2010年3月14日 インチキレーシングさん主催の月ヶ瀬★梅花見ツー開催当日の朝を迎えました。3月に入ってからずっと長雨が続いていて、この2週間はずっと雨中ガレージで夜中までブレーキや電装のメンテナンスに追われましたが、この日を目標によく間に合いました。特に足廻りは換装後はじめてのツー。タイヤも石みたいだし(汗)不安も隠せない。極めつけは、スプロケ前16丁後42丁という超ローギアード設定。6速100キロ5500回転というZ400FXノーマル状態の回転数を維持しながら走らないといけない。今まで前17丁後36丁でタイヤの外径も大きかったから歴然とハイスピードは望めない。
普通のツーリングならいいけれども大型モンスターマシンが集う超高速インチキツーではそうはいくまい・・と、不安になりました。ひとりぼっちになる可能性が高いのです。

9:08 自宅から高回転でモリワキショートのサウンドを響かせながら松阪自動車学校近くR23沿いのローソンに到着。

9:18 ナオちゃんから連絡が入り、インチキ一行は伊勢へんば餅駐車場を出発した様子。
9:32 ナオちゃんとアヤちゃん登場。

「ひでやん!おっはよ〜っ!いこかー!」
「あんた元気やなぁ。今日はタンデムなんや。」
あやちゃんは本日ゼファー400で登場予定も、エンジンの調子が悪くナオちゃん号でタンデムで参戦。
「どういうルート?」
「関やで、初心者チームもいるからゆっくり行こに。」
「そうしましょう。」

ということで早速出発。
今日は総長さまはモタードだろうか、Z1だろうか、そればかり気にしていました。2月27日のてこねツーの時にモタードでやられて以来、カスタムを続けてきた、その成果が知りたかったからです。

「せめて突っ込みくらいは・・。」

そう思って8000回転程で加速していたとき、真横スレスレで真っ黒の、FXの倍くらい幅のあるドデカマシンが次元の違うスピードで追い抜いて行きました。

ドーンッ!シューーーーーーッ---!
「何じゃ、今のはっ・・。カマイタチかっ!」

それ程加速が違いました。あんなバイクもあるんだなぁ。
信号待ちでそのバイクの横に行きました。
どこかで見た人。
「まっちゃん、おはよう。」
で・・でた(汗)

「総長〜なんスかぁ、そのバイク、その加速・・。」
「こんなんも乗ってるんやで。」

あの加速は何?到底勝負にならない。
何製の何というバイクか解らなかったけれど、またしても総長さまにはやられました。
9:41 大正橋を通過。
大勢のインチキレーシングの一行。

ドッドッドッドッドッドッドッドッドッ!

景色はすさまじい重低音に包まれていました。
この日はuやんさんがたくさん写真を撮ってくれていました。

タイヤが太くなって見栄えが大きく変わった愛姫ちゃん。

でも私がまたがるとエイプに見えちゃうんだな(爆)
フロントオフセットスプロケットの関係で530チェーンにしているけれどチェーンの重さは全くわからず。ハイギアード設定もあるけれど、3本スポークのZX-4のホイールの軽さを体感していました。

スロットルを空けたときの足の軽さ、交差点でペタンっ!と寝る挙動に戸惑いを感じていました。
関ドライブインまで爆走は続きます。

スピードメーターワイヤーがないので(爆)スピードがわからない。タコは6000から9000で走っていたから、110キロくらいだったのかな?

燃料は以前から負圧コックを使用していないからPRIで垂れ流し状態。そこへきてスピードメーターがないから距離がわからないときた。ガス欠の時点で終わりという気の遣うツーになりました。
10:25 関ドライブインに到着。すぐさま総長さまのところへ。
「やられましたよ、まったくぅ。総長さん以外にあんなに絡んでくる人いないし誰かな〜と思ってたんですよ。」

「はは〜(笑)」

「しかし、凄いバイクですね。」

ラジエター、マフラー、タンクにシート、ホイールに至るまで全てにおいて流線型デザイン・・・。これは美しいデザインのバイクに遭遇しました。
この車体であの加速だから相当な排気量とみた。

磨いても磨いても磨き足りない、このジャンルは何という部類なのかな。アメリカンでもツーリングでもない。トルク系?
ラジエターは小学生の頃学んだクジラのひげみたいになっていました。
「総長、今日はZ1かモタードだと思ってたのに。」
「Z1なぁ、最近調子わるいんさな。ところでまっちゃん、あんたのバイクチェーンゆるゆるやに。」
「マジですか?このエキセントリックというのは、どうすればいいの?」
「あんた、知らんのかん?ここを緩めて廻すだけやに。」
「そんなに簡単に出来ちゃうんですか?」
そんな会話の中、出発の時間がきました。
10:53 それから名阪国道に乗り、五月橋ICを目指しました。

