2008年11月29日。アキヤマ先生のいる沼津まで行く事にしました。本当はZRX1200R乗りのナオちゃんと2台で行く予定でしたが、この日彼は浜松で仕事。ナオちゃんは次の日の昼に沼津漁港で待ち合わせる事に。よって行きは一人旅になりました。

10:26いよいよ出発の時間になりました。
10:52津駅まで行きお土産の赤福を買いました。

天気はいいけれど、かなり寒い。さて、FXだとどれくらいかかるのかな。いよいよ片道300キロの旅が始まりました。

芸濃ICから高速に乗る。確か11:20くらいでした。
伊勢湾岸道は細川ふみえのデビュー曲「スキスキスー♪」くらいすいていました(爆)
先週と同じく、エンジンの調子はすこぶるいい・・。またしてもMOTUL300Vの威力を知る事になりました。100キロを廻る、そこから190キロ以上まで一気に吹ける・・。前回本宮山に出かけた時、ここ湾岸で180キロ以上で変な振り方をしたのはタイヤの空気圧という事も解りました。この日は全く振る事も無く快調に走る事が出来ました。
12:10刈谷パーキングに到着しました。ここで恒例の横綱ラーメンを食べて13:00に出発しました。
13:30分浜名湖を過ぎて静岡方面へ。
磐田・掛川・牧ノ原。走れども走れども静岡は遠く・・。あれ、こんなに遠かったかなぁという感じでした。
14:00何や風景がずっと変わらないような気がしていました。。
静岡県長いな〜。
いよいよ・・・・・・・かな。


風景全く変わらんがな・・。


という感じでした。本当に静岡まで遠い。
14:21いよいよ焼津へ。何や看板が出てきました。
何や右ルートとか出てきました。日本坂トンネル。これを過ぎたらいよいよ静岡。
14:54清水を過ぎていよいよ富士ICに着きました。

あぁ・・・。

本当に遠く感じました。
15:13分に沼津IC下りて左すぐ待ち合わせ場所のSEVENに到着。休憩しようとバイクを降りたら、何だかヘナヘナと。かなり体温を奪われている。下ジーンズというのも若すぎ。メッサ疲れていました。

そんな時、遠くからメッサ大きな爆音が聞こえてくる。

「これわぁ、アキヤマ先生に違いない・・。」
「フォーーーーーン!ドドドドドドドド・。」

来ました。

アキヤマ先生の登場。
今までアキヤマ先生と出会うと、駐車場で転んでいたり、スピード違反で警察に捕まったばかりだったり、必ずサプライズな事があるんだけど、今日も何かサプライズな事ないんかな〜と思っていたら・・・。
何や、リアタイヤごっつよく見えるし(汗)

ふと、考えた。

1.沼津というところはナンバー付けなくても捕まらない。

2.アキヤマ先生のことだから、こういうのがトレンドとか言い出す。

決して忘れたとか落としてきたとかは期待したくなかったので(笑)黙っておこうと思いました(爆)
「まっちゃーん、沼津までようこそ〜。」

「おおぉ〜。先日はお世話になりました。ご無沙汰しています。皆さんお元気ですか?」

「アダチ君も元気にしていますよ。まっちゃんがここに来るの楽しみにしていたんですよ。」

「ありがとう・・・。来た甲斐がありました。」
「しかし、ごっつい音してましたよ。3分くらい前、多分5キロ位先から音聞こえてましたよ。」

「そうですかぁ、慣れちゃうと静かなんですよ〜。」

相対的な考え方と、絶対的な考え方〜。いろいろあって面白いんだなと思ったりして(そんな問題?)



