翔ヤンの誘いを受けて2004年7月以来2度目の四国上陸を決意しました。名づけて2度目の四国上陸★讃岐うどんツー。

早速中村君に連絡しました。
「翔ヤンが祭りの季節だけどどう?って言ってるよ。」
「行きます・行きます。」
即答でした。

9月28日のツー当日まで2週間。必死でE4カラーのテールカウルをヤフオクで探すけど出てこない。
ツーまで時間がない・・。けれどもテールカウルもサイドカバーも出てこなかった。ファイアークラッカーレッド外装に戻そうか思案していました。


2007年9月28日。いよいよ2004年7月以来2度目の四国上陸★讃岐うどんツーの出発日がやってきました。この日は東京出張で21:00に最寄の駅に着いて、21:30に帰宅後22:00にすぐ出発という過密なスケジュール。松阪から高見峠→大宇陀→橋本→和歌山港2:40発のフェリーに乗るという無謀な計画。ところが帰りの電車で和歌山県の地図が無い事に気づき、急遽伊勢中川駅を降りると駅前の宮脇書店で地図を買うという始末・・。
21:50中村君が自宅まで来てくれました。

ヤバい。用意をしていない・・と慌ててTシャツとパンツとカッパとデジカメをカバンに詰め込んで無事?22:10に出発となりました。

「あ・・あかん、外装戻してない・・・。」

致命的な外装チェンジを忘れていました。

「このままで行こうか・・。」
家族もお見送りを。

中村君「旦那さんの趣味、よく許していますね〜。」
嫁はん「もうあきらめていますから・・。」

帰りのフェリーで聞いたのですが、こういう会話があったらしい(爆)

「ほな、行ってくるで〜。」
「いってらっしゃーい♪」

ということで、2007二度目の四国上陸★讃岐うどんツーは慌しくも無事スタートしたのでした。
23:00飯高道の駅に到着。ここではじめて買った地図を開きました。
「中村君、今日は迷うかも知れんなぁ。」
「ややこしいですか?」
「R166や、R370やR24・・訳わからんわ。」
「まっちゃんさん、大丈夫ですか?」
「まあ、何とかなると思う・・フェリーの時間確か2:00やったで急ごうか。」
「はい・・。」
本当だろうか・・。実は本当の出発時間は2:40なんですけどよく下調べをしていない几帳面で大まかなAO型の性格が出て、この時点で2:00ジャスト出発と思い込んでいる、これが後に裏目なのか吉日になるという変な状況でした・・。
そうして飯高道の駅を出ると、ポツポツと雨が降ってきました。ありゃりゃ・・?やっぱりきたか・・と思いつつ走っていると、だんだんと大粒になってくる・・。

「これはいかん・・・。」

とバイクを止め、急遽カッパを着ることに。
このとき、橋本までずっと雨に打たれるとは二人とも想像していなかったのです。そして高見トンネルを過ぎると急にメッサ寒くなってきました。

あ・あかん、シールドが効かない。40キロが限界か?とスロー走行を。

そのうち、R166からガソリンスタンドを左に入る。そして吉野あたりで全く道が解らなくなりました。自動販売機の明かりで地図を開き、ルートの確認を。

「あ・あかん、さっぱりわからんわ。ブルパパさんまだおきとるやろで電話してみるわ。」
「まっちゃんさん本当に大丈夫ですか?」
「大丈夫と違う・・。」
「・・・。」
みたいな。どんなんや〜!

0:20頃ブルパパさんに電話をして、ケイコさんに道を教えて頂きました。この時電話が繋がらなかったらマジで熊野に抜けていました(爆)保護者失格ですね(笑)ケイコさんから「とにかく五条を目指すんやに・・。」とアドバイスを・・。街頭も無い真っ暗な道で、雨で視界も殆んど無い中、このケイコさんのアドバイスが、どれだけ役に立ったことか・・。本当に有り難かった・・。 チャントシラベトケヨ〜・・。
ケイコサンから頂いた五条の看板をだけを目指し、無事に橋本を通過。この時間にもなると、ガソリンスタンドがどこも開いていないんです。ようやくセルフのスタンドを見つけて松阪から115キロ地点で給油・・。これで和歌山港まで無給油で行ける・・と、ひとまず安心。
「おい!中村君!このスタンドおつりでえへんセコイやつやわ!」
「マジですか?」
「1000円単位やに、ワシはじめに入れてみるで余ったらやるわ。」
1000円で溢れる寸前、ピッタリ入りました。中村君も全く同じ。ラッキー!!
いよいよ雨が止みました。給油も無事に終わったので、ここから爆走開始。
「2:00まで時間が無いわ、急ぐで〜。」
「はい!」
そこから時計を見てだんだん2:00が迫ってきました。とにかく時間がない。雨も止んできたのでR24をひたすら「ぬわわキロ」で爆走(爆)そして、道の駅紀ノ川に到着・・。
「中村君、もう1:40やわ、間にあわんだ・・4時の船にしようか。」
と携帯のサイトで南海フェリーの時刻表を見る。
「中村君、出発2:40やで〜!その次は5:50までないわ!えらいことや!いくで!」
「・・・。」
多分私とは時刻表がらみのツーは行かない方がいいと思う(大爆!)
ぶっちぎりの結果、フェリー出発時間の2:40の20分前。ようやく和歌山港に到着しました。

