Z400FXを購入して半年、メンテナンス中心のプチ修理を行ってきたけど、前章でも書いたように、ついにエンジンからポタポタオイルが漏れ始めました。あきらめてオイルを足し続けながら走り続けてきたけど、ついにポタポタが、ポタポタポタになってきました。 |
こうなると、もういけない・・。懲りずに、また伊勢のバイク屋さんで見てもらうことにしました。但し、今回はやってもらってから突然10万円という吉本のギャグのようにはいくまいと、きちんと見積もりをお願いしました。 |
「エンジン吹かすと煙出るよね〜。オイル上がりか下がりか・・。クランクケース割ってエンジンOHとなると30万位かかるかなぁ・・。」 |
「えっ!さ・・さ、30万?アイタタタタ。ささ・30万円!佐々木君?」 気が狂い倒れそうになった。 |
手放すしかないのか・・いや・・・。お気に入りの愛姫だし、手放したくなかった。一度こいつと行こう!と決めたのだから、そう簡単に手放したくなかった。でも30万はモッテナイシ!どうしようか、何かいい方法は無いか考え中!考え中!を一週間くらい続けました。 |
そうだ!会社にバイク屋の息子がいた。長く考えるといいアイデアが浮かぶもの・・。と早速○○君に 「あんたの家バイク屋さんなん?」 「そ・そうですけど・・・。」 |
「バイクのエンジンとかオーバーホール出来るん?」 「バイク屋だからもちろん出来ますよ〜。それが親父昨年から体悪くして店・閉めてるんです。」 「頼むわ、何とか叩き起こして。ね・・。お願い〜。」 「先輩〜、何言ってるんスか〜。無理に決まってんじゃないスか〜!」 素晴らしいアイデアだったけど、紳士な僕はこのプランを諦めることにした。 |
そんなある日、ブルパパつながり、前章ではじめて逢ったMS君という好青年とブルパパさんのお店で最近エンジンの調子悪いんさな〜と話していたところ、 「まっちゃんさ〜ん、うちのお店で見てもらったらどうですか〜?」 「MS君のおうち、バイク屋さんなん?」 「お家ではないんです〜。会社にバイク屋部門があるんですよ〜。すごくいいお店なんですよ〜。一度オヤッサンに話しときますよ〜!」 会社にバイク屋部門?と思ったが、MS君の言うことだからきっと間違いない!そう確信しました。 |
「お願いします・・・。」 「了解ですよ〜・・。」 エンジンからお漏らしをしながら、勢和多気インターの近くのバイク屋さんまで走りに・・。MS君紹介のお店はここかな、と門を叩きました。 「ど・どうも・・・松崎さんですね・・。」 メッサカッコイイ大将がお見えになりました。 |
「症状はシモン君から聞いています・・。どこが漏れているのかな?」 「大将、ここなんです。かなり漏れるんですけど、どうでしょう・・。」 「う〜ん・・・・・・・・そうですね〜。」 大将はペンライトでエンジンの隅々を照らして覗いていました。 「そうですね〜・・・部品代で2800円くらいかなぁ。」 「えっ・・・・。」 |
信じられなかった・・。晴天の霹靂の逆バージョン、名づけて暗雲の虹の様でした。世の中にはこんな目の前が明るくなる話もあるものです。 「大将、オイル上がりはどうでしょうか・・。」 「うーん、エンジンよく回るでしょう。そんなに急がなくてもいいと思いますよ。意外とネェ、Z系のエンジンって、丈夫なんですよ。まだまだ大丈夫だと思いますよ・・。」 |
またしても信じられなかった。本当に嬉しかった。 バイクショップ 【ラパイド】 この日より私のZ400FXライフが大きく変わることとなります。 |
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