2008年6月15日作業5日目。フレーム強化溶接に使用するガセットがまだ出来ていないので、ブレーキキャリパーをバラしはじめました。今まで外したことはあるけど、バラすのははじめてのパーツ。ネジが錆びて腐っていて外しにくかった。

バラバラにすると、すごい状態になっていました。破れたブーツ。無くなったOリング。効いているからと、放っておくとダメですね。でも中身がよく解ってよかったかな。

命を預けるパーツだけに、ゴムのパーツは全て新品に交換することにしました。
ひとつひとつブラストをあてていきました。問題はボルト。腐っている。こちらも新品にしたいところですが、予算もないので、綺麗に磨いて再度クロームメッキをかけることにしました。
2008年6月16日作業6日目。フレーム補強の材料が届いていました。写真はガセット。パイプにするか板にするか悩んだんですけど、板をチョイス。
フレームのブリッジとして、エキパイ部とエアクリーナー部のパイプも届いていました。

「ミツトモさん〜、2センチくらい長いんですね〜。」

「そうですね、後は自分で寸法を合わせていきます。」

「了解です・・。」
「ひとつ見本を見せますんで、あとは自分でやってくださいね・。」

と凄まじい火花を飛ばしながらディスクで切断。

「豪快ですね〜。」

「はははは。」
「あとは、リュータでフレームのパイプに収まるようにえぐっていきます。」

「作業が早いですね〜。」

「一度経験していますしね。」
いい感じに削りとたれたパイプ。
ここでまた専用工具の登場。洗車のキャタピラのようなサンドペーパー。

キュルキュルギュイーン!!

鉄のパイプはあっという間に丸型の断面に削られていきました。

「これ、手ならしんどいですね〜。」

「工具はひととおりありますから遠慮せずに使用してください。」

ということで、ここから作業開始。
うまくはめるのに30分程かかったかな。上げすぎるとマフラーつかないところなので結構焦りました。
同じ要領でエアクリーナー部分のパイプも製作を。
ネック部の蓋も削りました。こんな感じでいいのかな・・。
タンク下の部分も板が乗るようにハンマーで叩き続けました。
こんな感じになりました。いったいどんなになるのかな?

こうして強化溶接のパーツは全て揃いました。

「うまく出来ましたね。」

「結構しんどいですね。気を遣いますわ。」

そろそろ溶接しましょう。
そしていよいよ溶接がはじまりました。
エアクリーナー部分のパイプが装着されていきました。きちんと水平になるよう角度の調整をしながらの作業。見ていてその大変さが伝わってきました。
そしてセットされたところで、右側の溶接。
「まっちゃんさん、出来ましたよ。」

「おおぉ〜。いい感じですね〜。これでエアクリーナーボックスとはお別れですね〜。」

「CR確定です(爆)」
そして引き続き前も溶接。
会社の帰りにお伺いしているので、この日も日付が変わろうとしていました。
そうして前後のパイプはセットされていきました。

「いい感じになりましたよ。」

「本当ですね、家に持って帰って眺めたいなぁ。」

「モンキーでどうやって持って帰るんです?」

「そうでした・・。」

そうしてこの日の作業は終了しました。
2008年6月18日作業7日目。
「まっちゃんさん、ガセット置いてありますから、フレームの角度にあわせて削っておいてください」

「はい。」

ということで、ベルトサンダーでやってみるけど、これがなかなか合わないんだな。
ベルトサンダー・・。この機械、伊勢ナイフクラブにも置いてあったけど、メッサ勢いで怖い。
本人はこんな感じだったらしい。かなりびびっていますね(笑)
「出来ましたわ・・」

「いい感じですね〜。バチバチッ!!」

もう引っ付けているがな(爆)
「引っ付けている間に、下の削ってください。」

「はい。」
グイーン!!!

もう慣れてきたで〜!!
「どや!この隙間の全くない加工技術はぁ〜。グーグググーグググ・コーーーーォ!」

「まっちゃんさんはやっぱ最高ですね〜。」
ジージジジジ。・・・。

早っ!!もう付けとるがなっ!
じっと作業を見ていました。
ミツトモさんの真剣な作業をみているとついついギャグを言いたくなってくるんですよね(何で?)
「これで左右は出来ました。続いて上下行きますよ。」

「一気に行くんですね。」

「こういうのは一気に行くのがベストですよ〜。」
「直接見たら絶対ダメですよ〜。」

といわれると、必ず見ちゃうんですよね。
こうしてタンク下の隙間は無くなっていきました。
フレームを逆さ向けて、叩きはじめました。
すかさず溶接。
こうして下側も無事溶接完了。
こうして、ネック部の蓋も溶接完了。
ミツトモさんのFXのネック部の写真。

これで私のFXの溶接作業はほとんど終了。あとはレイダウンのところを残すだけになりました。

「まっちゃんさん、だいぶ錆が来てますね〜。錆が出ているところはもう一度ブラストかけなおした方が良さそうですね〜」

「かけまくりでフレーム軽量化じゃ〜!」

「・・・・・」
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