「急いで切符買うで〜!!」
「はい!」

みたいな・・。
帰り道に気がついたことですけど、この時はぶっちぎりだから気がついていないけど、和歌山→松阪の道のりはメッサ遠いです。

海の向こうで翔ヤンが待っている・・。行きはそういう思いで距離なんて関係ありませんでした。
この風景。騒音、排ガスの臭い、微妙な揺れ・・。3年前、よしとさんとはじめて行ったはじめての四国★7がツーをひとり思い出していました。
「まっちゃんさん・・・。眠いです・・。」

「そやろなぁ、上がったら即効で寝るで〜、多分興奮して寝むれんと思うけどな・。」
改めて和歌山⇔徳島ルートを船の地図で見てみました。結構な距離があります。

高速淡路経由なら明石海峡大橋もある。高速なら1:00に松阪を出発しても十分間に合うのでしょうけど、中村君との高速並走は、東名でかなりしていますし、夜中に出発しフェリーにバイクを積むセコセコ旅を是非この伊勢の若者に経験させてあげたかったんです。

本人はどう思っていたか知らないけどね(謎)
案の定、この伊勢の若者は修学旅行気分・・。早速、カップヌードルを食べてました(爆)その後、トイレに行って甲板で一服して帰ると、中村君既にいびきかいて大爆睡(爆)

松阪→和歌山の雨中4時間爆走はかなり五臓六腑に効いたみたい。

スマソ。

これこそ、ブルパパさんの言うところの拉致!ははははは!

ブルパパさん曰く、若い時に苦労すると、ええでぇ〜♪ってか!(笑)
こうして、4:50無事徳島港に到着しました。

徳島港を降りてすぐに、遠くから甲高いショート管の音!

コーーーーーンコンコンコン!!これは翔ヤンに違いない。

「中村君、翔ヤンに逢ったことあるんか?」

「いえ、掲示板でしかお逢いしたこと無いんです。伝説の翔ヤンさんですよね?」
「ははは。そうか、ちょっと心の準備しといた方がええで・・。」
「そうですか?」
「ヘルメット見ても、絶対顔色変えたらあかんで〜。」
「どうしてですか?」
「これ、今、朝早いし寒いやろ、そやけど絶対シールド無しで来るから・・・。」
「は・・・はい・・・。」
そうして、西讃のヒーロー、翔ヤンが現れました!
「まっちゃんさーんご無沙汰ですぅ〜。よう来てくれました〜、よう来てくれました〜、ホントよう来てくれました〜、この2日間喜んでもらうけん、覚悟しとってや〜!!」
「アリガト・・このコ、中村君★伊勢やに〜!」
「どうも、翔ヤンですぅ〜、今回は感動してもらいますけん〜接待ですきに〜・・。」
「ど・どうも・・な・・中村です・・。」



完全に圧倒されている(爆)
「まずは、僕の家まで行きますきに〜、その前に1件目、伝説のうどん屋さん紹介しますきに、楽しみにしとって〜、今日は麺づくしになりますぅよ。」
「翔ヤン、翔ヤンの家までどれくらいかかるん?」
「ちょうど1時間、バイクやったら近いですきに・・。」
「い!1時間?す・すまんなぁ、ここまで来てもろて。」
「ええん〜、ええん〜、接待ですきに、楽しんでもらうけん気にせんとってくだぁさい。」
本当にいいのか?
本当にうかつでした。西讃からここまで1時間だなんて・。ちゃんと待ち合わせ場所を決めておいたらよかった。本当に申し訳ないことをしました。
徳島港を離れ、翔ヤン先導のもとR192方面へ。写真のように空はまだ薄暗くてZ400FX3台の音が街中響いていました。
それから翔ヤンの家を目指してひた走りました。
徳島から高松方面に向かう道は、早朝なのに結構車も多くて大変でした。でも、久々にZ400FX3台の音が気持ちよかったです。

翔ヤン車も抜かさないし安全運転なんですよって、当然ですね(三重組反省)
天気も回復していました。路面も乾いていていい感じでした。
6:40頃、コンビにで休憩を。
「今から行くけん・・。」
翔ヤンは1軒目のうどん屋さんに行く段取りをしていてました。
1軒目のうどん屋さん近く、翔ヤンのタイヤはぺちゃんこだったので、うどん屋さんに行くまでに翔ヤンの会社のエアコンプでタイヤに空気を入れることに。
それはペンキ屋さんでした。社長や先輩のお兄さん達。

「三重県から・・よくおいでになったね〜。」
「はい・・。」
「昨晩は泊まったの?」
「はい、船内で・・。」
「ぶっ通しなの・・・。それはおつかれさん・・。」

みたいな。
そして7:40頃、いよいよ讃岐うどんツーの始まり。伝説の讃岐うどん屋さん「やまうち」に到着・・・。ここは県外からの観光客で一杯になり、お昼時は1時間〜1時間半待ちになるというお店だそう・・・・。翔ヤンのはからいで、朝早くにお店を開けてもらって、ほぼ貸切状態に。
お店に入ると、たくさんの芸能人の色紙が・・。「まいう〜」の石塚さんも最近おみえになられたそうな。
そしてお店を見てみると、先程の翔ヤンの会社の社長さんをはじめ皆さんおみえに(爆)

