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![]() 「まっちゃんさん、リムの部分は塗装後すぐにマスキングテープを剥がさないといけないから、一度水色のテープを外に逃がしてから、内側の黄色のテープを入念に貼ってください。」 「すぐに剥がしちゃうんですか?」 「そうなんです。塗料が乾いた後に剥がすと、ベリベリになるんです。だから柔らかいうちにね。」 そうこうしているうちに、人の話を聞かない私は、黄色のテープが下にきていた。 「まっちゃんさん、人の話、全然聞いていないじゃないですかぁ・。」 「なんやった?」 みたいな。 40を超えると人の話聞けないのかな?なんて。 |
![]() テープを貼り、カッターで綺麗に要らない部分を切り取る。これがまた大変なんです。Z400FXのホイールは7本。だから1本のホイールで14箇所もある。 「ミツトモさん、これ、しんどいなぁ・・。」 「思ったより大変な作業でしょ。」 「全然進まないし・・。」 「はははは。でも、多分まっちゃんさんがこの先FX乗っている間に1回のことだから入念にしてくださいね。」 「ふぅ・・。これ、7本もするのえらいで、Z400GPのホイールにしようかなぁ。」 「またぁ、何言ってんだか・・。」 |
![]() 「ちょっと〜、何で〜・・。何でなん?」 「はさみで紙を切る時の刃の角度を想像してみてください。互いの刃の角度。」 「ホイールを刃にたとえる・・さすがでござるなぁ・・。」 「それ、誰の真似ですか?」 「一休さんのしんえもんさんの真似。」 「はっ!乗せられて1本させられたっ。残りは自分でしてくださいよっ!」 |
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![]() 「ミツトモさん、綺麗になるかなぁ?」 「失礼しちゃいますね〜!。でもここまでバラバラにしておいて、塗装が下手だったら落ち込みますよね〜(爆)」 |
![]() 「あんなに綺麗にはしませんけど。」 「何で?」 「あれは自分のですから(爆)」 そんな会話の中、ショックブーツはブースに運ばれていきました。 |
![]() 「ミツトモさんは正直赤ショックブーツはどう思う?」 「ボクはね、実は今回のお仕事をお受けしたときに、まっちゃんさんはどんなイメージ持っているか気になっていたんです。確かにショックブーツ赤って聞いたときはびっくりしたけど、頭の中ですぐにイメージが沸いて、それいいなあと思いましたよ。当時のコンセプトなら、リミテッドとして実在していた色を選択する。無い色はオリジナルから離れますから、無い色だったら反対したと思います。それと、黒ならただの塗りなおしですしね。どこに出したって同じことです。」 |
![]() 「・・・・これ、まっちゃんさんの話しているんですよっ!」 「そうやった。」 みたいな会話の中、ウレタンの艶具合の打ち合わせに。 |
![]() 「ピッカピカにしてください。」 「・・・・。ピッカピカ?ですけど・・。ピッカピカって、艶出しまくりのテッカテカの事?」 「そう。テッカテカ・・。」 「旧車のイメージ出るかなぁ・・。」 「昔から、テッカテカが好きなんですよ。4年間、テッカテカにしたかった。だから顔映るくらいテッカテカにしてください。」 「わかりました。まっちゃんさんがそういうのなら、こちらも気合入れてテッカテカにするか。」 そうして、ウレタン塗装のテーマは【顔映るくらいテッカテカ】に決定していきました。 |
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![]() 「クリア吹くまでに決めてくださいね(汗)・・・。」 |
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![]() 「まっちゃんさん見てみて・・。」 「うわぁ、顔映ってますよ〜。」 |
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![]() さて、イメージは出来ているが、実際にはめる日まで、楽しみです。 |
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