2005年10月23日 横浜の2310さん主催のZ400FX全国ミーティングが開催されるニュースを聞きました。私はエンジンOHも間に合ったし、全国のZ400FXが集合するなんて何て素晴らしいことだと思わす参加表明をしました。勿論一番遠い場所からの参加。地図で調べると三重から横浜まで450キロ・・。旧車では無謀かな?とも思ったけど、決死ツーが好きな性格上(爆)どうしても行きたくなりました。

2310さんと連絡を取り、私は前日から入ることにしました。よって四国の時と同じく会社が終わるとそのまま横浜目掛けてひた走ることに。出発時刻は夜中の2時。写真は夜中にそっと家のガレージを出たところです。
エンジンOH後、スプロケット交換効果もあって私のマシンは140キロ巡航が出来るようになっていました。季節ももう冬近くだったし空冷エンジンにはうってつけ。出来たばかりの亀山パーキングでひと休み。
それから伊勢湾岸道に入りました。夜中の一人旅。伊勢湾岸道は夜中に一人で走るものではない。なんせ、高い、暗い、寒い、怖いときたもんだ。刈谷パーキングに着きました。かなり体も冷え込んできたので、インナーを着ました。
そこから東名高速に合流。夜中の東名高速はトラックの多いこと多いこと・・・。危ない危ない・・。コワイ。パーキングで休み休み走りながら、無事、朝の8時頃横浜町田インターに到着しました。
2310さんは横浜町田インター出口に車で待っていてくれました。
「いや〜お疲れっス!」
「マジで遠かったですよ〜、セパハンはおじさんの腰にきますわ〜。」
なんて・・。
そのままご自宅の方に向かう途中、なんだかエンジンがおかしいことに気が付きました。ガス欠か?と思いつつ走っているとカーボンの焼けた匂いとともに、エンジンが2発死亡・・。これは・・と思いコイルを見てみると何だかプシュ〜という音を立ててコイルから煙が出ている・・。
「いんやぁ〜。こんなところで逝ってしまうんでないかい・・。」
早速2310さん御用達のショップであるマスさんにお伺いすることになりました。
マスさんで運良くZ400系のコイルの在庫があったので、早速コイル交換をお願いしました。エンジンをかけてマスさん近くのポプラ駐車場で記念撮影。

このポプラ前の記念撮影が運命の記念撮影になるなんて、この時誰も知るよしもなかった(爆)
その後2310邸へ。2310さんと友人である横浜のAkiraさんと一緒にバイクを磨きました。というより磨いていただきました(爆) ケミカル用品の使い方など伝授。目からウロコ・・。今まで拭いていただけなんですね〜。
「いやぁ〜、やっぱり三重県から横浜まで来るとバイク汚れますね〜。」
「あのー、明らかに最近の汚れではないと思うんですけど〜。」
「これだけ光るとバイク間違えますわ〜。」
「まっちゃんのは赤、僕のは緑。絶対間違えないし・・。」
みたいな楽しい会話が続きます。
やっぱり関西系はコメディアンみたいなのかな〜(爆)
ピッカピカのZ400FX・・。アルミ系の部品は少ないんだけど、この日はアルミがよく目立つほど輝いていました。明日は楽しみだなぁ、どんなFX猛者が集合するんだろう、と心ウキウキしていた事を覚えています。

