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![]() でもスイングアームのサス受けがノーマルスイングアームやウエダレーシングのスイングアームのようにアーム断面中央に来るのではなく、ゼファー400のサス受けを溶接して上げている分、リア上がりになっていた。 |
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![]() 「まっちゃんさんの顔見てたら何がいいたいか解った・・。」 「解った?」 「この先フレームを現在のようにする機会はまずないでしょう。またフレームを綺麗にしてからしたくてもそう簡単には出来ない・・。今、未練を残すとずっと後悔することになります。やるなら今ですよ。やりますか?」 「いいかな〜。」 |
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![]() このままだとシートやテールカウルを支える強度は鉄パイプ1本になる。それもいいかなと思いましたが、小さなコの字ガセットで補強することにしました。 |
![]() 「E1のミツトモさんのにはないなぁ・・。」 「まっちゃんさんのFXを見たとき、これは不自然だと思ったんです。」 「これ辞めるとゴムバンドヘビーユーザー卒業せないかんなぁ。この際切っちゃいましょうか。」 ギュイーン!! 決断早っ!作業早っ! |
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![]() 会社が終わってから夜にツナギ着て何してんだか・・。 |
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![]() いよいよ溶接がスタートしました。 直接見ることは出来ない。 |
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![]() 「これはごっついなぁ!」 「ここまでは行けませんね〜。」 |
![]() 「どうしましょう・・。」 |
![]() 「サスが【ソ】の字になるのを抑えるための技でしょうね。」 ということで、先生の画像を参考にしながら位置は決まっていきました。 |
![]() 「そうですね〜、かなりサスはいい動きするかと・・・あとすごーく前下がりになってセパハンにしたらかなり戦闘的にな・・あかんやん!それスーパーカブやん。」 |
![]() 「ゼファー400のスイングアームのサス幅がピッタリやったりしてなぁ。」 「ここまで来てまたゼファー400のネタですかぁ。」 「冗談ですぅよ。ここで出したら皆引くだろうなぁ。Stage92エキセントリックみたいな。」 「サブすぎですやん・・。」 |
![]() 「静止状態で下がるの?」 試してみると確かに2センチほど下がる。スイングアームのサス受けを軸としてガセット位置にあるノーマルサス受け位置の円周より外の位置になる。 「後はサスの長さと強さで微調整しましょう。」 「そうしましょう・・・。」 ということで、サスを仮付けして、後ろから見ながら、サス受けの位置は確定していきました。 |
![]() 「何度もすいませんね。」 「気に入らないなぁ。」 「何で?」 「ボクのよりカッコいいのが気に入らない。」 「そっちですか〜。」 「一度フレーム塗装しちゃうとね。時間的になかなか出来ないんですよね。そういった意味でうらやましいなぁ〜。」 「えらいすいません。」 「まぁ、今度ボクのするときに、まっちゃんさんのが見本になりますからね〜(笑)」 「はははは・。」 |
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![]() 「いや、あれはもう使わないんですよ。」 「そうなんですか?」 「ここまで細い鉄パイプに大きな穴を空けると、パイプ両脇の肉厚が薄くなって強度が足りないんです。それは溶接しても同じこと。強度が心配なのも理由のひとつなんですが、肉厚が少ないところへ、セパレートで片方づつ溶接して少しでも左右のサス受けの方向がずれるとさらに危険率は高まるんです。だから、今回は限りなくサスの内径14ミリに近い鉄の棒を1本で作って、互いに鉄パイプのセンターに来るように完全に位置を合わせて差し込んで溶接してから、内側を切り落とす方法で行きます。」 「すごい話ですね。」 |
![]() 「申し訳ないなぁ。」 「オーナーがもう少し軽かったら何も考えないんだけどなぁ。」 「そっちかい!」 みたいな。 |
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![]() 「もっちゃん、モノは出来ていますよ。」 「ありがとう〜。」 「ところでこのお方は・・?」 「この方のフェックスのパーツなん。この方面白いんですよ。」 どんな会話じゃぁ〜。 |
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![]() 「まっちゃんさん、計算どおりですわ〜。」 「0.5ミリの段差なのに、うまく止まるものですね。」 「今回は随分考えましたよ・・。でも計算どおりでよかった。奥までいっちゃったらどうしようかと。」 「ありがとう。」 「まだ問題はありますよ。」 |
