チューンに出している間、ネットでたまたま見つけたZ400FXカスタム車両。鈴鹿★三重さんからBBSの書き込みにより、2008鈴鹿八耐でこの車両が鈴鹿サーキットに来ていることを知りました。その時はじめてこの車両が絶版車ディーラーであるウエマツさんのデモ車両であることを知ったのです。
早速、ウエマツさんのホームページを見ました・・。

いました・・。「前後DAYMAG、XJRフロントフォークにOVERスイングアーム、320φローターに前後ロッキードキャリパー。オーリンズリアサス&オイルクーラー、そしてエンジン改+CRキャブ+モリワキモナカマフラー」など、書ききれないほどのカスタムを施されたFX。違和感の無くまとまった多数のパーツ。真のカスタムをご覧ください。」

と書いてある。その価格は、ASK・・・。プライスレスかい〜。泣かせるなぁ。そう思うとZ400FXオーナーとしては是非とも実車を確認してみたくなったのです。
そうして2008年7月27日鈴鹿八耐当日、息子と娘と3人で鈴鹿サーキットに向かいました。
鈴鹿サーキットには、メッサ凄いプールがあるんですよ。大人も楽しめるし、広くて種類も琵琶湖温泉紅葉パラダイスみたいで結構面白い。しかしそのプールにたどり着くには、遊園地のフリーチケット代プラス1000円という、キャバクラに似た追加料金システムをクリアしないといけないのであった(爆)

「あのなぁ、小学校1年の娘から、サンゼンハッピャクエンモトルカシカシ・・」

「はい!次の方〜!」

なかなかしっかりした教育システムやん〜!
嫌な事は忘れて、10時から14時までプールで遊びました。

2008年の鈴鹿八耐。この日は日は非常に暑く、意識が飛びそうになりました。プールで遊んでいる間も、あのマシンがそこまで来ているのか・・・と気になっていました。
十分遊んだので、着替えをして、フラフラになりながらサーキットの方を目指しました。次第にエキゾーストノートや、ピットイン時のパァーーーーン!という音などレースの雰囲気が増してきました。

このdocomoのお姉さんのコスチュームを見て、朝の10時からプールに漬かり麦芽ジュースを飲み、フラフラになりながら、ワシにいったいどないせいちゅうねん!と思っていました。そういいながらも、中学1年の息子から、お父ちゃんは「ワシもドコモやに!」を連発していたと後で聞き、ワシも40歳やけど、まだまだ元気やないか〜!とひとり感動していました(爆)
ブース会場に着きました。

「お兄ちゃん、これだけ広いブースで、ウエマツさん見つけるの暑いし大変やなぁ。」

「お父ちゃん、僕たちは平気やでゆっくり探してな〜。」

「何や、お前、エエ子に育ったなぁ・・。」

「グ〜!」

そのエドハルミ、なかなかええやん〜!
ゴロゴロゴロ・・。何や雲行きが怪しくなっていきました。
14:34遂に、UEMATSUさんのブースを発見しました。

「佑ちゃんやっと見つけたで・・。」

「父ちゃんと一緒のバイク停まってるやん。」

「だんだん解ってきたなぁ、お前も・。」

「グ〜!」
ネット社会は凄いけど、ネットで見つけて実際に実車を見にこれる世界もごっついものだと実感していました。10メートル離れた状態でもサブツボが出ている・・・。

「何や、このFX、すごいオーラやなぁ。」
「父ちゃん、なんで父ちゃんのバイクがここに置いてあんの?」

「それなぁ。ええ質問や・・・。」

娘にはまだまだ解らないようでした。
メニュー内容。

「前後DAYMAG、XJRフロントフォークにOVERスイングアーム、320φローターに前後ロッキードキャリパー、オーリンズリアサス&オイルクーラー、そしてエンジン改+CRキャブ+モリワキモナカマフラー、他多数」