ちょけすぎ。
「しかし、このマフラーごっついいい音してるけど、デザインもごっついなぁ。こんなの見た事無いですわ。」

「これいいでしょう。なかなか無いんですよ。」

「三重は津の解体屋ジョージ君のお店でも見た事ないなぁ、これ凄い凄い!」

「ははははは、あ。は。・・・・・・・・・ナンバーついてないさー。」
「まっちゃん知ってた?」
「知ってたよ。」
「えー!僕、ナンバー無しでここまで来ちゃったの?」
「・・・・・・。」
「何だかリアタイヤのあたり、すっきりしてるなぁと思ったんですよね〜、あははは。」
「てっきり、沼津ではナンバー無しでもいいと思いましたよ。」
「はははは。じゃぁ、行きましょうか?」




「・・・・・・。どないやねん(汗!)」
マジでアキヤマ先生は器が違うと思いました(爆)

そうして、沼津を2台で走りました。

Z000FXクランクとピストン、GPz400Fヘッドとカム。同じエンジンメニューの2台が走る。夢のようなシーンでした。そしてセパハン。アキヤマ先生は渋めのカフェレーサー。私は殆どゼファーみたいなところもGOOD?
10分ほど走り、アキヤマ先生のガレージに到着。

そこにはGPz400Fシリンダとピストンでボアアップ化されたZ400FX、Z1R-T、GPz750Fなどたくさんのバイクが。

極めつけは、Z400FX、Z400GP、GPz400F、Z550FX、Z400LTDに至るまで、この系列のエンジンパーツがそこらじゅうに転がっている事でした。

「アキヤマ先生、これエンジンいくつあるのよ。」

「趣味ですから・・・趣味。」
「まっちゃん、折角だから、FXのエンジン腰下バラしてみます?」
「バラしてみます?って、もう16:30やで、アキヤマ先生仕事あるんでしょ?」
「なぁ〜に、こんなの30分で出来ちゃうんだから。折角だからやってみましょうよ。」
「やってみましょうよって、腰下やで、コシシタ。OHでいうところの15万円コースのコシシタやで、コシシタ。ワシ、メッサくどいがな。」

「こことここのボルトから外すんですよ。」

ガガガガガガガガ!

もうやっとるがな(汗)
「これがオイルポンプ。これを外します。そんでもってこれを外すとね。」
「パカッ!」
「外れたがな〜。」
「意外と簡単でしょ。これがプライマリーチェーン、これがミッションなんです。アダチ君もこのノリでしたから。」
「はは〜ん、なるほどなるほど・・。」
「これがクランクメタル、色のついているのがマニュアルで言うところのこれなんです。」
「何や、沼津についてから、刺激強すぎで、錯乱状態やわぁ。」
「そんでもって、ここだけはハンマーでこうするところがミソなんですよ。」
「何や、心臓移植の内科医がカリフォルニア空港に着くなり・・。」
「そんでもって、このリングをこうして。」
「何や、パティシエが半年お金貯めてフランスの空港につくなり・・。」
「まっちゃん、聞いてるの?解った?」
「何や、もうバラバラやん〜。」
バラすのに10分もかかっていない。腰下は全てバラバラになっていきました。
「じゃぁ、まっちゃん組み立ててみましょうか。」
「組み立ててみましょうかって、ボルトも何もかもバラバラやで。」
「こんなのは全て頭に入っちゃってるんですよ、何回かしてると憶えちゃうさ〜、こうしてこうして、ここはこうして・・。そこでひっくり返してね。」

みたいな感じでZ400FXエンジンはプラモデルのように組み立てられていく。バラして組むのに30分。凄い光景。
「もう出来ちゃったじゃないですか。意外と簡単でしょ。」
「まぁ、やり方教えてもらいながらだから速いけど、確かに出来ちゃいましたね。」
「やってみるまでは難しいけれど、やって見ると意外といけるんですよ。」
「しかし、何度も言うけど、どのネジがどこってよく解りますよね。」
「もう覚えちゃったかな、何回もやってるとね、覚えちゃいますよ。」
「いい勉強になりましたわ、多分しないけど(爆)」
「クランクのメタルとか、この先きっと交換することになりますよ。」
「難しそうね。」
「もう一台エンジン落としてコツコツやると面白いかも。」
「それなら出来るかな?」
みたいな会話の中、エンジン講習は終了しました。いい勉強になりました。

