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![]() 「まっちゃんさん、多分クランクかコンロッド、もうやばいっス・・。」 「何だか最近コロコロ音が大きいんですよね。これ位の音なら大丈夫じゃないかな・・。」 「はっきり言って大丈夫じゃないと思います・・。」 |
![]() 少しは気にはしてたけど、気がつくと結構ダメージ大きかったんですね。 確かにインチキツーでは廻しっぱ・・。 やっぱり無理してたんですね・・・。 |
![]() それからもう6年の歳月が流れていました。 Stage105 2008年9月に腰上をOHしていました。今が2011年4月。 ★2005年10月 腰下 ★2008年09月 腰上 ★2011年04月 腰上 |
![]() なんとむなしい旧車の世界かな・・・。 6年前、2005年の10月にラパイドの大将から 「クランクは調整したけれど、残念ながら結構ガタが来ててね・・・。特にアイドリング時にカタカタと音がします・・。いつかこの音が大きくなったとき、クランクを交換したほうがいいでしょうね〜。」 と言われていたことを思い出していました。 |
![]() 当時ラパイドの大将がクランクメタルやコンロッドメタルを新品にしたけれど、このカタカタ音はどうにもならなかった・・と理解すればいいいのでしょうか・・。私はエンジニアではないので詳しくは解らない。 このアイドリング時の大きなカタカタ音も、もう一度エンジンを全バラしてメタル一式新品交換で、多少は改善されるかもしれない・・しいてはカムチェーンやプライマリーチェーン交換なども効果的かもしれない・・。 |
![]() 現在の愛姫ちゃんのエンジンのクランクをいいものに換えよう。でもそれにはクランクと、メタル類、チェーン類、ガスケット類などなど、多大な費用と時間がかかりそう・・。 だったらそれまでの間、代替エンジンを積んで、現在のエンジンは長い時間と費用をかけて納得出来るエンジンが出来るまで、ゆっくり組もう・・。 そう決意しました。←毎回決意が浅いかな? |
![]() GPz400F2、GPz550、Z400GPなどなど。 Z400FXフレームに搭載可能なエンジンちゃんがようさんありました。 そらそうね・・・解体屋さんですからね。 |
![]() 不明ccボアアップエンジンにヨシムラカムにCRキャブ・・。 エンジンは一発で始動! CRなのにFCRのようなバタバタ音がしていた。 何でやねん。 そして、素晴らしいレスポンス。 フォーン!フォン!フォン! なんですかこのレスポンスはっ! 私の愛姫ちゃんのエンジンはもっと戻りが緩やかですよ〜。 フォ〜〜〜ンみたいな。 言いすぎかな?いえいえ本当。でもこのエンジンは素晴らしい。 |
![]() エンジン、車体とも、とても綺麗。 走行距離もメッサ少ないし。 前回車検とあと一ヵ月後に迫る車検との間に走行した距離は何と300キロだった・・。 愛されていたか、保管されていたか。 解体屋さんにあるバイクはそれぞれのバイクの人生を想像しちゃう。 |
![]() 「いいっスよ〜。」 スルン!スルン! 「結構スムーズに廻りますね。」 「GPz400F2といえど、20年選手っス・・。ハイコンプ、ハイカムエンジンでここまで綺麗なのは、超希少なベースエンジンっスよ!ヨシムラのハイカム見たことあるっスか?ほぼ同じ形状っス!ここは一本いっとくっスか!車体毎でお願いっス!」 「くぅ〜っ!エンジン単体じゃないところが解体屋さんならでは。いい仕事してますね〜!」 実際にこれにしようかと40分程悩みました。 |
![]() このマシンは本当に欲しかったな。 少し、出逢いを感じたけれど、とてもとても・・高値の華。 欲しい思いをグッと、こらえてその日は帰りました。 |
![]() 「鈴鹿さん毎度です。」 「ところで、まっちゃん・・。エンジン調子悪いの〜?」 「調子はいいんだけどね、クランクあたりからの音がとても大きくなってきててね・・。この際ゆっくりとエンジン治したいから、代替のエンジン探してるんですよ・・。もしよろしければ、鈴鹿はK自動車さんにお伺いしたいのですけれど、鈴鹿さん付き添いお願い出来ないかな?」 「私はまっちゃんの頼みならいつでも出動するに〜。」 |
![]() 本当に嬉しいお言葉でした。僕は鈴鹿さんのようなジェントルマンになりたい。1130回生まれ換わっても無理だと思いますケド(爆) こうしてこの日は松阪から鈴鹿に向かい、鈴鹿さんのご自宅に着きました。 「まっちゃん、どうせなら、ココからK自動車まで僕のマシンに乗ってってよ〜。有名人MDSの愛姫ちゃんにも乗りたいしね・・。」 |
![]() ヒュルルル・・ドウゥン・・・ドッドッドッドッドッドッドッドッドッド。 私のエンジンにあるカタカタ音は全く0%無し・・。 何でだ?ベストコンディションだからです。普通だから・・。 そして低速トルクが強烈。ドーンって来る。ぶっちゃけ、800回転程度のアイドリングで安定している。驚くべきは、800回転位のアイドリングからスロットルひねっても、フォーンってレスポンス良く、吹けては戻る。 |
![]() 私のマシンに乗る鈴鹿さんを後ろから追いかけてて、何度も何度もそう思いました。 ある意味ノーマルキャブは、低速トルクを味わうもの。CRキャブは劇的な加速を見せるけれど、低速を殺しちゃう。2ストの感覚に近いかな。 |
![]() 「まっちゃん、エンジンこれでおかしいのかなぁ?めっちゃ速いよ。」 「はははは・・。後ろから追いかけてて、なんという加速かぁ・・と思いましたよ。しかし、鈴鹿さんのマシンは低速トルク凄いなぁ。グイグイ引っぱるし。レスポンスもフォンフォンって感じでいい・・。これは楽しいバイクですよ。足廻りノーマルの感触も久々に体験しましたし・・。車高が高い、パタンと倒れる。本当に久しぶりだったなぁ・・。一緒のバイクかいな〜。」 「まっちゃんのマシンの足は、いろいろ苦労したの解る。とても安定しているけれど、FXらしさがないな。荒削りさがない・・。」 |
![]() こういう会話の中、K自動車さん倉庫にお伺いしました。 ここにもGPz400F2のエンジンが転がっていました。 「このエンジンも調子いいんですよ。」 「そうなんですか・・。」 |
![]() 走行距離もとても少ない。 「鈴鹿さん、メッサ輝くシルバーエンジンも、ある意味いいねー!」 「リミテッドのエンジンもええ味出してるんな。これにしとき・・。」 「これにクランク交換かな。確かにいいかも?」 「代替エンジンと違いますやん。」 「そやった・・。」 |
![]() こちらはなんと4バルブなのである・・。 Z400FXのフレームに乗るもの。 何十年の歴史で、どこまで選択肢があるのか・・。 |
![]() 汎用という言葉は、Z400FXオーナーのための用語かも知れない。 そんなことあるかー! |
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