2011年4月20日 針テラスZミーティングの3日後、装着後たった1000キロというヨシムラTMR32購入の機会を得ました。

TMRキャブの凄さは以前沼津はアキヤマ先生から情報を頂いていました。

「まっちゃん、TMRは洒落になんない。レスポンスが凄いんです。低速から飛ぶ感じがしますから。」

「マジっすか〜?」

そんな会話を思い出していました。
伊勢のまっちゃんさんからも、当時最高速ぬわわ20キロが精一杯だったノーマルキャブ仕様のZ400FXにTMRキャブを装着したところ、恐るべき加速を見せ、ファクトリーからへんば餅交差点まで500m程度の直線でぬわわ60出ちゃったという情報を頂いていたのです・・。

「まっちゃん、ホント、凄かった・・。ぶっちゃけキャブだけですからね。」

それからずっと気になってたTMR。

エンジンも新しくなったし、これはまたとない機会と感じ購入しました。
前オーナーはZ500エンジンにこのキャブを装着していたとのこと。

キャブセッティングは全く行っていないとのこと。

ということはヨシムラゼファー400用セッティングのままということ。

スロー27.5、メイン137.5ということになる。

実際に手元に届きました・・・・。
以前、装着はしなかったけれど、Z400FX用FCR28というキャブを手にした事があって・・。

デザインや、持った感じはとても似ていました。

スロットルと指で開けると、オシッコちびりのようにガソリンがピュ〜っと出るところも同じ。
けれども、ガソリンがピュ〜っと出る出方がFCRとは違って、TMRの方が細〜くシャープに出るんです。

例えて言うならカブトムシの射精の如く・・・。






見た人少ないわっ!
手元に届いちゃうと早速装着の段取りをしたくなる。

さてさて、装着出来るのかな?

時は2011年4月20日21:35 という水曜日の平日午後9時半だけれど、ちょっと頑張ってみようかという感じになる・・。

今までお世話になったCR29キャブを外しにかかる。
ゼファー400エンジンの場合、CRキャブを装着するはGPz400Fインシュレータを使用します。今回のエンジン換装の際も、慌ててゼファー400に付いていた純正インシュレータを外してGPz400Fのインシュレータに交換しました。

けれども、今回はゼファー400用TMRなだけに、インシュレータもゼファー400用にしなければならない。

ご存知、ゼファー400用インシュレータは1番4番が内側にオフセットしていて、寸法もGPz400F用よりもかなり長い。

や・・・ややこしい。
ヤフオクで落としたこのゼファー400エンジンには運よく純正インシュレータが装着されていた。

これは非常にラッキーだったとしか言いようがない。

一度外されたが、4日後にもう一度装着されるゼファー400用インシュレータ。

私の頭の中は、何やらもう訳が解らなくなり始めていました。
23:00 ようやくキャブをはめる段階まできました。

押し込んでも押し込んでもスピゴットは刺さらない。

スロットルワイヤーのステーがエンジンヘッドに干渉する。

出来た〜!と思っても、CRキャブのようなカポッというはまった感触がない。
「今日はここまでじゃわ・・。体力の限界・・。」

これ、はまっているように見えてるけど、実ははまってないという(爆)

ここまで来たのに・・。

残念な気持ちでいっぱいになりました。
アキヤマ先生にお電話しました。

「アキヤマ先生。毎度ですっ。」
「まっちゃん、ところでTMR付いた?」
「実は付いていないんです。スピゴット短すぎて・・。」
「ゼファー400用ですよね。だったら付くはずですよね。」
「それが奥まで行かなくて・・。アキヤマ先生はどうされてたの?」
「ボクも悩みました。Z400FXヘッドだったしね。幅も合わないし。だからスピゴット、旋盤で作っちゃったんですよ。オリジナルで長いの・・。」

やっぱり先生だ・・す・・凄いとしか言いようがない・・。レベル高すぎて参考にしようにも参考にならないのでした。
「まっちゃん、TMRはCRの様にカプっと奥までガッチリは来ないですよ。はまってないように思ってるだけで、実際ははまっているんです。強引に気の済むまで押し込んでみてはどうでしょう。ゼファー400エンジン純正でヨシムラが出している訳ですから、きっとうまくいくはずですよ。」

「ありがとう、一度やってみますね。」

2011年4月24日(日) 10:38 アキヤマ先生のアドバイスを参考にして、再チャレンジ。エンジンからインシュレータを外してスピゴットにはめてみる。

カポッ。
「CRキャブのスピゴットのはまり感と全然違いますやん。既にはまってたやん。」

はまってないと思っていたものが実は、はまっていた。

知らぬうちに処女喪失みたいな。





エロ過ぎ・・。
こうして、いよいよTMRキャブは強引にはめられて行きました。

「さぁ〜、走りに行くぞ〜!」





と思ったら、息子の友達、家に遊びに来すぎ。

バイク出せへんやん〜!あかんやん〜!
いよいよエンジンかける。
シュルシュルシュル・・・・バラバラタタタタタッ!

アクセルをひねる。
フォン・・フォンッ・・フォン!・フォン!ちょっとひねるだけで反応する、凄いレスポンス・・・。

走り出す。
ビューッ・・・ビューッ・・・。
下から突き上げるようなトルクを感じました。
パィーーーーーーーーンッ!
既にクラッチ滑ってるやん〜(爆)
どんなんや〜!
でもこの時点ではまだまだキャブセッティングは出ていなかったのです。中間の息継ぎがひどいのと、上の伸びがほとんどない・・。

しかし、感想としては低速が強力なトルク。これは凄い。

「やっぱりアキヤマ先生の言うとおり、低速が凄いわなぁ・・。」

それが実感です。この日は流した程度でしたが、微妙なアクセルワークに反応するレスポンスを感じ、とても楽しかったです。


しかし、クラッチを何とかしないと全く走らないバイクになりつつある。
Z400FX TOPへ  NEXT STAGE

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