「アキヤマ先生、さっきから気になってるんだけど、このマフラー曲線が美しいなぁ。」

「これね〜、マキシム管って言うんですよ。とても珍しいもの、12万円くらいで取り引きされています。いいでしょ。」
「確かに見た事ないなぁ。城東さんですかぁ、綺麗な曲線ですね。素晴らしい芸術品、いい仕事してますね〜。」
何気にBEETバックファイア、ヨシムラ、マキシムストレートなどがずらり。
「アキヤマ先生、ホンマに好きやなぁ。」
「今日は名古屋からもっと好きな人来ますから。」
「名古屋?東海圏じゃないですか。そんな人くるんだ。」
「オールセレクト&ビートキャスト仕様なんです。いい青年ですよ。多分びっくりしますよ。」
「走る宝石ですね。これわぁ、楽しみですね。」

そろそろお店に行きましょうか、お腹空いてるでしょう。」
「行きましょう。」

そうしてガレージを後にしました。
19:12アキヤマ先生のお店、Nelsonに到着。
ずっと来たかったお店。ついに来ちゃいました。これはなかなか感じのいいお店。お洒落ですこと。
アキヤマ先生も仕事着に着替えるとすっかりマスター。
ビールを一杯頂きました。

長旅の疲れからか、1杯でひっくり返りそうになりました。

「まっちゃん、ちょっと外へ出て、近所で串焼き食べに行きましょうか。」

「イコイコ・・。」

そうして一時お店を出ました。
そうして連れてってもらった串焼きのお店。非常にジューシーで、美味しかった。特に串トンがメッサ美味しかった。
そうして、もう一度Nelsonに戻り、アダチさん、イトウさん、ハセガワさんと飲みました。

アダチさんは今まで何度かお話していましたが、皆さん初対面なんだけどこのコンテンツのおかげで皆さんは私のことを知っていても、私はお逢いした事が無いという、こういうシーンは結構多くて。

アダチさんは想像していた人物とは違い好青年だった。というか私が最年長というのはいかんなぁ。皆さん若くて素晴らしい。

1:40までFX談義を。明日は6:30起床。起きれるのかな?
2:16.アキヤマ先生のガレージに到着しました。イトウさんのセレクトビートキャスト仕様のFXがトランポから降ろされようとしていました。
「エンジンたくさん載ってますね・・。」

「はい、今回沢山買っちゃいました。」

「沢山てか〜。イトウさん、何者ですか〜。」

「アキヤマさんから薦められて・・。」

「はははは。そういうことね。」
実際見るとこのセレクト仕様は素晴らしい。

「もう、Kawasaki旧車セパハンの会、名づけてKKSKC3台目やわ。」

「入れてもらえるんですか?」

「何でセパハンにしたの?」

「カッコいいから(笑)」

「合格〜!」みたいな。
ウエダレーシングのド初期スイングアームというのも初めて見ました。中間に溶接の跡がある。
赤のセレクト外装にBEETキャストが似合っていました。これはある意味宝石のような仕様です。

「そろそろ寝ましょうか。」

「寝ましょう。」

そうしてお風呂に入れてもらい、眠りについたのは3:30頃だった。

ビュービュー嵐のような風が吹いていました。沼津だから海風もあると思うんだけど、夜は12月だから確実に冬の風だという事、外では凍りつく風が吹いている事をこのときは忘れていました。
6:30アダチさんとコイケッチさんのFXがガレージに到着していました。
コイケッチさんのFXはStage74で紹介されたマシン。シルバーのE4にBEETキャスト。
美しく輝いたBEETキャスト。でも本当によく保管していたものです。そしてそれを復活させるところもいい。
このガレージはホントFX乗りのタムロ場所なんだな・・と思っていました。
スプロケカバーにつくおへそ。純正バックステップの謎が解けた瞬間でした。Z400FXは本当に奥が深い。
アダチさんのZ400FX。メッサ綺麗にしていました。

リアホイールは2.5JのZ1000GPかZ1000Rの7本キャストホイールがさり気についていました。130タイヤが違和感なくついている。ベアリング等非常に苦心されたことも、さり気にこなしているところが秀樹★感激。

