私のZ400FXは3回目の車検時にZ550FXのクラッチハウジングに交換したもののローギアードに悩んでいました。 この数ヶ月でZ400FX-E4の18インチホイールからZX-4の18インチホイールまではよかったけれど、ZXR400のリア17インチ化は太いタイヤと引き換えに外径の小ささは思いのほか尋常ではなかったのです。 そう、走行中に幻の7速に入れようとする癖が・・。 もう一速欲しい。 確かに加速はいいけれど、6速5000回転で105キロしか出ないのであった。 |
現在のところスプロケットはフロント16リア39丁、PMCさんからゼファー400用10ミリオフセットの530コンバートスプロケットが発売されていて、フロント18丁をチョイス出来るので早速注文しました。 17丁を飛び越えて18丁。 まぁ、いいかぁ・・といういつもの勢いで。 PMCさんは対応もすばらしく、さすが老舗だなぁという感じでした。 |
2010年10月2日 PMCさんからパーツが到着しました。 持った感触は非常に重い。 |
早速夜な夜な作業開始。 |
今までのスプロケットを外します。 こちらもPMC製と思われる。 |
2つ並べてみる。 530は10ミリオフセットスプロケットの16と18丁。 メッサでかいっ! うーん!ファンタスティック。 |
いよいよ装着の時を迎える。 スポッ!スプライン形状バッチリ。 しかし。フィキシングプレートがはまらない(爆) なんでやねん。 眺めていても仕方がないが、ずっと眺めていました。 何でだ・・。厚いのかっ! ←気づくの遅すぎ。 |
今まで装着されていた、そう、ドナー君に装着されていたスプロケットの背面を良く見たら、 またまたヤスリで削ってある(爆) 今まで気づかなかったのである。 |
リアといい、フロントといい、しかしこのドナー君は削り倒し仕様好きね〜。 |
早速スプロケットの厚みをノギスで計測。 Z400FXのノーマルスプロケットは9.0ミリ。 |
PMCさんのは、10.0ミリでした。 |
たった1ミリの差とは言えども、フィキシングプレートをはめるタイプなら致命的な差なのであった。 |
2010年10月3日 早速謎Zさんに電話をしました。 「伊勢に旋盤加工して頂けるところあるから早速電話してみましょう。」 「す・・すいません。」 「まっちゃん、今日いいみたいよ・・。こちらに来れる?」 「すぐに伺います。」 13:46 謎Zさんの付き添いで○さんの秘密工場に到着しました。 「お・・お願いできますか?」 |
「これ何丁なの?」 「18丁です。」 「3の倍数だからOKね。チャックは3本だからジャストセンター。」 本当に偶然といいますか、18丁だったのです。恐らく18丁と違っても違う方法で挟まれたのでしょうけれど、ラッキーでした。 早速旋盤にセット。 |
ピュールルルルルルル〜! クルクルクル。 ピュールルルルルルル〜! クルクルクル。 しか言ってませんやん(汗!) |
「うまく行きそうですか?」 「うまく行きそうですよ。」 |
まさしくプロの技。 瞬く間に、1ミリの追い込みが行われていきました。 |
「そろそろ完成ですね。」 「まだ30秒も経ってませんやん。」 |
「はい。どんなもんでしょうか。」 ノギスで計測すると9ミリジャストで削られていました。 「あ・・ありがとう!本当にありがとうございました。」 あっという間の作業でした。本当にびっくりしました。 |
それからガレージを見ると○さんのGpz750が停まっていました。 「これってひょっとして、ZX-4のアウターでは?」 「よく知っていますね。そのとおりです。キャリパーサポートのピッチが狭いんですよね。だからサポートが売られていない。だから鉄板を3枚溶接して製作したんですよ。」 「す・・・・・スゲー!」 |
見事にピッチの広いヤマンボが装着されている。感動して何枚も写真を撮っていました。 「○さん、これ利きますか?」 「それが全然利かないんですよ(爆)」 どんなんや〜! でもこんなキャリパーサポートがすぐに作れちゃうのなら、ロッキードでもブレンボでも何でも行けちゃうだろうなぁと思いました。 |
「まっちゃん、良かったね。」 「謎Zさん、本当に今日は助かりました。本当にありがとう。」 「これで高速楽になるね。私のザッパーが置いていかれちゃいますよ。」 「そんな事ありませんて。でも今日は本当に濃い一日になりました。」 そんな会話の中、秘密基地をあとにしました。 |
2010年10月4日20:40 仕事を終えて夜な夜な作業パート2。 |
伊勢の○さんのところで削っていただいたフロントスプロケットを装着すると、見事に溝が顔を出した。フロント18丁の装着により、チェーンのガイドがはまる隙間はもうありませんでした。気にせずそのままガイドは装着せずにスプロケカバーを締めて作業完了。 ちょっと乗ってきましたが、4000回転で95キロ、5000回転で120キロ近くまで行きました。かなりハイギアード。Z400FX自体1〜3速までかなりローギアードなので違和感無く加速しました。 今回もたくさんの方に協力いただきました。この場を借りて御礼申し上げます。感謝感激のStageでした。ロングツーが楽しみです。 |
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