケットが結構こびりついていました。
鈴鹿さんにアドバイスいただいていました。

「まっちゃ〜ん、液体ガスケットはラベルはがしが結構ええで〜。」

ということでホームセンターでラベル剥がしスプレーを購入。

結構綺麗に取れました。
まぁまぁの出来かな。シリンダー側も綺麗に掃除をしました。
2011年12月10日 この日はZGPベースエンジンのクランクケースを開ける予定。

しかし、クランク下のボルトがメッサ固い。

ちょっと折れそうな感じ。

キーキキキキ。

あ・・あかん!ここで折れたらこのStage全て終わる〜っ。
キーキキキキ・・。

「お願いだからボルトちゃん折れないで・・。」

何度も願いました。
スポッ。

真っ白やん〜!

ボルトは出口が綺麗でも、中身は完全に腐食していました。
オイルポンプを外して。

ショックドライバー必需品ですね〜。
今度は手順どおりに(爆)

プライマリーギアを外す作業。

一回やったから、ちょっと慣れてきたかな?
これはちょっと知恵の輪っぽいのね。ワンウェイクラッチバラバラにしたら楽なのでしょうけど、前回みたいにバラバラ落ちるとやっかいなので、そのままでクネクネとこねくり回して。
何とかプライマリーチェーンが外れました。

組むときはこれの逆のことをしないといけないのか・・。
下のクランクケースをめくりました。

何だかエンジンの中綺麗ですね。

やっぱりこのGPエンジン、走行距離少なそうね。
ジャーナルとか、愛姫ちゃんの方が綺麗なのか、こちらのGPエンジンの方が綺麗なのかとかシロウト目には解かりません。
このベースエンジンのクランクはとても綺麗に思えました。

でも1-2番の間のところに妊娠線みたいなのあるなぁ。

変な例えですけど(爆)

これは何の筋でしょうか・・。焼けるのかな?
何でしょうね。

ちょっと気になりますね。
いよいよベースエンジンからクランクが外されました。
クランクが外れたところで、プライマリーチェーンの伸びの比較をしてみました。

左が愛姫ちゃん、右がZGPベースエンジンのプライマリーチェーン。

なんじゃこりゃ〜!

愛姫ちゃんのは、メッサ伸びてるがな!
同じ品番のパーツとは思えない伸びだったのです。

これだけ伸びてたから、たるみ、プライマリーあたりでグラグラグラグラ音立ててたのかも知れませんね。
カムチェーンも長さ比較してみました。

あららら。

全然違いますよ、これも。
アキヤマ先生が言ってたことはこれね。

何十コマあるわけですからね、コンマ1ミリ違ってもミリになるわけですよね。

アキヤマ先生にお願いして届いた新品チェーンの長さも比較してみようかな?
左から愛姫ちゃん、ZGPベースエンジン、新品。

面白い位に長さが違うんです。
こちらはカムチェーン。

愛姫ちゃんのエンジンのカムチェーンがメッサ長い。

けれどもカムチェーンにはテンショナーが存在するけど、プライマリーチェーンにはテンショナーが無いのです。
今回二つのエンジンを割って感じたことは、もしもエンジンを割るなら、エンジンに存在する2つのチェーンは、双方新品にしておいた方がいいということ。

とくにプライマリーチェーンは、クランク近辺から出る、音もしかり、必須の交換アイテムと思いました。
あと、この日、このネジが電動のインパクトでも、手でしても何しても取れなかった。
あとこの日発見したことは、ZGPのクランクケースのセカンダリーシャフトのベアリングの位置なんですけど、内側に面イチなんですよね。

外したばかりで何もしていない位置だからそのままです。
こちらは愛姫ちゃんのクランクのベアリング位置。

そ・・・外に出てる・・。

あ・・あかんやん!

やっぱりクラッチハウジングのギアを引っこ抜いた際に、ベアリングも飛び出てしまったのでしょう。

その日はジェネレータマグネットのボルトが外しに夕方伊勢のまっちゃんのファクトリーに行きました。

「まっちゃん、毎度。先ほどお電話したフライホイール外し、お願い出来るかな?」

「どれどれ・・。」

プルルルーン、スポッ。

「まっちゃん、力ないんじゃないの?」

「エアーが凄いんやに。」
「はっはっは。」

どれだけ叩いても取れなかったボルトが一瞬で取れた瞬間におしっこちびりました。

私が部屋で電動インパクトで外しているボルトやナットは、締める際も弱いのかもしれない。そう思っていました。

こうして、ZGPエンジンの解体はまだまだ先を残して其の3に続くのであった。
Z400FX TOPへ  NEXT STAGE

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