Z400GPのフォークに550ダブルディスク。これまたさり気なんですよね。10数年乗っているところも、またさり気でいい。

コンセプトがしっかりしてて、本当に大切にされているバイクはビューテフォーですね。
ハセガワさんのZ1R-Uも到着。こうして、沼津漁港に朝食に出かけることになりました。
沼津漁港に到着。天気が非常に良くて気持ちのいい朝でした。
三重県では見えない富士山がメッサ綺麗でした。出張で東京に出かけるときも殆ど見ないんです(爆)
漁港に停まるFX数台。
このお店で鉄火丼を食べました。生まれて初めて美味しい鉄火丼を食べた気がしました。

「写真撮るの忘れたがな。」

「また来りゃいいじゃん。」

「そうね〜。」

みたいな。
そうして、国道1号線、箱根に向かう事になりました。アキヤマ先生から提案が。
「まっちゃんバイク換えてみます?」
「いいの?」
ということで市街地までバイクを交換することに。
ちょっと吹かしてみる。
フォーーーーーンッ!!
すごいマフラーの抜け。すごいポジション。フロントもすごく硬い。同じバイクなのにこれだけ性格が異なるんだなと何度も思いました。
私のマフラーも相当うるさいけど、アキヤマ先生のマシンは別格。あわせてレスポンスもすごく良かった。5000回転からすごい伸びをしました。これはきっと直管に近いマフラーの排気効率にあると思われました。
「まっちゃん、どう?」
「こいつわぁ、凄いなぁ。エンジンメニュー一緒なのにね・・。」
「まっちゃんのフロントフニャフニャじゃん、よくこれで攻めてますね。ホワイトパワー入ってるんでしょ。」
「入ってますね、でもアキヤマさんのは750FXでしょ、多分構造が全然違うと思うよ、全く挙動が違うから。」
「そうですか、そうですか」

言葉では現せない、それくらい性格の違うフロントの挙動。リアはそんなに変わらなかった。
8:40箱根エコパーキングに到着。メッサバイクが停まっていました。

「まっちゃん、10年前は2ストで一杯だったんですよ。」

「どこも一緒ですね、今では大型ばかりだから。」
ここがどこかも解らないので、とりあえず地図を撮影。
それから伊豆スカイラインを目指して走り始めました。
伊豆スカイラインの入り口に到着。
これが、You-Tube【ゼファーにバッサリ】の伊豆スカイラインか〜と楽しみになりました。
確かに景色、道共にこんな綺麗な道世の中にあるんだなぁというくらいの道でした。
パーキングに到着。寒いのにすごいバイクの数でした。
これだけZ400FXが並ぶとすごい威圧感なんですよね。
「まっちゃん、ホームページ用に写真撮ってくださいよ〜。」
「全部載せてたらStage105、縦3メートルくらいになるわ。」
「いいじゃない。」

という事で撮影会を。

アキヤマ先生のマシン。ロングタンクに超バックステップ。カウルもいい感じでついている。写真では解りにくいけれど凄いオーラなんですよね。
ここまで来ると芸術品ですね。レイダウンはさすがにしなやかで素晴らしい動きを見せました。私が重いからか?クラッチカバーのブラックアウトも素晴らしい。