どう見ても、銀色に輝く缶ジュースを飲んでいる・・。

朝8時近くと言うのに・・・。

こと人たちは、ドイツ人に違いない(爆)
翔ヤンの会社の皆さんは、翔ヤンが勤めている会社だけあって、ギャグしか言いません。

「遠いところから来てもらったけん、ゆっくりしていってや〜。」

「はい・・・・。」

「お兄さんも1杯いっとくか?」

「いえ、遠慮しておきます。」
厨房の写真。手際よく、うどんは茹でられていました。
そして、やまうちさんの讃岐うどんを堪能。本場讃岐ではうどんが立つと言いますけど、まさしくその通り・・。コシが凄いんです。ツルっと喉を通っていきます。こんなさっぱりしたうどんは今まで味わった記憶がない。生きててよかった〜!って感じかな・・。ダシもあっさりしてて、伝説のうどん屋さんたる所以・・。

「まっちゃんさん、来て良かったです。」
「今まで不安やったんか(爆)中村君、あと3軒廻るらしいで・・。」

「えっ!」
そうこうしているうちに、天ぷら屋さんが配達にきました。お客さんが(翔ヤンの会社の人達だけですけど)仕入れをお手伝いするところが私的に結構ウケました。
そして、翔ヤンの家に向かいました。

「翔ヤン、玄関網戸とちがうか?」

「いつもこうですぅ、締めた事ないけん。」

「うそ!マジで?」

どうやらこの地方では玄関を締めねくてもいいらしい(爆)
「まあまあ、上がってください〜、荷物をおいて休んでちょうだい〜。」
「これ、翔ヤンの愛車なん?」
「そうです、これがキャンターです、先日ジムニー積んで京都まで行ったんですぅ。」

す・すげぇ。

「ほな上がらせてもらうわな・・。」

「どうぞ〜!」
部屋に入ると翔ヤンの写真が。メッサ渋いハコスカとポーズ。掲載された様々な雑誌を見せて頂きました。しかし、知らない人見たら怖そう。
あと、部屋に転がっている物体。Z400FXのタンデムグリップと思いきや・・よく見るとハンドルではないか?
「翔ヤン、これは?」
「これが、環七シボリですぅよ。」
これがBGの通販に載っている環七シボリなんだな、と思いました。狭い狭い。すこし握ってみましたが。どう考えてもスロットルをひねることが出来ない。
翔ヤン曰く
「疲れてくると、外側から握るけん・・・こう(内側に)回すけん。」

で・でた〜!
そうこうしていると、どうやら翔ヤンの愛弟子、ギュンちゃんが来る様子。
「今日はギュンちゃんと走りにいくけん〜。楽しみにしとって〜ください。」
「え・あの赤いマッハと併走ですの?」
「いえ〜、車検切れで愛車DAXですぅ〜。」
「ダ・・DAX?」

そのうちバルルルン!!という音がして、ギュンちゃんが登場。110ccのDAXはなかなか太いサウンド。
「はじめまして、ギュンちゃんです、よくぞお越しくださいました、ゆっくり楽しんでいってくださいね。」
ギュンちゃん・・なかなか好青年です。
それから近所の工場超さんの倉庫まで走りました。
CB750K0、YAMAHAの古いの、ホンダZ、ライフ、そして様々な工作機械。な・なるほど、これは皆さん集まるはずですね、何でも出来ちゃいます。しかし素晴らしい趣味ですこと。
工場超さんのホンダZ。フロントにゼファー400用アールズオイルクーラーが・・。しかし、凄いセンスです。
その後、翔ヤンの予約してくれたそば屋さんに3人で向かいました。

「翔ヤン、ここのお店の名前は何?」

「そんなん、ないみたい・・。そばやです。」

???

本当らしい。
ここのそば屋さんは田舎そばというだけあって、麺が太くて野菜たっぷり。けんちん汁みたいで素晴らしく美味しかった。
フィットチーネのような、きしめんの様なおそば。

太くて短くてコシがあって、ちょっと他では味わえないかな?
こういった看板が何だかいいですよね。
さすが翔ヤンの愛弟子、ギュンちゃん。ヘルメットもやはりこれか・・。

シールドが着いているからまだいいかな?
3人は次のうどん屋さんを目指しました。

道中、目の前で、軽四に乗ったおじいさんと、カブに乗ったおばあさんとの接触事故に遭遇。1車線で併走する2台、軽四の左ミラーがカブの右ハンドルにあたり、バランスを崩し、まくれ吹き飛ぶおばあさんを真近で見て、3人とも結構ブルーに・・。おばあさんしゃべれたから命に別状はなかったし、薬局の前だったから運がよかったな、救急車もすぐに呼んだし、でも多分完治に時間かかるだろうな・・。なんて思いながら走っていました。
そして、本日3軒目のうどん屋、やましょうに到着。ここは、いろんなダシが用意されていて、チョイス出来るところがGOODらしい。
すこし、粘りのある麺で、讃岐うどんもいろいろあるんだな〜と思っていました。ダシの味もサイコーでした。

