2010年5月16日 この日は昼からラパイドさんにお伺いすることにしました。13:30にお店に到着しました。

シ・・シャッター閉まってるやん〜!(爆)

うわぁ!ホイール装着されてますやん〜。ウィンドウ越しにマシンが見えました。17インチのZXR400L型ホイールが装着されている。

グリム童話のウィンドウ越しにサックス眺める貧乏な少年みたいに(爆)眺めては、写真撮りまくっていました(爆)

後ろから見た〜い。多分大将お昼ご飯に違いない・・そう思いつつ、近くで時間をつぶしました。←電話したらいいのに。
14:40 もう一度お伺いしました。

キタ━━━━ (*゚∀) (∀゚*)━━━━━━!!!!!!!!!!!!

シャッター開いてる〜っ!
「た・・大将、こんにちわ。」

「あ〜・・松崎さん、こんにちわ。」

「いよいよ装着されましたね〜。」

「そ・・そうですね〜。」
「いい感じですね〜!」

「そうですね〜。バランスもいいし、イメージ通りですね〜。」

「本当にいい感じ・・。」

「リア18インチから17インチにする場合、車高を合わせると、結構アームが垂れます。そういう意味でもゼファー400のスイングアームをチョイスして、エキセンをひっくり返したのは、よかったと思いますね〜。」

「バランスいい・・。」
「あと、松崎さんのお友達の旋盤加工、これが寸分の狂いも無しでね・・。ばっちり行きましたね〜。本当に素人さんなの・・?って感じでしたよ。」
「素人さんなんですけど、100分の1ミリのノギスで計測しながら削って頂きましたから・・(爆)」
「そうですね〜。カラー含めて全てそのまま装着出来ました。素晴らしい出来でした。そうそう、チェーンラインもバッチリいきましたよ・・。ZX-4のホイールの時はちょっとアウトに出てたんですが、結果的にもZX-4のホイールがあんな感じで良かったのではないでしょうかね。」
アキヤマ先生に7ミリ追い込んで頂いたスプロケハブ・・。スプロケットをはめてしまうと追い込んで頂いた事など全くわからない程、ナチュラルに隠れていました・・。それがまた隠れ技!という感じでいいんですよね。


まー、聞かれる度に実は7ミリ削ってあるんやで!ってこのオッサンうるさいんでしょうね。←隠れ技の値打ち全く無し(爆)
チェーンと160タイヤの間隔もギリギリ。1センチ以下という感じでした。
こちらがドナー君の画像。チェーンラインが若干アウトに(左に)膨らんでいる事が解る。サスのバネとチェーンの間隔を見たら解るかな?

今回ラパイドの大将にホイールセンターから寸法出しをして頂いたこと、アキヤマ先生に正確にハブやカラーを追い込んで頂いた結果、素晴らしい結果を得ることが出来たのでした。
「大将、Z400FXに、これらZXR400L型ホイール一式をはめるのは結構寸法カツカツだったのでは・・?」

「パーツが手元に全くなくて、いきなりZXR400の4.5J・160タイヤをはめたい、さぁ、パーツを集めましょう・・という依頼だったら、もっと困難で遠回りしていたでしょう。松崎さんが車両を持ち込んできた時に、既にフロント10ミリのオフセットスプロケットとゼファー400のスイングアーム、ZX-4のホイールが装着されていた、そこから寸法出しが始まったところも大きいですね。寸法出しって、結構大変というか、意外と時間のかかるものなんですよ。」

「な・・なるほど・・。ドナー君もいい仕事をしてくれたんですね。」
「そうですね〜。まぁ、20パイのシャフトが17パイにダウンサイジングになるから、ディスタンスカラーをどうしようとか、もっと他にもいろいろあったんですけどね。採寸と現物もぴったりきたし、いいことづくめでしたね。」

真後ろから見ると、Z400FXというマシンはもともと我体が細いので、160タイヤでも180サイズ位に見えました。

それ程に、無理をお願いする依頼だったのかも知れません。
右側、ディスク側も見てみました。ZXR400の大きなキャリパーがぶら下がっていました。
タイヤとゼファー400のスイングアームの幅は1センチ以下までくっついていました。