私のZ400FXのオリジナルバックステップよりもさらにバックさせたFXに初めて乗りました。
コイケッチさんのFX。大事に?保管してあった(爆)数々のレアモノパーツを見事再現した逸品。特に足元のBEETキャストのゴールド塗装がかつて三国志で劉備元徳の乗る断崖を飛んだ益馬に似ている。なんですかそれは。しかし、シルバーのE4もなかなか素晴らしい。実はこの外装、近くで見るともっとレトロな輝きを見せる。
E4フレームの様々な相違点も再認識する事が出来たし、純正バックステップの仕組みも知る事が出来ました。素晴らしいFXでした。
こちらはアダチさんのとても綺麗なFX。フレーム塗装もハーネス加工も自分でしちゃう素晴らしい力量の持ち主。エンジンも自分で全バラしているんですよ。塗装は基本クリアを吹いているので見た感じ奥深く見える。フロントのダブルディスクも多分E4乗りならどうしたの?と気になるところ。
走ってて後ろから見てるとリアタイヤが太くてとてもいい感じ。リア2.5J化はいろいろ苦労も多かったみたいだけれどその甲斐ありというもの。エンジンは素晴らしい加速を見せていました。
イトウさんのセレクトFX。まさに80年代を彷彿させるいでたち。セレクトのカウルは今まで嫌いだったんですけど、カラーリングとトータルバランスでこんなに素晴らしいマシンになるんですよね。
BEETキャストもさることながら、ゴールドとレッド外装がいい味出していますね。まだまださらにモリワキのカムをはじめエンジンチューンもされる予定だとか。どれだけお金かけちゃうのかな。
ハセガワさんのZ1R-U。とても綺麗にまとめられていました。
タンクの形もT型U型違いを教えていただきました。リアタイヤの太いZは不思議な魅力があります。
それからナオちゃんが来ている沼津漁港目指して走りました。
この日の富士山、なんと綺麗な風景。伊豆スカイラインでも何度か見ることが出来た。本当に素晴らしい風景です。
ナオちゃんは沼津の友人と食事をしに沼津に到着していました。途中で立ち寄った浜名湖Pでの画像。
11:30には沼津に到着していた。伊勢から3時間だとか。私と2時間も違うがな。
朝ごはんの後、お昼ご飯も沼津漁港に。
大盛りお刺身定食が素晴らしく美味しかった。
イトウさんが注文したものは、生しらすと海老、なんたら丼とかいう名前は忘れてしまったが、結婚式の引き出物のようなどんぶり(爆)

「まっちゃん、これからFXどうしていくの?」

「そやなぁ、外装の全塗装、GPz400Fのクラッチカバーにしたりいろいろまだやる事沢山ありますよ。」

「GPz400Fのクラッチカバーならあるから、今から換えちゃいましょうよ。」

「マジでかい。」
ということで、食事のあと、アキヤマさんのガレージに立ち寄りました。
アダチさん、イトウさん、アキヤマさんの手により、20分程度で変更されたクラッチカバー。エンジンが真っ黒になった。途中ゼファー400のクラッチワイヤーがGPz400Fのクラッチカバーにつかない事が判明。
「まっちゃん、これあげるよ。」
「これ新品じゃない。」
「いいよいいよ、そのゼファーのクラッチレバーと交換でいいから。」
「すまんなぁ。」

そうして、ワイヤーもGPz400Fのものに交換されていきました。

「すばらしくよくなったなぁ。ありがとうね。」
「うんうん。」
GPz750Fのホイールも試しに装着してみましょう。

ということで3.0Jのホイールの試着が始まりました。
GPz400FのスイングアームはZ400FXのホイールでちょうどいいくらい結構幅が狭いんです。GPz750Fのホイールはスプロケのブッシュダンパーの形状がE4と全く同じだから理論上、幅とチェーンラインさえ合えばポン付け。

でも微妙なカラーの幅、チェーンアジャスターの幅などが邪魔してうまくはいきませんでした。

けれどもなんとかカラーを即興で作成しはめるところまで来ました。
3.0J、140タイヤが装着されたFX。さすがに素晴らしいリアになりました。いろいろ細かな調整をする必要があったため、すぐに元に戻されましたが、なかなかいい素材である事に間違いありません。
この時15:00になっていました。早く帰らないとまたあの寒さがやってくる。
「アキヤマ先生、いろいろお世話になったなぁ。」
「楽しかったですね。また来てくださいね、今度は私たちが三重県に行きますからその時はよろしく。」
「またいらしてくださいね。アダチさん、イトウさんもよろしく。」
「はい、また。」

そうして15:20アキヤマ先生のガレージを出ました。
帰り道アダチさんが沼津ICまでお送りましょうかと言っていただいたんですけど、寒いしいいですよ〜とお断りしてしまったことが後に大きな失敗を招く事になりました。


「ナオちゃん、道に迷った・・・。沼津インター解らなくなってしもた。」

「ひでやん、えらい日暮れてきたで〜。」
そのまま富士ICまで大渋滞の中、下道をひた走りました。

「ナオちゃん、富士ICまで来てしもた。ここで下道最後の休憩にしよう。」

「ひでやん、もう既に寒いなぁ。」

富士IC手前のコンビニで暖をとりました。
「ナオちゃん、えらいことや、もう4:10やで、このまま走り続けても、三重県に着いたら21:00やなぁ、これはさぶいぞ。」
「ひでやん、あんたジーパンで寒むないんか。」
「今は寒くないけど、きっと高速で死ぬ事になりそうね。ところで、ナオちゃんそのツナギの下は何なん?」
「Tシャツ1枚。」



