2005年4月17日ネットで知り合った横浜の2310さんの企画である「第5回全国カワサキ乗り麦トロ選手権」に参加することになりました。私自身ロングツーリングは四国以来で、しかも今度はよしとさんもいないし、一人だからメッサ不安でした・・。早朝に家を出て高速をただ一人ひた走る・・・。
昨年夏の四国では120キロが目いっぱいだったが、以前とは違って私のFXも120キロ巡航が出来るようになっていました。季節もあるけど、オイルクーラーとDYNA-Sでこんなに違うものかと驚いていました・・。
でも、エンジンのオイル上がりが気になって、何度も後ろを振り返りました。確かにスロットルを開けると白煙が出ていましたが、気にしないで走りました。

本当に気持ちが良かった。写真は伊勢湾岸道。4月中旬だけど、早朝だったのでメッサ寒かったことを覚えています。
東名に合流・・。バイクで東名を走るのは初めてでした。学生の頃も関東の方には高速で行ったことがなかったんですよね。中国地方は良く行きましたけど。見るもの全て新鮮な風景でした。
120キロ6500回転。こいつはやっぱり高速向きではないと何度も思いました。

(今でも思っていますけどネ!)
初めての浜名湖インター。桜が綺麗でした。ここで写生大会でもすんかな〜、あかんあかんという感じでした。
集合場所の清水インター出口のファミレス駐車場につきました。そこで初めて2310さんに出逢いました。お顔を拝見したことは無かったんですけど雰囲気ですぐにわかりました。恐らく2310さんもそう思ったのでは(爆)

「まっちゃんさん、これあげよう。」とサンセイレーシングのセパハンを頂戴しました。これはお礼に水ようかんを送らないかんと思いました(何で?)
三保の松原というところでKawasakiのイベントがありました。実は詳しくを知らなかったという・・。2310さんからイベントがあるから何か景品を持ってきてくださいネ!と言われてたんですが、人の話を殆んど聞いていない私のこと、そういうことだったのね、なんて思ってたりして。

景品・・。酔っ払ってUFOキャッチャーで採ったパンティーを持っていったんですけど恥ずかしくて出せなかったですぅ(爆)
私のZ400FX観を変えた2310さんのマシン。80年代の雰囲気を守りつつ、美しさと、速さを追求していました。それまでホームページで拝見していたんですけど、改めて見て、これいいなぁを連発させるものでしたね。エンジンは615cc。キャブはFCR。モリワキモナカレース管の音も素晴らしかったです。

(この日は調子が悪かったらしいんですけど・・。)
驚くべきはフロント廻り。私ならつけずに、毎晩抱いて寝ます(爆)モリワキカヤバ。ロッキード。どんな挙動なのかしら・・・と、気が付いたらマダムなしゃべり方になってるし・・・。

「まっちゃん、もうすぐ沼津のアキヤマさんが来るよ。」

「誰ですか?」

「まっちゃん、知らないの?」

「うん・・・。」
「結構、ヤフオクでパーツ出している人。FXの仲間では結構有名な人なんですよ。」

「そうなんですかぁ、凄い人に逢えそうでワクワクします。」
「とてもFXの事に詳しいから、まっちゃんもお友達になっておいた方がいいよ。」

そんな会話をしていた時、E2ミッドナイトブルー、ピンストライプの直管マシンが会場の駐車場に凄い勢いで入ってきました。

「まっちゃん、あの人がアキヤマさんですよ。」

バオン!スッテン!グワシャーン!!!
イベント会場の駐車場の砂利でアキヤマさんは転んでいました。

これが沼津アキヤマ先生との衝撃的な出逢いだったのです。

「あのー・・大丈夫ですか?」

「砂利なんでコケちゃいましたぁ〜。あいたたたた、肩脱臼しちゃったみたい、あいた、あいたたたた。」

「本当に大丈夫ですか?」

「急いでたから・・・コケちゃった、あいた、あいたたた。」
アキヤマさんは右肩を押さえたままとても痛そうでした。
「はじめまして、まっちゃん★三重と申します。凄いマシンですね。」
「いやぁ、大したことないんですよ〜、外装逝かなくて良かった〜。」
どうやら、自分の体よりも、FX外装の方が大事なようでした(爆)