「大将、タイヤとスイングアームの間、カツカツですね〜。」

「そ〜ですね〜。結構厳しいですね〜。スイングアームの位置は確定していました。そこからセンターをあわせた結果ですからね〜。」
以前にも書きましたが、ゼファー400スイングアームとモリワキショート管との間は5ミリ以下で間一髪スレスレ状態。
そこへ来て、ホイールセンターをあわせるとタイヤがスイングアームとカツカツな状態を見て、今回のカスタムは幸運の連続もあったのだと思わざるを得ませんでした。

つまり、ゼファー400のスイングアームではなく、ZXR400のキスアームをチョイスしていたら、モリワキショート管を手放す結果になっていたかも知れない。

うまく行くか、ダメだったか、それは、やってみないと解らないという話なのです。
「大将、キャリパーもいい感じにぶら下がっていますね〜。」

「そ〜ですね〜。これも、ゼファー400のキャリパーが使用出来ないほどでしたからね〜。全てがギリギリの世界だったような・・。」
ここにはアキヤマ先生に圧入して頂いたこの左のカラーが入る。
よく見ると、それ以上カラーを入れるクリアランスも何も見あたらない・・。ゼファー400のキャリパーサポートを使用していたら、ストレートに上がるから、内側にカラーが入る。必然とキャリパーサポートの根元を削るかアウトを追い込む必要があったと思われるのです。
「トルクロッドはモリワキショート管がいるので、直線でフレームまで到達出来ません。結構手前にスイングアームにトルクロッド受けを溶接することになるでしょう。」

「そ・・それで・・お・・お願いします。」

「今回のカスタムが、走りでどう変わるのか、これは走ってみないと解らないですね。このフレームにラジアル、そしてワイド。」

「楽しみです。実に楽しみです。はじめのコーナーでまくれたりして・・。」
「大将・・。GPz400Fのスイングアームを装着して頂いた時や、バックステップを溶接して頂いた時も、この角度から眺めていたんですよね〜・。」
「あっはっは。6年もの間、同じバイクでこれ程次から次へとカスタムしていく人もいないですね〜。旧車乗りの人は最初はメンテナンスに没頭する、その後メンテが一巡すると飽きちゃうんですけどね〜。ま〜松崎さんのFXもZXR400のホイールまで来るとはね〜。好きなんでしょうね〜、このバイクが・・・。」
「最初はオイル漏れでお伺いしたんですよね。どこに行っても20万、30万の見積もりで。大将に2800円って言われた時本当に嬉しかったんですから・・。」
「あ〜はっはっは。そ〜ですね〜。そんな事もありましたね〜。30万って言っておけばよかったですね〜!」

どんなんや〜!
最後にこのバイクを見てて、今まで行ってきた様々なカスタムを思い出していました。

ZX-4の4J・140/70-18からZXR400L型4.5J・160/60-17のホイール&タイヤに換える事は、サイズ的に左程、大きな変化は無いかもしれない。
けれど、東京の佐々木さんからZXR400の前後ホイール、アーム、ブレーキ一式を提供・送付して頂いたこと、ラパイドの大将に寸法出しをして頂いたこと、謎Zさんにタイヤを外して頂いたこと、伊勢のまっちゃんさんにホイールを塗装して頂いたこと、沼津のアキヤマさんに左右カラーとディスタンスカラーの製作とスプロケハブの追い込みをして頂いたこと、そしてラパイドの大将にベアリングの打ち換えと、このガレージで組んで頂いていること、寸法がギリギリだったこと、全てを思うと、感謝の気持ちでいっぱいになった。
「トルクロッド溶接の他に、スピゴットからの負圧とり、Z550FXクラッチハウジング交換、肝心の車検など、まだまだやる事はありますね〜。」

「そ、そうでしたっ、感動している場合ではなかったですね。」

「まぁ、何とか今月中には仕上がるでしょう。」

「よ・・よろしくお願いします。」
こうして、ラパイドさんをあとにしました。


最後に、いろいろお世話になった皆さまにこの場を借りて御礼申し上げます。

どんな走りになるんだろう。そんなことばかり考えていました。
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