Stage186 【22:00集合★名阪上野ドライブイン出て来いさツー】の際にトムトムさんに愛姫ちゃんの試乗をしていただきました。

「まっちゃんさん、多分クランクかコンロッド、もうやばいっス・・。」

「何だか最近コロコロ音が大きいんですよね。これ位の音なら大丈夫じゃないかな・・。」

「はっきり言って大丈夫じゃないと思います・・。」
私の愛姫のエンジンは結構走るしまだまだ大丈夫だと思っていました。

少しは気にはしてたけど、気がつくと結構ダメージ大きかったんですね。

確かにインチキツーでは廻しっぱ・・。

やっぱり無理してたんですね・・・。
私の愛姫ちゃんのエンジンはStage022、2005年10月に腰下を含めてOHしていました。

それからもう6年の歳月が流れていました。

Stage105 2008年9月に腰上をOHしていました。今が2011年4月。

★2005年10月 腰下

★2008年09月 腰上

★2011年04月 腰上
こうして一覧にして考えると、ほぼ3年周期で愛姫ちゃんエンジンの順番がやって来るのです。

なんとむなしい旧車の世界かな・・・。

6年前、2005年の10月にラパイドの大将から

「クランクは調整したけれど、残念ながら結構ガタが来ててね・・・。特にアイドリング時にカタカタと音がします・・。いつかこの音が大きくなったとき、クランクを交換したほうがいいでしょうね〜。」

と言われていたことを思い出していました。
その当時は全く100%意味が解りませんでしたが、アキヤマ先生からエンジンのバラしかたなどをご教授頂いたり、伊勢のまっちゃんのマシンのエンジン全バラの状況などを拝見した現在なら少しは理解出来るかな?

当時ラパイドの大将がクランクメタルやコンロッドメタルを新品にしたけれど、このカタカタ音はどうにもならなかった・・と理解すればいいいのでしょうか・・。私はエンジニアではないので詳しくは解らない。

このアイドリング時の大きなカタカタ音も、もう一度エンジンを全バラしてメタル一式新品交換で、多少は改善されるかもしれない・・しいてはカムチェーンやプライマリーチェーン交換なども効果的かもしれない・・。
けれども今のクランクを使用し続けたとすると、また3年、また6年後に同じ現象が起こってくるかもしれない。そう・・・その繰り返し。

現在の愛姫ちゃんのエンジンのクランクをいいものに換えよう。でもそれにはクランクと、メタル類、チェーン類、ガスケット類などなど、多大な費用と時間がかかりそう・・。

だったらそれまでの間、代替エンジンを積んで、現在のエンジンは長い時間と費用をかけて納得出来るエンジンが出来るまで、ゆっくり組もう・・。

そう決意しました。←毎回決意が浅いかな?
2011年3月26日 この日はエンジンを物色しに解体屋ジョージ君のお店に行ってきました。

GPz400F2、GPz550、Z400GPなどなど。

Z400FXフレームに搭載可能なエンジンちゃんがようさんありました。

そらそうね・・・解体屋さんですからね。
こちらのGPはフルチューン仕様。
不明ccボアアップエンジンにヨシムラカムにCRキャブ・・。
エンジンは一発で始動!
CRなのにFCRのようなバタバタ音がしていた。
何でやねん。
そして、素晴らしいレスポンス。
フォーン!フォン!フォン!
なんですかこのレスポンスはっ!
私の愛姫ちゃんのエンジンはもっと戻りが緩やかですよ〜。
フォ〜〜〜ンみたいな。

言いすぎかな?いえいえ本当。でもこのエンジンは素晴らしい。
こちらはGPz400F2。

エンジン、車体とも、とても綺麗。

走行距離もメッサ少ないし。

前回車検とあと一ヵ月後に迫る車検との間に走行した距離は何と300キロだった・・。

愛されていたか、保管されていたか。

解体屋さんにあるバイクはそれぞれのバイクの人生を想像しちゃう。
「ジョージ君、クランキングお願いしていいですか?」
「いいっスよ〜。」
スルン!スルン!
「結構スムーズに廻りますね。」
「GPz400F2といえど、20年選手っス・・。ハイコンプ、ハイカムエンジンでここまで綺麗なのは、超希少なベースエンジンっスよ!ヨシムラのハイカム見たことあるっスか?ほぼ同じ形状っス!ここは一本いっとくっスか!車体毎でお願いっス!」