この日は2310さんのご自宅に泊めていただきました。

zzzzz。疲れていたんですね。3秒しか記憶がない。
ようやくZ400FX全国ミーティング当日の朝を迎えました。さあ、行きましょうかと2台で2310邸を出ます。1キロ程走ったところで何だか覚えのある匂い。ボボボボ〜。プスンッ!
「2310さん、あかんわ〜、またコイル逝ってもた!」
「マジっすかぁ〜!」
「2310さんは幹事さんだし皆さんに迷惑かけるわけにも・・先に行ってください、私は何とかしますから・・。」
「残念だ。残念だなぁ・・。じ、じゃあ、マスさんの電話番号書くから必ず電話してくださいね。無事帰還を祈ります。」
「僕も残念です。でも、ありがとう、気にしないで無事に。」
「じゃぁ。気をつけてね。」
そう言って二人は別れました。
朝8時頃だったろうか。横浜のガソリンスタンドで呆然としていました。とにかくマスさんまで行かねばなるまい・・と、GSの大将にバイクを預かってもらいマスさんまで歩くことに。道中いろんな事を考えました。このまま私は新幹線で帰るのか・・などなど。マスさんのお店は朝も早いし当然閉まっていました。ずっと9時頃までお店のシャッターの前で待っていたんだけど、らちがあかない。ちょうど佐川急便のお兄さんが荷物を届けに来たので、外で昨日の人が待っていると伝えてもらいました。そして、早々と店を開けてくれたんです。
「どうしたの?」
「またコイル焼けちゃいました。」
「すぐにお店を開けるから、待ってな。」
それから奥さんがトランポを運転し、Z400FXを積みに行きお店まで運んでくれました。マスの大将は電装部分をくまなく見てくれて、最後のコイルの在庫を装着・・。

「何が原因かわからないけど、どうもコイルに負担がかかっているな。明日仕事なんだろ、今日はこのままゆっくりと三重まで帰ることだな。」
マスの大将と奥さんが帰りの地図まで書いてくれました。

「遠いから気をつけるんだよ、また焼けたら大変だからゆっくりとな。」

「あ・ありがとうございましたっ!」

感謝感激秀樹満足でした。そうしてマスさんのお店を出て、2310さんに電話をして、私はそのまま三重県に帰ることにしました。
富士山が綺麗だったんだけど、またコイルがここで焼けたらどうしよう・そればかり考えていました。

車のブレーキのカーボンのにおいを感じる度に路側帯に停まってコイルから汁がこぼれてはいないか何度も何度も確認しました。

「お願いですから、せめて三重県まで、自宅まで持ってほしい。」

そう何度も何度も思いました。
当日はブルパパさんがGSX1400ミーティングで浜松にいると聞いていました。浜松までたどり着いたらなんとかなる!そう思いながらひたすら100キロ巡航で南下しました。
来るときはそう思わなかったんだけど、帰り道の長いこと・・。行きはよいよい帰りは怖すぎるわい(爆)

この時の静岡県とは、私なりに450キロよりも長く感じました。
この日は気持ちの悪いくらいいい天気だったんです。でも気分が不安な時って、この快晴も怖く感じるんですよね。
刈谷パーキングに到着したのは午後7時くらいでした。ブルパパさんはずっと待っていてくれました。ブルパパさんをパーキングで発見したときは安堵感で涙が。

「パパ〜ぁ!」

「おお〜、まっちゃ〜ん!大変やったのう!もう大丈夫やでぇ〜!」

やっと、ここまで帰って来た。まだ刈谷パーキングだったんだけど、もう家に着いたような嬉しさでした。
多分体力的な疲れも精神的な疲れもピークだったんだと思います。

「あ・・・・・ぁ。

バイクを降りると倒れこんでしまいました(爆)
「まっちゃん、大丈夫かえ?」
「もう、お風呂につかりたい。寝たい。」
「もうすぐやでな〜、いったれGOォ〜!」
パパさんのユニコーン刀。かっこいいでしょ。

ラーメンをバクバク食べてひと休みしてから、2台で家路に向かいました。こうなると、150キロ巡航。パパさんの後姿がかっこよくてたまらなかったです。
こうして2台で無事三重県までたどりつきました。

今回のツーはかなり過激なものとなってしまいました。当面故障が無かったから図に乗ってしまった結果、いろんな方に迷惑をかけてしまったと、深々と反省。旧車は本当に怖い。これより、私のZ400FXはメンテナンス系最後の砦、電装へとテーマを移していくことになります。
Z400FX TOPへ  NEXT STAGE

Copyright (C) 2006 MDS matsusaki denki sho-kai. All rights reserved.