波乱の幕開けとなった納車の日。でも久々の中型バイクオーナーになれたことに興奮していました。家には車庫は無く、家のイナバ物置に入れていました。でも、やっぱり家族の一員だしなぁ、と先ず住まいを手作りで用意してあげることにしました。

嫁さんの実家は松阪市飯南町。林業は昔から盛んなところ。早速お父さんに電話し相談することに・・。
「お父さん、毎度ですっ!」

「あー松崎君。どうしたの?」

「あの〜、お父さん、倉庫を建てたいんですけど〜、材木を安く売ってくれるところを紹介して欲しいのですが・・。」

「子供の小屋かな?」
「まあ・そんなところです(爆)」

「安い所やったら紹介してあげるんな。で・設計は?どんなサイズの木が何本いるんやな?」

「そうでした〜!設計のことすっかり忘れてました(爆)」
すぐさま家のパソコンで図面を書きました。けれども設計図なんて書いたことないし。表計算ソフトであるエクセルの幅を短くし、碁盤の目のように正方形の集まりにして罫線を使いながら、ガレージの絵を描いて印刷して、お父さんが紹介してくれた材木屋さんに持っていきました。

「はじめまして、松崎と申します。」

「いらっしゃい〜。お父さんから聞いてるに〜。で・どんな倉庫建てるん?」
「こ・これなんです。」

「ウマいこと書いたやんか〜。そやけど、これやと強度的に屋根のヌキが足りんなあ。あと、柱はホゾを切ったるで、自分で差し込んでなぁ〜!」

「ありがとうございますっ!ところでホゾって何ですか?」

「柱の強度を上げるんさ〜。ん〜簡単に言うとさな、柱に出っ張りと、指し込みくちをつけるんさ〜。もっと解りやすく言うとオスとメスやに〜。」
「なるほど〜、合体ですね〜(爆)ありがとうございます!」

こんな会話の中、材木屋の大将は自作エクセルの設計図を見ながら、キュイーンと音を立てながら注文した木を瞬く間に切ってくれました。おがくずの臭い、様々な機械の数々。大将の手際の良さ・・。全てに圧倒されました。
「このままやと車に乗らんなぁ・・サービスやに、軽トラも貸したるわ〜!」

「ま・マジですか〜!」

そして何と写真の材木運搬用に改造された軽トラックまで貸してくださいました。家に材木を降ろして、軽トラックを帰しに行きました。片道40キロの旅。カウンターをあてたりして遊んでしまいました(爆)

「大将、おあいそお願いします・・。」

「ええに〜、お父さんから聞いてるに〜。」

「マ・マジですか〜。」

本当にすまない事だと思いました。我が道楽にお父さんを巻き込むのは誠に申し訳なく思いました。けれども、実は今後いろいろとお世話になるほんの序章に過ぎなかったのでした(爆)
2004年5月土曜日吉日。朝からガレージを組み立てはじめました。人間やる気を出せば出来るものです。たった一日で、写真のように柱と屋根が出来あがりました。組み立て初めて解ったことなんですけど、ところどころに材木屋の大将のアドバイスが鉛筆で書いてあって、その通りに組み立てて、途中で図ってみると必ず真水平、真垂直になっているんです。そこがまた離れたところでも監督がいるような感じで嬉しくてたまらなかった。材木にここに指すんやに〜とか、書いてあるの。面白いでしょ。

建築中に近所の奥様がたくさん見に来ました。

「あーら、旦那さん、いいわね〜、私の家も建ててもらおうかしら・・・。」

「いえいえ何をおっしゃいますか〜。なにせ素人なもので・・。」

「ところで旦那さん、何の倉庫ですの?」

「喫煙所です。」

みたいな(爆)
まあ、こんな調子です。
屋根まで出来ると明日、日曜日が雨でもある程度は作業も出来るし、いい感じでした。夕方からハロゲンライトでライトアップ!ここでビールを飲んでマターリしてハライタをおこしました(爆)

すばらしい・・。久々に充実した一日でした。
そして次の日、側面の波板を松阪のアピタに買いに行き、側面を仕上げました。朝から晩まで釘を打つ作業が続きます。もっと速く仕上がるものと思っていましたが、立ちながら釘をくわえながら等間隔に釘を打って行く作業は想像を絶する作業で非常に時間がかかるものでした。
柱の固定はコンクリートドリルでコンクリートに穴を開け、1コ1200円くらいの鉄支柱をハンマービスで固定します。刺してハンマーで叩くと、中で開いて固定されるという構造・・。世の中には便利なアイデア商品があるものです。10センチ角の角材の強さは思ったより強力で、このガレージには、これが合計3本あるのですけど、つっぱりをしてもびくともしないんですよ。多分今の曙ならビクともしないだろうナ(爆)

いよいよZ400FXを自作ガレージに入れました。大きさも計算どおり。ガレージも側面にポリカーボネイトの10年経っても大丈夫と書いてあった(本当か?)波板が貼られて、横からのシケにも耐えられるよう、いい感じに仕上がったところでした。扉が欲しかったところですが、そんな事よりも早く私の愛姫ちゃんを入れたくて仕方がありませんでしたネ。
新品の波板が非常に綺麗・・。波板用の釘は、ちょっと手を抜いて間隔をあけて止めようものなら、風が吹くたびにバラバラと音がうるさいので、追加で必要になってきます。結構いるものなんです。刃が波型になっている波板用のはさみも必需品。でもガレージを建てるときしかつかわないんですよね。
会社から帰ってから、夜でも作業が出来るようハロゲンライトも上に固定しました。500Wのハロゲンともなると、冬場は電気ストーブのように暖かいんですよ(爆)

しかし本当に明るいです。2年経った今でも球を変えることなく煌々と光り輝いています。
Z400FX TOPへ  NEXT STAGE

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