これならいろんなダシがあるから何杯でもいける!って感じかな。
それから、本日4軒目のお店「こんぴらうどん」を目指して、金毘羅さんへ向かいました。
そういえば、7年ほど前に慰安旅行で来たんだな〜と思っていました。この風景、観光地独特の雰囲気がありますよね。遠くに山が見えます。全部で何段あったかな?慰安旅行で来た時は既に泥酔していたので、14段で引き返したことは覚えています(爆)
いよいよ金毘羅さん近くまできました。
慰安旅行、大型バスで潜入した風景。今は愛姫とともに来てるんだな〜。と少し感動していました。
こんぴらうどんへ。写真のうどんが1杯100円なんですよ。厨房を見ると機械化されていました。いくら機械化とはいえ、今小麦粉の値段上がっているのに、このリーズナブルな価格に感動しました。
「中村君、大丈夫か?」
「・・・・・。うぐっ。」
「あんたー!給食最後まで残っている小学生みたいな顔してるで〜!!」
「・・・・・ぶっ!」
「マジで大丈夫?」
「・・・・・うふふふ。」
「はははははは、翔ヤン、だいぶ苦しいみたいやで〜。」
「噛んだらいけんよ〜、うどんは飲むもんですきィ・・。」

噛むことと満腹と何の関係も無い事はわかっていたけど、非常に辛そう・・・。この顔。
「それじゃあ、いきましょう。」
ということで、訳もわからず着いて行くことに。
翔ヤン、ギュンちゃんの後を追いかけ、景色の綺麗なところまで連れて行って頂きました。
遠くに見える島は、何と言う島なんでしょうね。
瀬戸大橋が遠くに見えていました。恐らく向こう岸は岡山県。
小さな島がたくさん浮かんでいました。こんな島に沢尻エリカと二人きりで生活出来たら最高だろうナ・・とか、アホなことを考えながら走っていました。
ここがどこなんだかさっぱり解らなかったんだけど、メッサ景色のいいところ。
後でyahoo地図を見て、ここは大槌というところなのかな?海が綺麗なところでした。道路にはドリフト、スピンターンの跡がたくさん。結構夜は車がやってるのかな。
改めて見てみると、このスケルトン仕様のまま、よくここまで走ってきたワ・・と思いますネ!
それより、4台で、後ろの峠を上る事になりました。結構面白い道路でした。地元の県道に似ている。
展望台から、絶景を堪能しました。
それから観音寺市方面へご案内を。
「まっちゃんさーん!こっちこっち!」
翔ヤンのいうところに登ってみると・・・。
いやぁ〜。すごいこと考える人もいるもんですね〜と感動してしまいました。

これはメンテナンス大変だわ。
人工衛星にも写っているのでしょうね。きっと。
そういえば、昨日のこの時間は東京で仕事してたなぁ・・・と。思えばフェリーの中1時間くらいしか寝ていない。バイクをじっと眺めているとき、ヒザがガクッときました。中村君を見ると、もうすっかり満腹状態から回復され笑っている。

俺も歳くっちゃったなぁ・・・。とブルーな気持ちになっていました。そりゃぁ、40歳と20歳ですものね。

下半身は多分負けていないけど(爆)
あともうひとつ気づいたこと。翔ヤンの安全運転さですね。絶対に飛ばさない。私ももっと大人にならないとね。
ギュンちゃんが夕方から用事があるということなので、ギュンちゃんの家まで行く事になりました。車検待ちのマッハや、愛車を見せて頂きました。
ホンダZ!なかなかいい顔つきしています。
ボンネットを開けると、そこにはCRキャブが・・・。写真では解らないんですけど、見事にマッチしているんです。この360cc時代の旧車にバイク用パーツをふんだんに利用するところなど、おそらく工場超!さんのプロデュースなんだろうな・・と思っていました。
そして、横にはホンダライフ。21歳の頃、N360-N3に乗っていた私は何だか懐かしくなりました。
こっちもCRかい〜!こうなると本当に大人のおもちゃですよね。
そして、昭和47年式。KAWASAKI350マッハの登場!!
エンジンをかけると、ご覧の通り。


今日は、DAXの後ろで良かったワ〜!!なんて。
長く倉庫で停車時、サイドスタンドで斜めになっている関係上、1番のキャブが調子悪いみたい。どんなんや〜!たったひとつのマフラーから、火事のような煙が。

「ぎ・ぎゅんちゃん・・・これって・・だ・大丈夫なん?」
「いつもこうなんですよ・・・。」
「これって、殆ど火事やん〜。」

面白かったのは、飼ってる柴犬も怖くて犬小屋に入ってしまうところでした(爆)
少しエンジンかけていただいただけで、これだけのオイルがマフラーの接合部から漏れている。これだと、オイルかなり減ると思いました(爆)
「中村君、またがってみたら?」
「ギュンちゃんさん、いいですかぁ〜?」
「いいですよ、多分軽さにびっくりしますよ。」
「うわぁ〜、350マッハってこんなに軽いんですね。」

