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![]() 「まっちゃん、明日土曜日大台に行きたいんだけど・・。」 「大台?大台フォレストピアとか、気持ちのいいところですよ。道もいいし。行きましょう!ご一緒します。朝7:30に私の自宅を出発でいいですか〜。」 という会話は、その日の晩夜遅くまで飲んでいて(爆)すっかり忘れていました。 |
![]() ピンポーン! 「まっちゃん、おはよう〜。」 「・・・・・・・・。げっ!」 「はははは、寝てたな〜。」 「す・・すいません(謝)今から準備します。」 みたいな。 |
![]() 「大台ケ原まで行く地図です。」 「大台まで行くのに地図要らないし・・・42号線一本ですよ。すぐに帰ってこれますよ。ん・・?大台ケ原?ちょっと見せて頂けますか?」 大台と大台ケ原。当たり前だけれど場所が違う。 地図で見るとちょっとしか違わない。これがこのあと大きな失敗を招く結果となるのでした。 大台は松阪抜けて30分ほどですが、大台ケ原は166で高見抜けて伊勢街道-県道16を南下して、国栖から県道262を下り国道169を熊野方面へ、新伯母谷トンネル手前を県道40に入り大台ケ原?メッサややこしそう。まぁ、いいっかあという感じでとりあえず出発。 |
![]() 「私は構いませんよ。」 ということで駅の駐車場まで2ケツで走る。 フィーーーーン!フィーーーーン! 「なんじゃ〜、この乗りやすいバイクわぁ。」 ミッションチェンジはZ400FXの20倍は軽い。クラッチも30倍は軽い。そして車重は後ろに部長さま乗せていても確実に軽く感じました。その前にこういう部下をもって部長さま大変〜。みたいな。 そうして車を取りに行き、いざ出発。 |
![]() 「部長〜。ガソリン入れなくていいの?」 「私は満タンにしたから大丈夫。」 「CB400SFって燃費どうなのです?」 「20超えるかな?」 人の燃費の心配している前に、私のリッター15位なのでちょっとハズかった。 |
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![]() 部長さま、気持ちよく走っていますね。 |
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![]() 「まっちゃん、今日は車も少ないからいいね。」 「そーですね〜。国道166はこれから奥に行くと、さらに車は少なくなりますよ。次は山林舎で休憩です。」 「了解!」 部長さまは国道166は初めてだったので、空気のおいしさ、景色の綺麗さに酔いしれているご様子でした。山林舎で休憩しました。 |
![]() 「調整しましょうか?」 「出来るの?まっちゃんはバイク屋みたいだ。」 「Kawasakiのマシンなら結構難しいこともあると思いますが、ホンダ車だからきっと簡単なところにあるはずですよ。うーん、あった。ここだ。」 ブロッロッロッロ・・ブロロロロロロ・・・・。 「あ・いいね〜。ここですね。ありがとう。」 「こんなのでいいのですか。」 「いいね。素晴らしい。」 CB400SFのアイドリング調整はキャブの下、グローブを外してても回せるような位置にありました。Kawasakiなら恐らく大ヤケド(爆) |
![]() 「高見のループ・・?」 「とっても綺麗なんですよ。」 そして高見のループを通過。後で聞いたことですが、部長さまは殆ど風景を堪能出来なかったらしい。 飛ばしすぎ。 |
![]() 「部長、どこに入るのでしたっけ・・。」 「まっちゃん、県道16号線って書いてあるね。」 「もうちょっと先みたいですね。行きましょう。」 |
![]() 意外と近いけれど、初めての道。 ひょっとしてStage65二度目の四国上陸★讃岐うどん堪能ツーで走っているかも知れないけれど、夜中だったから記憶にない。 |
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![]() 「部長、ちょっと休憩しましょう・・。」 「まっちゃん、これをまっすぐ行くと、熊野に抜ける国道169に抜けますね。」 「そうですか。ここへ来て部長お持ちの地図が重要になってきました(爆)」 |
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![]() 俺はバスガイドかっ! |
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![]() 車もメッサ通る。奈良から熊野までの重要な生活道路なんですね。 |
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![]() インチキレーシングのツーならこうはいかない・・・。 橋あったなぁ〜という感じ。 |
![]() ここの施工は大変だったろうなぁ。R169は相当お金かかってます 何だか本当に気持ちよかった。 |