エンジン回転8000〜9500。

でも油温80℃だからよかったかな。
皆さん軽快に走っていきます。
ナオちゃんあやちゃん、いつも楽しそうだなぁ。
ナオちゃん・・・。

タンデムで危ないやろ!!
この日は本当に珍しく、雲ひとつない天気。気持ちよく走ることが出来ました。

ずっと高回転を維持したままだったので、耳が痛くなってきました。
総長さんの謎のバイク。

本当に大きいな。
しかも、鋭い加速・・。
シューんとワープしていきます。
11:14 いよいよ五月橋で名阪国道を降りました。
降りたらすぐに月ヶ瀬方面の看板が。ここから驚愕の風景に出遭うことになります。
道を進んで行くと、梅の花が・・。

とても綺麗・・。

しばらく風景に見とれていました。
遠くから見ると桜に見える。白い花や紅色の花。梅にもいろいろある。
どんどん登っていきます。
道路両脇に梅そして梅・・。
これがかの有名な月ヶ瀬の梅なのですね。
これだけ花が咲いているということは、たくさんの実もなるということ。
この辺りから車は渋滞してきました。
バイクだからそれをしり目に抜き去っていきます。
11:27 いよいよ到着。
きちんとお昼頃に着いちゃう。幹事さんのスケジュール立てには脱帽です。
皆さん、一台のトラブルもなく無事到着で何よりでした。私のマシンが一番メンテナンス的には危なかったですけど。
uやんさんは本当に若いなぁ。
「今日は本当にいいお天気でよかったですね、おじいちゃん。」
「だれがおじいちゃんじゃぁ!コラァ!」

というのはナオちゃんの作り話ですよ。

でも本当に良く出来てる(爆)
そこから昼食を食べに上りました。
道沿いには梅の盆栽市。様々な色の花が咲きほこっていました。

好きな人にはたまらないんでしょうね。

私もバイクの次はこれですかね。

Stage690梅と那智黒みたいな。その頃には今日もおしっこちびりましたのくだりから(爆)
「はーい、お兄さん、一個食べてみて〜。」
実がパンパンです。とても美味しかった。
地図にも大勢の人だかり。

結構広いんですね。
どこも人だかりで、昼食にありつけない。
このお店も人だかりで入れない。
そうしているうちに、梅の花の美しさに取り付かれたっ!
とても綺麗な茶屋。奥には絶景がそびえる。こんな所で茶と和菓子でもたしなんだら最高でしょうね。
これが月ヶ瀬いちの絶景。

これは人だかりになるはず。
この日はこのおばちゃんが一番気持ちよさそうにご飯を食べていました。
食事処を探してどんどん奥へ進んでいきます。一面真っ白になりました。
いよいよ空いていたところを見つけました。ぽかぽかで素晴らしいところ。
あやちゃんは梅わかめうどんの写真を撮っていました。
これはおいしそう。
ナオちゃんのきつねうどん。
私は親子丼を食べました。素晴らしい味でした。
帰り道、梅の花の美しさに没頭していました。
絶景をバックに。そうしているうちに、皆さんを見失いました。帰り道が解らなくなってしまい(爆)半泣きになっていました。

携帯電話って便利です。
月ヶ瀬の梅の花。たぶん一生忘れないと思います。
12:54 月ヶ瀬を出ました。
そこから笠置方面へ。
てっちゃんさんの勇姿。帰りの名張から青山に向かう道ではずっと2m背後にピタリ。
13:16 笠置を通過。

ここ、リバーサイド大扇松茸丼ツーで通った道。
ここで温泉組と針テラス組みに別れました。
私のFXもここまでは調子よく走ってくれました。

突貫工事でメンテナンスしてきたけど、これなら行けると確信しました。
ナオちゃんはしかしタフですね。タンデムでずっとお疲れさま。
これまた珍しい写真をあやちゃんがおさえてくれました。

uやんさんと私のツーショット。
クロブサ号はその日もとても元気よく走っていました。
13:52 針テラスに到着。
「総長、さっきはよくも〜。」

というのもナオちゃんの作り話。
足廻りがZX-4になって殆どゼファー400と重量配分が同じなはずなのにあやちゃんのゼファー400に乗ったとき、あまりの軽さに驚いていました。