![]() 「溶接時にこのボルト穴が歪んで刺さらないとか、だからダミーボルトを差したまま溶接しましょう。」 「そんなことがあるんですね。」 |
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![]() 「多分丸1日はかかると思いますよ。」 |
![]() リアサスの取り付け部分は体重80キロのオーナーがコーナー中にビクンビクンした時にかなりの荷重がかかるはず。そう考えると正確な取り付けこそ安心で重要なところだと思いました。 |
![]() 「やっと入りましたね。」 「これ、セパレートなら揃えるの不可能ですね。」 「溶接による歪みを考慮するとかなりの効果ですよ。私ながらいいアイデアかな。」 「ホントすいませんね。」 |
![]() 「そうしましょう。」 ということで写真のようにセットしてみました。 |
![]() 「いい感じですね。念入りに計測した甲斐がありました。1本のロッドにしたメリットはここにもあるんです。これは溶接頑張らないといけませんね。」 |
![]() 「そういうことですか。」 「そういうことです。あいにく鉄のボルトがないからステンで行きます。ステンだからくっついちゃう可能性もありますけど、その時はその時で何とかしますわ。」 |
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![]() 「このカッコは汗対策なんだから写真撮らないでね。」 |
![]() 「奥まで行かないと言う事ですね。」 「そう。結構リスクの伴う作業です。」 |
![]() 「まっちゃんさん、明日仕事でしょ。直接見たら絶対あかんに。目焼けるで。」 「前回も痛くて痛くて・・・。」 「見たんや。」 |
![]() 「火事や。」 「ネジを切るときに、オイルを使用しています。そのオイルが溶接の熱で引火しているんです。しかしなかなか止まらないなぁ、この煙・・。」 オイルの焼ける匂い。独特の香りがします。 |
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![]() 「いよいよですね。」 |
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![]() 「そうしましょう。」 |
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![]() 「何だか切っちゃうのもったいないなぁ・。」←でた! 「残しますか?残してもいいんですよ。」 「残したらどう?どうなるの?」 「力が加わるこの部分でフレームのブリッジが出来る訳ですから、強度的にはGOODだと思うんです。けれどツインサスの場合応力が逃げないと危険な場合もある。」 「逃げない?」 「そう・・。リアタイヤからの挙動全てをここで支える訳ですが、Z系のフレームはリアで逃がしている部分もあるんんです。今回の強化溶接もそう・・。Z400FXは特にネック部に弱さがある。だからまっちゃんさんのFXもネック部を重点的に強化したけど、ピポットやリアは強化しなかった。実はこの部分を強化していい効果が出たという情報はないんです。特にまっちゃんさんのFXはノーマルの足廻りですしね。」 |
![]() 「そう・・。Z系のフレームはガッチガチにしすぎるとダメなんです。簡単にいうとハイサイドを起こしたりする。ある程度逃がしを作らないとモロに挙動に影響がでます。鉄パイプフレームのメリットはある程度しなりを意識して、逃がすところは逃がすことが大事なんですよ。」 「なんや、○○サンク○ュアリーみたいな話ですの!」 「大事なところですよ。6月1日のまっちゃんさんの走りを見てて、私もいろいろ考えているんですからね・・。」 「すいません(謝)皆からはライディングフォームバカにされてましたけどね。」 「はははは。あのバイクの角度であの上体の入れ方はないだろうって(笑)でもね、私もFX長いから解るんです。ああせんと曲がらないことくらい。」 |
![]() 「誉めてはいませんよ(爆)」 「ガクッ!」 「但し、フレームガッチガチにしすぎて、あんな乗り方したらハイサイド起こします。細くて大きなタイヤに全てのトラクションを任せることになります。これで意味は解ってもらえたでしょうか?」 「やっと意味が解りましたわ。」 「だったらどうしますか?」 「切りましょう。もったいないけど。」 「まだ言ってるし・・。」 |
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![]() 「・・・・・・。」 「すいません、作業中に。」 |
![]() 「ここだけピンク色に塗りましょうか?」 |
![]() ということで、すぐに塗られていきました。 |
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