2004年7月23日。ブルパパさんつながり、さるさる団のひで★愛媛さん主催の7がツーに参加表明をしました。三重県から奈良→和歌山→徳島→愛媛→高知で一泊というロングツー。別に旧車のツーでもないし、大型の方も多いからチンタラ迷惑をかけてもいけないし、まして止まっちゃってツー自体をダイナシにしてしまってはいけないと、参加表明はしたけど、しかしバイクの調子からいって、これはえらいことだ!とかなり気合が入りました。
金曜日業務を終えるとそのまま23時に出発。伊勢自動車道を北上して、名阪国道に入ります。

「ピャーッ!」

ずっと廻しっ放し。

いよいよZ400FX購入後はじめてのロングツーの幕開けです。本当に大丈夫なんだろうかと不安になりました。名阪国道の上りの際に、トルクが足りない、何度もシフトダウンしました。本当にこいつはバイクなんだろうかと何度も思っていました。

そして午前1時、奈良香芝SAで大阪のよしとさんと合流。
「まっちゃ〜ん、あんたここまでよう来たなぁ・・。」

「ど・どうもです、ご迷惑をおかけするかも知れませんが、どうぞよろしくです。」
「迷惑なんかあるかいや〜・・。」
大阪のよしとさんとはそれまで殆どお話したことはなく、この頃はかなりびびっていました(爆)写真は香芝SAでのもの。ここで既にバテていたりして(爆)
「フェリーまで時間ないから、一気に行くで〜。」

「はい・・。」
そのまま和歌山港まで2台で一気に走り、和歌山発徳島行き2:30発のフェリーに乗りました。

バイクでフェリーに乗るなんて人生初めての事。よしとさんに切符の買い方や、入り方等、いろいろと聞けたから良かったものの、一人だったら何も解らなかったと思います。

だいいち夜中にフェリーが出航しているなんて、それまで知らなかったですしね。
フェリーの中は閑散としていて本当は疲れているはずなのに、興奮して一睡も出来ませんでした。人もいないし小さな枕が置いてあるだけですし。

これから四国横断のロングラン、そして真夏。オイルクーラーもない。愛姫ちゃんの耐久力に賭けるしかなかったのです。本当に無事いけるのだろうかと、そればかり気にしていました。
よしとさんに話しかけようと思いましたが、強面だし、テレビ見ているし、ひとり銀色の缶ジュースを永遠と飲んでいました(爆)
2時間後すごく大きな音楽が鳴って来ました。

デッデッ♪デーデッ♪デッデッ♪デーデッ♪

「やかましいわ!」

そんなミュージックとともに、フェリーは徳島港に到着しました。
徳島港には確か4:30に到着したと思います。もううっすらと夜が明けていました。徳島の街が新鮮に見えました。写真は撮らなかったけれど、メッサ大きな川が流れていた事を覚えています。

「まっちゃんのバイク、満タンで200キロ走る?」

「さっきの大阪→和歌山間でもエンジン回りきってるから多分無理だと思うんです。」

「了解!」

給油まで気を遣ってもらっていました。
徳島で給油してから高速に乗りました。私の愛姫ちゃんは当時最高速120キロ。そんな状態で110キロ巡航。もう必死で走っていました。この時、Z400FXはロングツーには向いていないバイクだと初めて悟ったのでした・・。Z400GPは当時190キロは出ました。同じ系列のエンジンなのに、こんなに違うのかと少し寂しい気分になりました。その後、吉野川SAで休憩。ここでデンマーク君が車で登場。
「あのーひで★愛媛さんのツーのメンバーですよね?」
「は・はい。」
「カッコイイですね!気をつけてくださいネ!」
ブイーン!
「す・すごいなぁ、我々芸能人みたいですね〜。」
「ネットはすごいなぁ。」
みたいな。
しばらくすると、いよいよ明るくなってきました。

「集合時間まで間に合わないからそろそろ行きましょうか?」

とSAを勢いよく出ました。
しばらく高速を走っていると、突然車が追いかけて来ました。

うわぁ、ヤバい。と思いました。

これまた四国さるさる団のメンバー、だいちゃんの登場。驚きの潜水艦攻撃に嬉しくなりました。

こうして車からたくさん写真を撮っていただきました。
体いっぱい風を浴びて気持ちよさそうに走っていますね〜。
四国の高速は写真のようにとても景色が綺麗でした。早朝だったので車も殆んどいなかったし、本当に気持ちよかったです。
ずーっと5500回転。110キロ。ZRX400で一緒に走ってくれたよしとさんもよく我慢してくれたと思います。
石鎚山SAで休憩。だいちゃんとゆっくりお話を。
石鎚山SAでガソリン補給を。全てよしとさんの計算どおりでした。
それより愛媛県でさるさる団の皆さんと合流して、地元の峠とか走って本当に楽しかったです。

写真は四国カルストふるさと自然公園。

すごく標高が高くて最高の眺めでした。
愛姫ちゃんはさすがに真夏のツーともあってエンジンのオイルランプがつきっぱなしになりました。

オーバーヒート寸前状態・・。

オイルクーラーをつけたいとこれほど思ったことはありませんでした。皆さんに迷惑をかけてはならないとだましだまし走り続けましたけど、特に、ここの頂上付近の坂はどれだけ吹かしても上らなかった事を思い出します。
空気も薄かったからでしょうか、多分このときのパワーはモンキー並みだったと思います(爆)

とにかく冷やさないとと、そればかり考えていました。
地図を見て改めて、四国なんだー、高知なんだーと思っていました。
ここの風景は今でも忘れられない。多分一生忘れないと思う。

写真はカルスト。アルプスの少女が出てきそうなところでしょ。とても空気が綺麗なんですよ。
日本にはまだこんな綺麗なところがあるのか・・そう思う瞬間でした。
見る風景全てが新鮮でした。その日の晩は皆さんと高知で宴会を。

かつおのタタキが死ぬほど美味しかった事を覚えています。

そのまま高知で宿泊しました。
四国の皆さんも本当にいい人達ばかりでした。
皆さんのバイクを並べて記念撮影をしました。これもリターン後、はじめての体験だったんです。
次の日は大歩危小歩危というところで大雨に遭遇。30年分のシャワーを浴びた感じがしました。
徳島のコインランドリーでよしとさんと服を乾かし、そして帰りのフェリーへ。そしてよしとさんとお別れして家に着いたのは夜中の1時頃でした。
初めてのロングツー。本当に衝撃的でした。今思い出しても素晴らしい最高のツーだったと思う。
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