私もまたがってみたけど、エイプのような軽さでした。この車体に350ccの2ストエンジンですから、恐らく飛ぶ世界ですよ・・。

「ぎゅんちゃん、燃費どれくらいなん?」
「8とか6とか・・。」
「メッサ地球に優しいなぁ〜!」
いよいよギュンちゃんとお別れの時がやってきました。
「まっちゃんさんごめんなさいね、夜に用事があるからここでお別れ。」
「おお〜、今日は本当に楽しかったですよ、忙しいのにすまんだのう。」
「あとはアニキにお任せいたします、道中気をつけてくださいね。」
「ありがとう、またゆっくり来ますね、その時はマッハでね。」

そういって、ギュンちゃんとお別れしました。

ギュンちゃんの家の前で写真を・・。遠くにうどん屋さんが見える。このあたり一体、私の住む三重県とあまり風景は変わらないんですけど、見渡すと必ずうどん屋さんがある・・。そんな食文化の違いに、ひとり感動していました。
それから、工場超!さんのガレージにバイクを置きに行きました。今晩はFX2台を倉庫に預かってもらうことに。

ガレージで見つけた程度極上のCB750K0。そのバイクの大きさたるや、昔友人が乗っていたKZ1300のような重厚感がありました。パーツひとつひとつ、全てフルオリジナル。キックペダルのゴムブッシュにホンダマークが入っているだけで1万円以上で取引されていると言う、恐ろしい世界。この世界も、Z2と同様、関わりたくないマニアックな世界のひとつですね。
それから翔ヤンにお風呂に連れて行っていただきました。翔ヤンのお話によるとひで★愛媛さんもイベントで使ったところらしい。何と言う温泉施設か名前忘れちゃいました。でもヌルヌルで最高の温泉でしたよ。
それから、翔ヤンの御用達の居酒屋さんに連れてって頂きました。このときすでに残りエネルギー2%。ビールが体中にしみわたりました。

「翔ヤン、このお店メニューないけど?」
「このお店メニューないんですぅ〜、まっちゃんさん、何頼んでもいいですぅよ。」
「えっ!何頼んでもええの?」
「そう、何頼んでもつくってくれる。」
「マジで?」

近くで祭りがあるのかな、次から次へお客さんが鳥モモを買いに来る。そしてカウンターに居るお客さんも全員鳥モモを食べている。
「女将さん、何頼んでもいいの?」
「いいよー。」
「お勧めは何?」
「鳥モモ。」
「じゃぁ、鳥モモ。」

折角ご紹介頂いたのに翔ヤンに、ひょっとしてこのお店鳥モモしかナイントチガウ?とは言えない。でも折角女将さんのお勧めならと鳥モモを注文。
中村君もこの鳥モモにはまっている様子でした。

「まっちゃんさん〜、祭り見に行くけん。」
「祭り?」
「そうなんですぅよ。来週が大祭りなんですけど、今週は小祭り。行きましょ行きましょ。」
「こんな夜更けに祭りなの?」と思いましたが、翔ヤンのいうとおり、着いて行くことに。
「てか、どうやって行くの?」
「車でいくけん。」
って、茶色い瓶のジュースで乾杯しとるがな。
このあたりは、多分、全員ドイツ人の様です。
車で隣町につくと、写真のような車が子供たちを乗せて動いていた。

トントントコトン・トントコトン♪トントントコトン・トントコトン♪
伝統というべきか、はじめて見る風景。寅さんの映画か何かで見たことがるかな?でも素晴らしい、何だか天国で見ているような風景でした。

トントントコトン・トントコトン♪トントントコトン・トントコトン♪
もっと、驚いたのは、翔ヤン、隣町なのに、みんな「近藤君!」と声をかけている。この人地元ではかなり有名人らしいんです。

「翔ヤン、隣町なの?本当に?」

「どこでも出没するけん、有名人ですぅよ・・。」

「おっ、近藤君!今日は元気良さそうだねぇ〜!」

この人の顔の広さに、こんな遠いところで面喰っていたという・・・。
そして、隣町の神社に全員集合し、獅子舞と、写真のような、小学校2年生くらいだろうか、見事な振り付けとともに、舞が始まりました。

「中村君、これは、いいもの見させていただいているな〜。」

「僕の地元でも派手な祭りはあるんですけど、でも、ここまでは。時間もこんな時間に全員集合なんてありえないし。」
「熱いんですよ。多分。全員この日を一年間待ってるんだと思う。」
こんな舞はちょっと練習しただけでは出来まい・・。静止画が残念なのですけど、見事に獅子舞と女の子たちの振り付けがGOOD。あまり、こんな祭りの風景がGOODだなんて表現しないのでしょうけど、私自身、本当に見たことないし、新鮮すぎてびっくりしました。

鐘の音と太鼓の音が胸に響いていました。
「まっちゃんさん、またまた隣町へ行きましょうか?」
「だってもう夜の10時近いで、まだやってるところあるの?」
「まあええ、まあええ、行きましょう〜。」

そうして翔ヤンのいうままにまたまた隣町の隣町に行く事に。
午後10時。普通の道。周りは真っ暗。

「翔ヤン、本当に何かが起こるのかな?」

「まあ・待ってて〜。そろそろ来るけん。」
真っ暗な道路。街灯も何もない。こんなところで待ってて何が来るんだろうと、結構焦りましたが・・・遠くから、来ました、来ました。