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![]() 昔は右の白い道が国道169だったのでしょうね。 |
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![]() この道は大台ケ原ドライブウェイという名前でしたが、写真のとおり、メッサ細い道。 走っていて解ることはどんどん高度を上げていくと言うこと。途中で耳が痛くなって何度もつばを飲みました。 |
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![]() 標高はかなり上がってきている様子。 |
![]() 「部長、あと5分ありますから休憩しましょう。」 「まっちゃん、この道、いつになったら、たどり着けるのかな?って感じですね。」 「かれこれ30分は走り続けていますよ。結構距離ありますね。」 |
![]() そうして、2人ともバイクを離れて・・。 |
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![]() 「テナントにしたいくらいですね。」 「まっちゃん、テナントって今まだあるの?」 「はははは。あるでしょう。新京極と金比羅さんで見ましたよ。」 |
![]() 「紀伊半島って、半端ないくらい大きいのですよね。」 そうして駐車場を目指しました。 |
![]() 「部長、大台ケ原ドライブウェイ長かったですね〜。」 「本当はここから登山らしいけど。」 「ここから登山だなんて考えられないです。そしてこの車の多さ。いつ着てたのかな?」 |
![]() 「こんな車の数とバイクが既にいるわけですからね。」 |
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![]() 「どうやって上がってきたんでしょう。トイレあちらしかないなぁ。」 「あちらで食事しましょう。」 |
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![]() トイレで 【この人登山に行ったきり帰ってきません・探しています(涙)】のポスターの数々を見たとき、ちょっとおしっこちびりそうになりました。 |
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![]() はっ・・・皆さん登山目当てなんだ。 バイクで2人ここに来るまでに既に疲れているので、そんな事を改めて感じて変な気持ちになっていました。 |
![]() 「部長、これメッサ美味しいですね。」 「うんうん。さすが1日限定だけある。」 「おふたりさん〜ドコからきたの〜。」 |
![]() 「松阪から来たんです。」 「松阪から?遠くからお疲れさんです。166から来たのですか?」 「そうなんです。」 「おふたりさん〜、あの山の頂上に登るとね〜。まー尾鷲から何から海が見えて綺麗なんですよ。」 「じつはここって海まで近いんですか?」 |
![]() 「そうなんですか〜。すると尾鷲まで結構近かったり?」 「166からお見えなら、帰りは尾鷲に抜ける道で帰るといいかもです。」 「部長、帰りは尾鷲から国道42に抜けて帰りましょうか?」 「そのほうが近そうですね。ここまでで相当疲れちゃったから、そうしましょう。」 |
![]() 「一番大きいタイプの観光バスもくるよ。先週は茨城から女性運転手でね。すれ違ったら大変ですよ。GWとかは駐車場が一杯で、道路に車を停めだすんです。」 「そうなんですか。金曜日の御囲地町のサウナみたいですね〜。おじさん、今日はどうもありがとう。」 |
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![]() 「ご飯も食べたし、今から帰ったら4時位には帰れるかな。」 「結構早く着くと思いますよ。」 |
![]() 懐かしいなぁ。 今でもこういった今ではほとんど見ないマシンを大切にされている方がいるのだ。もの凄く綺麗で、以前針テラスで出逢ったRZ250と同じオーラが出ていました。 1986年位じゃなかったかな。FZ750と同じGENESISエンジンで斜め45度にシリンダが傾いていました。SUPER QUARTERというふれこみだったなぁ。本当に素晴らしいマシンに出会いました。 |
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![]() これを左に、来た道を素直にチョイスしていれば、悲惨な結果を招くことはなかったのです。 |
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![]() 「部長、喉が渇きました。ちょっと休憩しましょう。」 「まだ尾鷲の看板出てこないね・・。」 「全然見ないですね。不思議ですね。」 |