アキヤマさんのZ400FX。左出しマフラー。

この時アキヤマさんのオイルパンのオイル取り出し口が折れている事に誰も気づかなかったのでした。
いよいよイベント開始。

2310さんチーム代表で遅乗り選手権に飛び入り参加。

スタート・・3秒後にエンストしてビリ。

「まっちゃ〜ん、めっちゃダサいじゃ〜ん。」

「すいませんね。」

しかし、楽しいイベントでした。
その後、会場を離れ、皆さんで麦とろを食べに行くことに。一番後ろを走っていたのですが、アキヤマさんのバイクからオイルがポタポタと・・・。
「おーい!」
とアキヤマさんを止めました。オイルクーラーの取り出し口が先ほどの転倒で折れていました。2310さんに連絡して、残された二人で最寄のGSで修理をしました。GSでラバーをもらって、ハサミで切り取り、オイルクーラーホース取り出し口を思いっきりボルトで締めてオイルを止めました。

「まっちゃん、手伝ってくれてありがとう、オイルまみれになっちゃいましたね。」

「オイルポンプの圧がラバーを破らないといいんだけどね。」
そうして、遅れを取り戻そうと、2台で走り続けました。そして、静岡駅前の交差点で停車しているときに、遂にアキヤマさんのFXのオイルパンに応急的に装着したラバーが破れ、オイルがこちらの方向に噴射!

「熱っ!あつつつ〜!」

オイルは、私の左足を直撃していました。

「歩道に退避しましょう。」

ボタボタボタ・・・。
歩道はオイルまみれになりました。その歩道が、外車販売店の前だったので、店長さんにお詫びをして、2人で掃除をしました。ホースでもなかなか落ちない。ここでかなりの時間2人で掃除していました。


幸運にも噴出したのが静岡駅前のYSPの真前で、アキヤマさんのマシンはそこに預けて、その後タンデムして、麦トロ選手権会場に向かう事になりました。
2310さんたち仲間の皆さんと合流出来たのは夕方近くだったろうか・・。

実は疲れ果てて、麦とろの味は覚えていないんです(またいつか行きますネ!)でも2310さんのお友達の方とお知り合いになれてよかったですよ。
お別れ時に、2310さんのマシンと写真を撮りました。
アキヤマさんを駅まで送ることに。

「折角だから、沼津まで行きましょうか?」

「まっちゃんさん、ここから随分と遠いんです、駅まででよろしいですから・・。」

「さよか、では行きましょうか。」
こうして遠く初めてお逢いした方と友人になって、タンデムなんてところがツーリングのいいところなんですよね。

「まっちゃんさんのFX、よく回りますね。」
「うん、でもオイルが上がってるんです。」
「オイル減りますか?」
「いつも足してますよ。」
「吹かすと出てますね・・煙。」
「そうなんです。そろそろエンジンバラそうと思っています。」
「やるんですか?腰上・・。」
「この際ですからね。」
「まっちゃんさんは自分でエンジンやらないの?」
「全く解らないんですよ。」
「意外とやってみると面白いですよ。チャレンジしてみてください。」
「とても私なんかには無理ですよ。」
「今日はいろいろとお手伝いして頂きましたね。」
「お手伝いだなんて・・。これも何かの縁ですから。」
「これから三重まで帰るんですか、遅くなっちゃいましたね。」
「いえいえ、ひとりゆっくりと帰りますよ。」

アキヤマさんとタンデムでいろいろ話しました。でもこんなFXカスタムの会話がこの先もずっとずっと続いていくなんて、この時2人とも知らなかったのです。
静岡駅についてアキヤマさんとお別れを。
「気をつけてね〜。」
「ありがとう。私は電車ですから、まっちゃんさんこそ気をつけてくださいね。」
「またいつかお逢いしましょうね。」
「そうですね。では、また。」
「じゃあ。」
アキヤマさんがイベント会場で転倒しちゃったから、こんな感じになっちゃったんだけど、転倒してなかったら、と思うと、お友達になれなかったかも知れません。

出逢いとはそういうものなのかも知れませんね。

さて、暗くなってきたのでそろそろ帰ろうかな〜と、一服を。
いよいよ静岡インター入り口へ。もう夜になっていました。さて・・ここから何時間かかるのかな〜なんて。
帰りに伊勢湾岸道、刈谷パーキングで写真撮影。ネオンが綺麗なところなんですよ。お風呂に入っていこうかなと思いましたけど、夜も遅いので帰ることにしました。
家に着いたのは夜の11時頃でした。こうして横浜の2310さん企画「第5回全国カワサキ乗り麦トロ選手権」に無事参加することができました。日帰りでも、横浜の友人にたちと出逢えるなんて、購入時の私のFXの状態からすると夢のような話でした。

確かに旧車だけにいつ止まるか解らないという不安はありますが、四国の時よりはマシンも気持ちも楽になってきていました。

まだまだメンテナンスをきちんとしないと・・と思い直した一日でした。
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