トントントコトン・トントコトン♪トントントコトン・トントコトン♪

で・・でた。
音とともに、「ちょうさ」という三重県伊勢市でいうところの「お木曳(おきひき)」みたいな代車つきの神輿が街燈も何もない真っ暗な道路の向こうからやってくる。

夜の10時過ぎなのに。何だな不思議な風景でした。
「うわぁ〜・・・夜10時になんじゃぁ!!こりゃあ〜。」
というのが私のこの時の感想です。
しかも、左右に1個づつしかない台車を中心に、前後に揺らす揺らす!!あ・危ないって!!
こんなところに、子供も乗っているし(爆)だから、危ないんだってば!

道路沿いの倉庫にGPz400Fがレストア中で置いてありました。
「近藤さんのお友達ですか・・まぁ見ていってください。」
「あぁ・・懐かしいなぁ・・バラバラにされたらFXもGPもGPzもよく似ていますね。」

知らないお家の倉庫で突然バイクの話で盛り上がれるところがこの地区の若者の素晴らしいところ。
「また一緒に走りましょうね・・。」
「是非!」
そして、飲み直しということで、さっきの翔ヤン御用達のお店に再び向かいました。カウンターのお客さんを見てみるとラーメンを食べている。祭りの関係の皆さんも皆ラーメンを注文しに来る。翔ヤンが、
「まっちゃんさん〜。このお店のラーメンは本当に美味しいですぅよ。」
「ほなひとつ頼んでみようかな。」
「女将さんラーメン2つ!」
中村君
「えっ!まだ僕も食べるの?」

中村君死亡説(爆)
こうして、その後翔ヤンのおうちで工場超!さんと4人で夜中まで楽しく飲みました。
2007年9月29日朝。翔ヤンの家で朝を迎えました。ザ〜ーー!!っと外から雨の音が。
「中村君、おはよう。えらいことや、メッサ雨やに。」
「・・・・・。」
中村君は目をこすりながら、
「まっちゃんさん、ひょっとして前のトラックに・・・。」

よく見ると、翔ヤンのキャンターにZ400FX2台が積載されている。どうやら私たちが寝ている間に、翔ヤンと工場超!さんが、朝早くからバイクをトランポに積んでくれたらしいんです。
「まっちゃんさん、起きましたか、今から朝うどんやけん〜。」
「翔ヤン、すまんのう、雨降っているから、トランポに載せてくれたんか。」
「接待やけん、かまわん!かまわん!」

本当にすまないことだと思いました。

それから、翔ヤン、工場超!さんとともに朝うどんを食べに行きました。岡崎製麺所。コシがあって地元でも有名な製麺所らしい。
そうして、うどんを待っていると・・・。
で・でた〜!

トントントコトン・トントコトン♪トントントコトン・トントコトン♪

また「ちょうさ」だ〜。

大雨の中、「ちょうさ」は独特のBGMとともにうどん屋さんを通り過ぎていきました。
これが岡崎製麺所のうどん。すこし黄色かかっていて、信じられないほどコシがある。
大雨が降り続いていたので、製麺所の倉庫で讃岐うどんを堪能することになりました。
いろんなダシを試しながら、結局3玉をたいらげてしまいました。
中村君もさすがに睡眠不足のせいか、感動しすぎか、かなり壊れてきました(爆)

「あんた!壊れとるがな〜。」

「おーにーぎーりー。」

「翔ヤン、中村君逝ってもた。」

「うどん食べすぎですぅか。今日は高知までいくけん。」
こうして「ちょうさ」は雨の中去っていきました。しかし、地元の皆さん、雨の中お疲れさまです・・・。
その後、翔ヤンのキャンター号で高知スナフキン邸を目指し走ることになりました。電話で確認すると、高知では運動会をしているとか・・。雨が降っていない様子・・。
ドリュリュリュリュル・・。この音。軍手にハチマキ・・・・。しかしこれだけお似合いの人っていないでしょうね。
中村君も大喜び。KONDOUステッカーには黄色バージョンもあるのですね。
トランポは高知自動車道を南下。切り立った山脈、大粒の雨・・。前回もそうだった。高知→徳島や、香川→高知、この県境に私が来るときは必ず雨なんです。四国高知雨男って感じですかね。
大豊インターを降り、道の駅大杉で休憩を。ここで雨は上がりました。

「まちゃんさーん、もう高知に入ってますぅ〜よ。」
「えっ!いつの間に・・。」
「高速だと、近いもんでしょ〜。」

そうして、スナフキンさんのお家を目指して走りました。
いよいよ到着。

「はじめまして・・まっちゃんです。」
「はじめまして・・スナフキンです。遠いところよくおいでで・・。」
「翔ヤンのはからいで、ここまで来る事が出来ました。」
「どんな形であれ、ここまで来て頂いたことには変わりありませんよ、ゆっくりしていってください。」

こ・これがネット画像でしか見たことがなかったスナフキンさんのスポークワイドホイール黒Z400FX・・。パーツというパーツ、全てが輝いていました。
「まっちゃんさん、またまた新車のようなFXを発見してしまいましたよ。」
中村君もかなり驚いていました。
「確かにこれはすごいわ・・・。」