![]() 「そのうち出てくるでしょう。」 |
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![]() 「部長、左が尾鷲みたいですよ。」 「あ〜やっと尾鷲ですね。」 |
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![]() 「部長、ここで休憩しましょう。」 |
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![]() 「本当ですね。」 |
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![]() 「本当ですね。ところであの家までどうやって行くのでしょうね。」 そんな会話の中、出発しました。 |
![]() 行けども行けども風景は変わらず・・・・。 右側は山で、左側ダムの池。 |
![]() Z400FXはずっと4速で、低速トルクをかけながら走り続けました。 行けども行けども風景は変わらず・・・・。 右側は山で、左側ダムの池。もういやや〜。 |
![]() 腕も痛い。 行けども行けども風景は変わらず・・・・。 右側は山で、左側ダムの池。もう勘弁してください。 |
![]() ときに、こういう吊り橋が現れてくる。 |
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![]() だんだん、心が折れてきました。 |
![]() バイクでツーリング中に自動販売機を求め探したことないな。 これ一種の遭難?みたいな。 そこまで心が折れていたのです。 |
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![]() 「部長、やっと自動販売機出てきました。休憩しましょう。もうダメですわ。私、腕が上がらないです。」 「私も、手が痛くてどうしようもない。ここでちょっと休みましょう。」 「あの、駐車場のおじさん、本当にこの道の。事言ってたのかなぁ。」 「多分、169で熊野まで抜けるのじゃないかな?だって走っても走ってもこんな道、誰もお勧めしないからね。」 |
![]() 「はははは。そうかもね。誰も走っていなかったね。」 そうしてまた走り始めました。 そこから、またまた20分は走り続けました。 |
![]() 市街地を見たとき、ウミガメの産卵のように自然と涙が出ていました。 |
![]() 国道425号。恐るべし道をようやく抜けた瞬間でした。 車や街並や人が新鮮。本当にそう思いました。 |
![]() 「私はこの大台と間違えていたのか・・・。」 そう思うと、大台と大台ケ原の違いの大きさを認めざるを得なかった。 ってMDSのStage、こういうツー多すぎ。 |
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![]() 「部長、部長〜っ!」 「・・・・・・。何かな。」 「部長、だいぶお疲れですね。」 「まっちゃん、あなたはまだ42歳。私60歳超えていますからね。」 「ちょっとゆっくりしてから帰りましょうね。」 |
![]() 尾鷲から松阪ってこんなに遠いのかと思いました。 午前中の国道166の風景が、ずいぶんと前の出来事に思えて仕方なかった。 |
![]() 「まっちゃん、次の休憩場所はどこなの?」 「部長、もう私の家まですぐですよ。私の家でゆっくり休んでいってくださいね(爆)」 「もうお風呂に入って寝たいなぁ。」 |
![]() 「今日の道は地図で見たら近いんじゃないかな。地図ではわからないな。情報ですね、大切なのは情報。」 部長さまも、今日の駐車場のアドバイスで帰路を変更したことを随分と悔やんでみえるようでした。 |
![]() 「部長さん、父ちゃん、お疲れさま〜。今日はどこに行ってきたの?」 「大台間違いで大台ケ原(爆)」 「大台ケ原?あんなに遠いところまで?」 嫁さんも知っていた。子供の頃にお父さんに連れて行ってもらっていたらしい。知らなかったのはひょっとして私だけ?だったのかっ? 夏至に近いこの季節だから、まだまだ明るいけれど、冬だったら真っ暗な時刻。 「まっちゃん、またね〜。」 部長さまは、疲れた表情でお帰りになりました。 |
![]() 「まっちゃん、国道425って日本3大酷道(こくどう)なんだって(爆)」 「あとふたつあるのですね。」 |
![]() 「あとふたつ、行きましょうか?」 「遠慮しときます。ツーリングで手にマメが出来たの初めてだ。」 部長さま、やっぱり楽しくなかったのかなぁ・・。 |
![]() 酷道418号(岐阜県) |
![]() そして、今回の酷道425号(紀伊半島)のようである。 皆さんどうですかぁ。 |
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