「くぅ〜っ!エンジン単体じゃないところが解体屋さんならでは。いい仕事してますね〜!」

実際にこれにしようかと40分程悩みました。
理由は青春時代を一緒に過ごしたZ400GPの液晶メーターもついてくるからです。このマシンをマシン毎購入すれば必然と付いてくる。ハーネスも一緒に使用できる。ハイカムだし廻せば結構いい線いけるかもしれない。お値段を聞きました。とてもリーマンのお小遣いでは手の届かない蜃気楼のようなシロモノ。

このマシンは本当に欲しかったな。

少し、出逢いを感じたけれど、とてもとても・・高値の華。

欲しい思いをグッと、こらえてその日は帰りました。
2011年3月27日 鈴鹿さんにお電話しました。

「鈴鹿さん毎度です。」

「ところで、まっちゃん・・。エンジン調子悪いの〜?」

「調子はいいんだけどね、クランクあたりからの音がとても大きくなってきててね・・。この際ゆっくりとエンジン治したいから、代替のエンジン探してるんですよ・・。もしよろしければ、鈴鹿はK自動車さんにお伺いしたいのですけれど、鈴鹿さん付き添いお願い出来ないかな?」

「私はまっちゃんの頼みならいつでも出動するに〜。」
「ありがとう・・。本当にありがとう・・。」

本当に嬉しいお言葉でした。僕は鈴鹿さんのようなジェントルマンになりたい。1130回生まれ換わっても無理だと思いますケド(爆)

こうしてこの日は松阪から鈴鹿に向かい、鈴鹿さんのご自宅に着きました。

「まっちゃん、どうせなら、ココからK自動車まで僕のマシンに乗ってってよ〜。有名人MDSの愛姫ちゃんにも乗りたいしね・・。」
「はははは・・。そういえば今までバイク換えゴトしたことないですね〜。鈴鹿さんのエンジンの特性も見たかったところですからそうしましょう。」

ヒュルルル・・ドウゥン・・・ドッドッドッドッドッドッドッドッドッド。

私のエンジンにあるカタカタ音は全く0%無し・・。

何でだ?ベストコンディションだからです。普通だから・・。

そして低速トルクが強烈。ドーンって来る。ぶっちゃけ、800回転程度のアイドリングで安定している。驚くべきは、800回転位のアイドリングからスロットルひねっても、フォーンってレスポンス良く、吹けては戻る。
「乗り比べるとヨーク解るなぁ・・。」

私のマシンに乗る鈴鹿さんを後ろから追いかけてて、何度も何度もそう思いました。

ある意味ノーマルキャブは、低速トルクを味わうもの。CRキャブは劇的な加速を見せるけれど、低速を殺しちゃう。2ストの感覚に近いかな。
K自動車さんに到着しました。

「まっちゃん、エンジンこれでおかしいのかなぁ?めっちゃ速いよ。」

「はははは・・。後ろから追いかけてて、なんという加速かぁ・・と思いましたよ。しかし、鈴鹿さんのマシンは低速トルク凄いなぁ。グイグイ引っぱるし。レスポンスもフォンフォンって感じでいい・・。これは楽しいバイクですよ。足廻りノーマルの感触も久々に体験しましたし・・。車高が高い、パタンと倒れる。本当に久しぶりだったなぁ・・。一緒のバイクかいな〜。」

「まっちゃんのマシンの足は、いろいろ苦労したの解る。とても安定しているけれど、FXらしさがないな。荒削りさがない・・。」
「ここ難しいところなんですよね・・。ゼファー400乗っとけ!と10000人からレター届いてるしね。l」

こういう会話の中、K自動車さん倉庫にお伺いしました。

ここにもGPz400F2のエンジンが転がっていました。

「このエンジンも調子いいんですよ。」

「そうなんですか・・。」
次に、Z400FXLリミテッドエンジン。

走行距離もとても少ない。

「鈴鹿さん、メッサ輝くシルバーエンジンも、ある意味いいねー!」

「リミテッドのエンジンもええ味出してるんな。これにしとき・・。」

「これにクランク交換かな。確かにいいかも?」

「代替エンジンと違いますやん。」

「そやった・・。」
そしてゼファーカイ。

こちらはなんと4バルブなのである・・。

Z400FXのフレームに乗るもの。

何十年の歴史で、どこまで選択肢があるのか・・。
Z400FX系のエンジンを探していると、GPz400F2のハイカム、LTDのシルバーエンジン、そして4バルブのエンジンまで出てくる・・。

汎用という言葉は、Z400FXオーナーのための用語かも知れない。






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