今まで、様々なZ400FXのカスタムを見てきたけど、ワイドリムなどにすると、旧車のコンセプトが崩れるんです。けれど、このバイクはそのあたりを見事にクリアしている。
もう購入され7年の歳月を経ているとは思えない。
Z2のメーターも見事にマッチしていました。
ブレンボのキャリパーも、自然にぶら下がっている。キャリパーサポートの形状もごく自然で言うことがない。
Z2純正ホイールワイドリム化。150タイヤとチェーンの間の隙間が2ミリ程度で計算されつくしたカスタムと見た。

それから、しばらくスナフキンさんとお話を。エンジンやCRキャブのお話など盛り上がりました。
「あのホームページのまっちゃん号に逢えてよかったですよ。」
「いえいえ、こちらこそです。」
「このバイクに乗っていなかったらお逢いできないんです、でもこうして遠いところから逢えるんです、それって素晴らしいことですよね・・。」
「そうですね、Z400FXに乗ってなかったら、間違いなくここにはいないですよね、しかし素晴らしいバイクです、大切にしてあげてくださいね。」
「このバイクの世界なら、是非、ブルスカさんに寄っていってください、そこに行けば説明は要りません、全てがそうですから・・。」
「まっちゃんさーん!行きましょう!行きましょう!・・是非〜!!」
「翔ヤン!ええんかな?」
「折角ですから〜・・。接待ですきに。」
こうして急遽、ブルースカイさんに向かうことになりました。
「スナフキンさん、お元気で・・。」
「まっちゃんさんも、、徳島からは自走ですよね、和歌山からは4時間ですか、帰り道気をつけてくださいね・・。」
「ありがとう・・また、いつかお逢いしましょうね。」
「ツーレポ楽しみにしていますね・・。」
ココノコトカ・・・ハヨカカナ・・イカン。

そうして、12:47にスナフキン邸を出ました。
「翔ヤン、すまんのう〜。」
「16:30のフェリーですから、あまりゆっくり出来ないん、でも折角ですから〜。接待ですきに〜。」
そうして、バイクショップ、ブルースカイさんに到着。
「いらっしゃい、どちらからおみえで・・。」
「三重県です。」
「三重県!ゆっくりしていってくださいね。」

ここで見たバイクの数々を見ていて、スナフキンさんの言っている意味が解りました。純正の良さを大切にしながら、さりげなくこだわりのパーツで武装、ひとつひとつのカスタムはごっついけど、全体のバランスを決して壊すことないセンス。センスですよこれは。
店内には赤のZ400FXが。QUANTUMのブラックサス、モリワキカヤバフロントフォークに、ロッキードキャリパー。なのに、現行車の雰囲気を全く見せないのは、モーリスのゴールドワイドホイールだったり、トマゼリのセパハンだったり、Z2のグリップだったり、純正ステッチデザインのペンペンのアンコ抜きシートだったり、CRキャブにブラックラッパファンネルだったり、ゴールドのKawasakiのエンブレムだったりする。
ロッキードマスタータンクは、最初からセパハン角度で湯面が水平になるようにデザインされていて、一体式で旧車っぽくてステキ・・。マスター自身、ちょっと艶無しの灰色の塗装も泣かせる。英語のロゴで、ロッチードって書いてあるのもいい。私がそう呼んでいるだけですけどね(爆)
BEETのアルフィンが、派手に見えないのは不思議。フレームは顔が映るほどのガラスコート。毎晩、磨くほど、うっとり仕様にするためには相当なセンスと努力が要る。

昔、Gショックを集めていたときもそう、ショボイGショックをたくさん集めて眺めていたとき、イルクジ1個を毎晩眺めた方がいい・・と思っていたことを思い出していました。Z400FXを購入して3年半ば、自分でいろいろやって来たけど、まだまだ甘いな〜。そう思わせる1台でした。
「中村君!ここで写真撮ろ!」

「高知なんですよね。お願いします。」
「ワシもワシも・・・。」

だんだん歳をとってきたのかな?ずいぶん写真好きになってきている。観光客かっ!

「翔ヤン!いろいろ廻ってもらったなぁ・・。」
「いえいえ、接待ですきに〜、でも時間がなくなってきました、急ぎましょう!」

そうして、バイクショップブルースカイさんをあとにしました。
そこから、高知市街を抜け、いよいよ翔ヤンとお別れのときが近づいてきました。
このとき14:00くらいではなかったかな?