「・・・・・・。急ご。」
そうして富士ICから高速に乗る・・。しかし・・・。


焼津までずっと大渋滞だったのである(汗)
17:00頃由比で撮影した富士山。もう暗くなり始めていました。
18:30浜名湖パーキングにつきました。

「ナオちゃん、意識が飛びそうやわ、ワシ、カッパ着るわ。」
「こらぁ!オレがツナギの下Tシャツ一枚やのにお前よう着るよなぁ。」
「ナオちゃん、服積んでないのか。」
「積んどったら着とるて。」
「降りて、ユニクロで服買おうか?」
「この近くにユニクロあるんか?」
「知らん、適当に言ってみた。」
「ええ加減にせいよ〜。」
「まぁ、ちょっと飯でも食べよう。」

そうしてご飯を食べました。

「ちょっとあったかくなったなぁ。しかし、ここのラーメン凄い味やなぁ。」

「ほんまや、醤油だけか。今19:00やで、ホンマについたら21:00やなぁ。湾岸寒いやろうなぁ。」

「そろそろいこか。」
タイヤを見ると何だか白い筋が。
「ナオちゃん、なんや、布出てきたわ。」
「やっちまったなぁ。こんなん飛ばせへんやん。」
「すまんけど、後生の頼みや、置いてかないで、頼むわ。100キロで行くから。後タイヤ湾岸でパンクしたらそれこそ死ぬわ。」
「100キロって、22:00になるぞそれ〜。」
「お願い。」
「まぁ、仕方ないなぁ。」
うかつだった。こんなに早く布が出てくるなんて、誤算だった。

こうして19:10浜名湖パーキングを出ました。
それからしばらく100キロで走ってたんですが、パンクの心配よりも何よりも寒くて寒くて早く帰りたくなってきたので140キロ巡航に切り替えました(爆)

2人とも左手エンジンを触りながらという異様な風景。

19:40ようやく刈谷パーキングに到着。
「ラオちゃん、体温が下がり始めているら・・。眠くらいか?」

「いや、眠いというより死ぬ寸前らわ。」

「もうここまで来たらもうちょっとらで。もうちょっと。以前横浜に行った時もそう、ここまで来ると三重県に帰ってきた気がするなぁ。」

「ひでやんろうでもいいけど缶コーヒー飲もら。」

2人とももう限界が近づいていました。2人とも鼻水垂れている事に気づいていない(爆)

マジで気温は1〜2℃だったと思う。その中をかれこれ4時間近く走っている。ろれつがまわっていない。確実に意識がおかしくなってきていました。
「タイヤさえ布出てなかったらなぁ、最高速チャレンジ出来るのになぁ。」

「まぁ、ひでやんあと1時間の辛抱やで、ゆっくり行こに。」
そうして沼津ツーは終わりに近づいていました。
刈谷パーキングで嫁さんに電話しました。
「チンチクリンのお風呂沸かしておいて。」
「今、どこなの?」
「まだ愛知県ですわ。」
「寒いやろ、お風呂沸かしとくわ。」
21:00。無事に家に着きました。

この時入ったお風呂の気持ちよさは一生忘れる事はないでしょう。

不思議な事に、ここまで体が冷えていると熱いお風呂に入ってもお湯がすぐに冷めちゃうんですよ。これには本当に驚きました。

正直、寒さをなめていました。前にも書きましたが。何度も何度も。

12月の夜の高速は二度と走る事はないだろう。
でも今回のツーは、沼津の楽しい仲間たちと、飲んで話して走ってサイコーのツーとなりました。

アキヤマ先生、アダチさん、イトウ君、ハセガワさんをはじめアキヤマ先生のお友達の皆様にお礼を言いたい。
Z400FX TOPへ  NEXT STAGE

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