「あやちゃん、ワシのFXにまたがってみて。」
「いいの♪」
「ゼファーとエンジン変わらないんだけど、メッサ重いに。」
「えー!何でこんなに重いの?」
「知らん。」

みたいな。

何が違うのでしょう。あとはシートベースが鉄くらいなもの。シート高が高いことも重たさに影響するのでしょうけど、この違いは何なのかは解らない。

あやちゃんが、乗って大きさちょうどいいくらいなんだなぁ。
今日もメッサ多くの台数が来ていました。

知らないお兄さんたちから
「これFXじゃね?」
「ゼファーだよ。たぶん。お兄さん、これゼファー?」
「ゼファー(爆)」
「よく出来てますよね。」

みたいな会話がありました。
そしてまたお兄さんがやってきた。

「これFXですか?」
「ゼファーです(爆)」
「いえいえ解りますよ〜。僕のも30年に。」
「何乗られているのですか?」
「RZなんです。」
「そうですかぁ、RZも30年なんですね。どこに停められてますの。」
ということでご案内いただきました。
「このマスターは2年探しました。」
「そうなんですか?」
「ダブルキャリパー用のマスターが出なくて・・。」
「皆さん足はTZRとかにしてますが、オリジナルにこだわれてますね。」
「結構大変なんですけどね。でもそれが楽しくて。」
「テールカウルのYAMAHAのステッカーは3年探しました。」
「ステッカーに3年ですか〜。」
「5年探してたサイドカバーは伊賀上野で出品があって、すぐに取りに来たんですよ!」
「それはうれしかったでしょう。」
「はい・・とても。」
「いくらだったんですか?」
「左右で1500円。」


「写真撮らせていただいてもいいですか?」
「写真撮っていただけるなら、ヘルメットどけますね。」
「ありがとう。」

「あっ、ゴロンゴロンゴロン!」

「大丈夫ですか?」
「だ・・大丈夫です。RZさえ傷がつかなかったら。」
大切にされているバイクにはオーラが出ていると何度も書きましたが、本当にそう思う瞬間でした。このタンクの輝き。これは綺麗さもあるけども、恐らくオーラだと思います。RZ250フルオリジナル、RZ350パーツで固めた仕様。今日はいいお話ばかりでした。
それから名張→青山を爆走し帰りました。
この威圧感。
インチキレーシングは基本的にメッサ大きなバイクを安全かつ楽しみながら飛ばす(爆)というのがコンセプトなのかな。
青山の総長さまのこの写真を見てもそう思わざるを得ない(爆)
途中、青山頂上で。ほんとうのオシッコちびり。
15:55 青山下白山方面へ。
16:37 三雲サークルKに到着。
ここで皆さんとお別れをすることになりました。

「uやんさん今日はありがとう。」
「まっちゃん、今日はどうやった?」
「フロントの挙動があまりにも違いすぎて・・。慣れるまでかなり走り込みが必要ですね。」
「まぁ、あれだけ走れたらいいんやないかな?」
「uやんさんのクロブサ、ホイールいろいろ言っちゃったけど、今見るといい感じですね。」
「そやろ、ゴールドもなかなかええやろ。」
「自分のマシンのホイールカラーのシミュレーションしたいので、同じ角度で写真撮らせて。」
「はははは。どうぞ。」
あとで合成してみよう(爆)
「ほな、行くわな。」
「uやんさん、総長さま、今日はありがとうございました。」
「お〜、今度はモタードか?Z1か?いつでも勝負したるで。」
「ありがとうございました。」


しかし、今日のマシン(まだ名前知らない)凄い加速でした。あんなの初めて見ました。
16:42 皆さんとお別れしました。

「まっちゃん、またな〜。」
こうして月ヶ瀬★梅見学ツーは終わりました。インチキレーシングの皆さま本日も楽しいツーありがとうございました。重ねて御礼申し上げます。
さてさて、走りの方なんですけど、よく寝ます。タイヤがダメダメなんだけど17インチはとてもクイックな挙動でかなり気に入りました。ZX-4のフォークの剛性なのかな、フロントのサスは言うことない挙動をします。フロントブレーキは恐ろしい程利きます。現在はNISSINの普通のマスター。ラジポンのピストンを壊してしまったので現在注文中だから、ラジポンでどんな挙動になるか楽しみです。リアはよく解りません。足が軽くなったので加速が鋭くなりました。ギア比を改善したいこととタイヤを早く換えたい・そんな感じです。
17:33 家に帰ってから総長様に教えていただいたやり方でチェーンを張りました。ちょっと動かすだけでビョーン!エキセンって微妙。でも簡単。

今日は疲れました。でも楽しい一日でした。
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