「このまま、高速で徳島港まで行きますぅよ。16:30出航だから、16:00には着かないといけない。」
「翔ヤン、本当にいろいろすまんだのう、そんなに慌てなくてもいいからね。」
14:46。途中のパーキングで。高知から徳島まで雨は上がっていました。

「あと1時間しかないけん・・。急がな〜いかん〜。」

ドリュリュリュリューブォン〜と翔ヤンのキャンターは軽快な音で、徳島への高速を飛ばし続けました。4000cc。凄いトルクでした。
15:58いよいよ徳島港に着きました。

「間に合ったぁ。まっちゃんさん〜、降ろしましょう。」

工場超!さんのワンオフ・バイク積み下ろし用ラダーで、手際よくZ400FX2台は降ろされていきました。そうして、切符をドライブスルーみたいなところで買い、バイク専用レーンまで走りました。
「翔ヤン、いろいろすまんだのう・・。」
「・・・・・・・・。」
「この2日間本当に楽しかったよ。また三重県にもみんなと来るんやで。」
「・・・・・・・・。」
「翔ヤン、またな!」
「別れは・いけん・・別れわぁ〜いけん・・寂しゅーなる・・。」
「翔ヤン、これが最後じゃないから。ありがとうな。」
「・・・・・・・・。」
翔ヤンの目に。私もこの2日間のことを思い出して、もらってしまった。

「バイクの人はフェリーに入れてくださ〜い。」
せわしなく、別れの時間は過ぎ去っていきました。
こうして、フェリーは徳島港を出ました。

「まっちゃんさん、四国の人たちはみんな熱かったですね。」
「そやなぁ、翔ヤンは多分、どこに招待したら我々が喜んでくれるのか、ずーっと長い間考えてたんだと思うよ。だってどう考えても全部すごかったしなぁ。」
「ええ・・ほんっとうにすごかった。最高でした!」
どんどん船は離れていきました。どこかで翔ヤンが見送ってくれているような、そんな気がしました。

2度目の四国上陸★讃岐うどんツーはこうして幕を閉じていきました。
あとは、和歌山から無事に三重県まで帰ること、中村君の保護者としての仕事が残っている。天気だけはわからないけど、だた、降らないでほしい・・と願うばかりでした。
秋の夕暮れは瞬く間に薄暗くなっていきます。四国が見えなくなるまでずっと眺めていました。

16:30出発の船はすごい人だかりでした。
「中村君、折角だから500円払って、VIP席いこか〜。」
「そんなのあるんですか?」
「記念やで、いこいこ!」
VIP席端のソファーはフカフカ。二人ともそこに横になると、お互い記憶にないほど素早く爆睡・・。

「zzzzzzzzzz・・・・。」

「♪テテッテーレッ♪!!♪テテッテーレッ♪!!」
うるさいわ!
大きな爆音楽に起こされ、あっという間に和歌山港に着きました・。VIP席ええなぁと思ったの正味20秒くらいやん。
速攻で下に降りました。
和歌山港で船を降りると、もう真っ暗でした。来るときは和歌山港の看板を目指してきたけど、

「ここから三重県に帰れます。」

なんて看板もないから、帰り道が解らない。ウロウロしていると、ようやくR24の看板を発見。これはラッキーと思い三重県目指して走り出しました。
「中村君、どっかで和歌山ラーメン食べよう。」

「いいですね。今回は本当に麺づくしですね、2日間で麺しか食べてないけど、それもいいですね。」

「そうして、R24沿いのお店に入りました。」
スープはほとんど黒茶色。和歌山ラーメンをチェーン店で食べたことあるんですけど、こんな色ではなかったような気がします。

食べてみると、かなり濃厚。チャーシューもかなり美味しい。

「まっちゃんさん、今回は全部美味しかったですね。」

「讃岐うどんはさっぱりしてたしな、最後はこの黒いラーメンでしめやなぁ。」
そうして三重県を目指し、最後の走りを。途中、信号で車を抜くまくっていたら覆面パトカーにメッサ怒られました。怒られただけで済んだからよかったけど、切符切られたらメッサブルーだったに違いない。。

残念ながら橋本あたりからまた大粒の雨が降ってきました。また途中から道が解らなくなってコンビニで道を聞くことに。写真は21:23。もうかれこれ1時間以上雨に打たれている。
「中村君、大丈夫か?しかし雨の夜間走行危ないなぁ!シールドが全然効かん。中村君、すまんけど家に着く頃は12時廻るわ。」
「しんどいですね、僕は大丈夫ですから、ゆっくりいきましょう。」
そうして、R166を目指し、時速40キロで雨中・ひた走りました。
21:50いよいよ大宇陀に到着。

「中村君、上の看板見てみ!」
「まっちゃんさーん!R166じゃないですか!やっと、やっとですね。やっとこれで帰れますね!」
「・・・・。」
多分中村君は和歌山からここへ来るまで、R370などで迷っていたから、家に帰れるか不安で仕方がなかったんでしょうね(爆)
中村君はR166の看板に抱きついていました(爆)

「あんたセミか!」

「ふふふふ・・。」
「おい!いつまで抱きついとるんか!」
よっぽど、三重県に帰れるという安堵感でいっぱいだったのでしょうね。

松阪まで86キロ。そんなにあるのか・・。夜・雨の高見峠、奈良からバージョンは、なんだか真っ暗で危なかった。ループでは、つなぎ目の度に大きく滑った。飯南に着いた頃、やっと雨が止みました。そして今回のツーは終了しました。

ツーレポを書いている、1週間経った今も、四国の余韻に浸っている感じがしています。素晴らしい人たち、四国。伊勢が美味し国なら、四国はあったか人の国ですね。

翔ヤン、そして今回出逢った人たちへに、楽しい旅をありがとうと言いたい。
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