他多数が多すぎ・・。
エンジンはヘッドにブローバイガス対策、輸出仕様GPz550かな。

今回のカスタムで、私のFXもこんなになるのか・・と、角ばったエンジンに見とれていました。

CR29、オイルクーラーステーを見ていて、私の愛姫を見ているような錯覚に陥りました。
やっぱり、後ろのここが一番気になりました。

サス受けがついているガセットは本当に無かった。

必要ないからないままなのでしょう・・。

必要のないものは取ってしまおう・・これもセンスなんだな・・と思いました。
鈴鹿さんから頂いた画像のように、サス受けの方がフレームパイプより太い。

実際に実物を見て、衝撃が走りました。
この写真だったら解るかな。多分、フレームをエグって溶接しています。パイプもカラーも、ひとつの鉄としてとらえている。GPZ900Rのアンダーフレームが無いのと同じ考え方なのかな。
位置も絶妙でした。
上の写真より、この写真の方が角度がよく解ると思います。ダイマグとOVERのスイングアームがよくマッチしていました。

しかし、美しいマシンだなぁ。
リアビュー。かなりマッチョでカッコいい。140〜150はあっただろうか。サス受けだけ研究してたのでよく見てこなかった(爆)

高知スナフキンさんのマシンを見に行った時を思い出していました。
四角のヨーロピアンウィンカーは昔Z400GPに装着していました。FXでも似合うんだな・・。
注目すべきはウィンカーステーまで切っちゃってるところ。これは思いつかなかったかな。
QVERのスイングアームは太くてしっかりがっちりしているように見える。サス受けもそのまま上についています。太いタイヤにされる人には定番のアイテムのひとつかな。
テールカウル下にオイルキャッチタンクを発見しました。
すっぽり収まっていました。綺麗に製作されている。
エンジン左サイド。GPzの角ばったエンジンが印象的。
NGKのプラグがレトロさを強調していました。
ヘッドライトステー。ステムがXJR400ベースだからすっきりしていますね。
このフロントこそ、この車両の最大の特徴と言っていいでしょう。ローターとキャリパーとうまくまとめていました。
この角度から見る感じは、私の愛姫と殆ど同じなんですよね。娘が何で父ちゃんのバイク?というのも解ります。
鈴鹿さんのもそうなのですが、ノーマルヘッドライトカバーは顔つきがやさしく見えますね。
メーター廻り。タコメーターの針だけ下向いているところも私の愛姫と同じ。
このタコメーターの基盤に何を流用しているのかは不明。但しゼロの位置が午前8時の位置なのに、あえて下にしている所が面白い。

もっと面白いことは、KIJIMAメッキメーターカバーのボルト位置をあえてハの字に外に逃がしているところ。これはセンスだと思いました。
クラッチレバーとか純正にこだわっていました。ボルトにヘキサゴンを多用しているのもすっきりしていていい感じでした。
左からロッキードマスター、ACTIVEOWタイプスイッチ、ハイスロが並びます。
ロッキードマスターのカップがレトロ感を出しています。ライトステー廻りがやたらとすっきりしています。
XJRフォークとは書いてありましたが、アンダーステムはXJRのものとは明らかに違いました。何用かは解りません。
スロットルワイヤーやブレーキホースの取り回しの丁寧さ、そんなところにも学ぶ所がたくさんあるマシンでした。
サイドのリフレクターは外されていました。
ネック下のパイプ溶接補強。
フロントブレーキマスターに装着されたホースエンド、ワンオフエンジンマウントステー、セレクト初期フェンダーなどさりげにカスタムしているところがGOOD。
KZ用18インチダイマグホイールに320パイスリットローターを装着し、XJRフォークにCP2696をワンオフでオフセットを合わせながら装着。どんな制動をするのかな。
モリワキモナカマフラーのエキパイ部。芸術品ですね〜。
メッサ綺麗な右サイド。今回私のクラッチカバーも黒にしようかと考えていましたのでいい参考になりました。
CRにしてから、しょっちゅう抜けちゃうオイルホース。ここもうまく加工されていました。
じーっと長い間観察してから、UEMATSUカスタム車両とお別れしました。本当にいい勉強になりました。この場を借りてUEMATSUさんに御礼を申し上げます。
その後、数々の八耐車両を見ました。
しかし、UEMATSUさんのZ400FXの車両の残像と言うかオーラは私の頭から消える事はなかった。
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